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4. 目的論

今回のポイント
・アドラー心理学の基本前提の3つ目は「目的論」
・人は常により優れた存在になろうという目的を持って生きている
・理想的な自己になろうという目的を持つので「劣等感」が生じる
・劣等感を感じて理想的な自己を目指して努力することを「補償」と呼ぶ

今回は5つの基本前提の3つ目として、目的論について取り上げます。

4.1 目的論:理想的な自分のイメージは子どもの早い頃から持つ

私たち人間はただ毎日を同じように生きているのではありません。常にプラスの方向を目指して生きています。別の言葉でいうと「目的」を持って生きているということです。

「いや、自分は何の目的もなく日々を生きているだけです」という人もいるかもしれません。確かに目的は自分でははっきり意識できないかもしれません。しかし、少なくとも今日死ぬのではなく、もう少し生きてみようと思っているはずです。また、今日よりはもう少しだけ良い自分になるだろうと思っているでしょう。それが生きることの目的です。

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読んで学ぶアドラー心理学です。アドラー心理学の基本理論から始めて、どのように実践すれば良いかを学びたい人に最適です。無期限ですので、自分のペースで学ぶことができます。随時コンテンツが追加されていきます。

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