4-お勧めの本19

【本】向後千春・冨永敦子『統計学がわかる』『統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】』『身につく入門統計学』の三部作

木曜日はお勧めの本を紹介しています。

今回は、向後千春・冨永敦子『統計学がわかる』『統計学がわかる【回帰分析・因子分析編】』『身につく入門統計学』(技術評論社, 2007, 2008, 2016)を取り上げます。

『統計学がわかる』が17刷になりました。ロングセラーとしてたくさんの人に使っていただいています。ときおり「ハンバーガー統計学」で勉強しましたと声をかけられることがあります。それだけたくさんの人に読んでいただいていることをうれしく思います。

統計学が専門ではない私がこれらの本を書こうと思ったのは、統計学の考え方が必要であるにもかかわらず、なかなか習得しにくく感じている人がたくさんいることを見てきたからです。実際のところ大学時代の私もそうでした。計算の手順は本を見ればわかるけれども、やっている意味がわからないという状態でした。

計算の手順は調べればわかるし、ましてや統計パッケージを使えば、計算の手順でさえ自動的にやってくれます。ですので、何を計算しているのか、計算結果の意味はなんなのか、結果をどう解釈すればいいのかを理解することだけが重要なのです。これらの本は、そうしたところに重心を置いて丁寧に説明しています。

そんなわけで、手前味噌になってしまいますけれども、ぜひこの三部作をお手元に置いていただいて、統計学マスターへ道のりの出発点にしていただきたいと思っています。いますぐには統計学なんか使わないという人も、マンガとストーリーを中心としたこれらの本をパラパラと眺めていただければ、きっとデータ分析の楽しさを感じてもらえると思います。

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