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(030) 大学以外の授業や講座もオンライン化しなければならない。

早稲田大学は2020年度春学期の授業をすべてオンライン化することを決めました。国同士の移動が自由にできない状況ですし、また日本国内でロックダウンが実施されることも十分考えられます。ですので、「感染しないように対面授業を工夫する」ではなくて、「各自の安全な場所からオンラインで授業を受けられるようにする」という方針は理にかなっています。

さて、オンライン化が必要なのは大学の授業だけではありません。今まで私が関わってきたところであげてみると……

・大学エクステンションの講座
・日本産業カウンセラー協会開催の講座
・放送大学の面接授業

といったところです。これらの講座や授業はコロナの影響をきっかけにして早急にオンライン化する必要が出てくるでしょう。また、コロナがおさまった以降も長期的にオンラインによる実施のチャンネルを維持しておく必要があるでしょう。

・大学エクステンションの講座

多くの大学はエクステンションセンターを持っていて、一般向けの公開講座を開いています。しかし、対面の講座はコロナの影響を受けざるをえません。たとえば、早稲田大学エクステンションセンターでは、春講座の申込受付開始日を4月16日(木)に遅らせました。春講座の開講日は、大学と同じ5月11日(月)です。しかし、開講日以降に、対面の講座ができるかどうかは楽観を許しません。

・日本産業カウンセラー協会開催の講座

資格を出している多くの協会は、研修講座を受けてもらって、その結果として資格を出しています。この講座の多くも対面で実施されますので、コロナの影響を受けます。たとえば、日本産業カウンセラー協会の産業カウンセラー養成講座は、4月から5月10日(日)まで休講となっています。

・放送大学の面接授業

放送大学もたくさんの面接授業を開いています。しかし、現時点で、4月および5月1日(金)・2日(土)開講の面接授業については、全国一律閉講です。これは中止であり、延期はしないということです。実際のところ、私は5月と7月に放送大学の面接授業を引き受けていますので、ヤキモキしているところです。感染のピークを打っていない現状では、これらの面接授業も中止される確率が高いです。

・対面の授業・講座・研修はオンライン化で複線化される

以上の例の他にも、企業や自治体が開いているたくさんの集合研修があります。対面で行われてきたすべての授業、講座、研修は急速にオンライン化されていくでしょう。それは、今回のような状況でも教育活動を継続していく必要があるからです。そしてコロナがおさまったあとでも、対面とオンラインをブレンドした教育の形、あるいは反転授業は、普通に行われる教育の方法として定着するでしょう。

そして、対面による教育はそれが得意なところで使われるのと同様に、オンラインによる教育もまたそれが活かされる場面で使われるのです。それは教育の複線化と言えるかもしれません。複線化されていることで、危急の時でも対応することが可能になります。

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