9-号外_バラ

【号外日記】読者は自分が読みたいものをまだ知らない。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。

次に書こうとしている本の内容について
出版社の人と打ち合わせをしてきました。

ここ何年かは
毎年のように本を書いていますが、
こんな頻度で本を書くことになろうとは
まったく思っていませんでした。

それほど
最初の本を書くことがしんどかった
という思いがあります。
こんなにしんどい仕事なら
一生のうちそう何回もできることじゃないな
と考えていました。

本を書くことは大変な仕事だという思いは
今でも変わりありませんが、
書こうとする内容の方向性と
読者のイメージさえできれば、
書けそうだという気になります。

私にとって本を出すということは
誰かに宛てて手紙を書くのと同じです。
手紙を読んでくれる「誰か」のイメージが
できてこないと文章を書くことができません。

しかし、その誰かは自分が読みたいものを
まだ知らない
のです。
その本を読んで初めて
「ああ、これは自分が読みたかった文章だ」
と思ってくれたら
うまく本が書けたことになります。

私にとって本を書くということは、
自分が読みたいものをまだ知らない読者に向けて、
その読みたい内容を文章にすることです。

それは
私が書きたいと思っている内容と
読者が読みたいと思っている内容の
ちょうど中間地点にあるものです。
それを信じて書いていきます。

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