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レクとレグ

2022年1月21日(金)

テニスのレッスン動画をYouTubeでよく見ています。その中でもお気に入りなのは、Nikola AracicのIntuitive Tennisです。

その動画の中でNikolaがよくRecreational playerとかRecreational levelと言っているのが気になっていました。レクリエーショナル・プレイヤーというのはレクリエーションとして楽しんでいるプレイヤーのことです。では、レクリエーショナル・プレイヤーではない人はどういう人かというと、楽しみのためのではなくそれで生計を立てている人、つまりプロのことです。

人数比でいえば、圧倒的多数がレクリエーショナル・プレイヤーであり、プロはほんの一握りです。つまり私たちは自分がそれで生計を立てている仕事の領域以外では、すべてレクリエーショナル・プレイヤーとしてやっているわけです。そう考えると世界の見え方が変わってきます。

そんなことを考えながらGoogleを検索していると「レクとレグ」という記事を見つけました。

https://ja.pokerstrategy.com/news/content/レクとレグー最終決戦_101178/

ポーカー競技の話です。「レク」というのはレクリエーション、つまり楽しみとしてポーカーをする人のことであり、「レグ」というのはレギュラー、つまりポーカーで生計を立てている人のことです。ポーカーという領域で、レクとレグが話題になるのは、この2種類の人たちが同じプレイヤーとして混在することが多いからなのかなと思いました。現代だとTwitterなんかではレクとレグが混在する世界の典型ですね。

この記事では、ポーカーにおけるレクとレグの違いについて対比させています。その中で重要なのは、感情と運の捉え方であるように思いました。

レクはゲーム中に幅広い感情を表出します。勝てば大喜びですし、負ければ悲しむ。その感情を楽しんでいるふうでもあります。一方、レグは感情を抑えようとします。感情を遮断してゲームに集中することがレグの特徴です。

運についても捉え方が違います。レクは運の要素が強いゲームを好みます。チャンスとして勝つことがある方が面白いからです。一方、レグは運ではなく、自分のスキルによってすべてが決まるようなゲームを好みます。できるだけ偶然の要素を排除しようとします。

この記事を読んで、レクとレグは完全に二分できるわけではなく、多くの人が属するレクの中にもレク寄りの人とレグ寄りの人がいるように思いました。それは、プレイ中の感情や運の捉え方によってわかるような気がします。

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