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012 [おとなの学び] 手書きからデジタルへ:おとなの学びにパソコンとタブレットを活かす

ファーストコンタクト・ライブラリの [おとなの学び] のここまでの話は、

002 [おとなの学び] おとながおとなであるために「書く」
005 [おとなの学び] メモとジャーナルから始まるおとなの学び
008 [おとなの学び] リカレント学習の方法とその意味

とつなげてきました。特に「005 [おとなの学び] メモとジャーナルから始まるおとなの学び」では、紙ナプキンに書き付けるメモから生産ノートまで、手書きによるノートがいかに役に立つのかということを書きました。

今回は、それをデジタルに広げて、パソコンやタブレットを使うことでおとなの学びがどのように広がるかについてお話ししたいと思います。私自身は筋金入りのApple信者で、1980年代のApple IIから使い続けていますので、記事の中ではMacやiPadについて書いています。しかし、同様のことはWindowsでも他のタブレットでもできますので、ぜひ参考にしてください。

■いつでもiPadからスタートする:思考のための自転車

2021年になって、iPadを本格的に使うようになりました。紙のノートや紙のメモをやめて、さらにはiMacでもMacBookでもなくて、いつでもiPadからスタートするようにしています。ちなみにこの文章はiMac上の「メモ.app」で書いています。今でもiMacは私が最も頻繁に使うマシンになっています。しかし、それは「仕上げのためのマシン」なのです。

以前は、iPadをたくさん使うようにしようと思って、iPadにキーボードをつけていました。しかし、それならMacBookを使った方が数倍いいです。結局、iPadは「そのまま」で使うのが一番です。iPadの「そのまま」というのは、キーボードをつけずに、指かペンシルで使うということです。

・iPadは発想のためのツール

そうすればiPadを「発想のためのツール」として使うことができます。このことに気づくのがちょっと遅すぎました。今はその遅れを取り戻すかのように、使いまくっています。

それを後押ししたのは、iPadの画面に「ペーパーライクフィルム」を貼って、書き心地を良質なものにしたことと、「GoodNotes 5」という手書きノートアプリを使い始めたということです。特に、「GoogNotes 5」はiPadのキラーアプリとも言えるもので、必ず購入してインストールすることをお勧めします。

・スケジュール帳をiPadに移行して完全にペーパーレスに

このように手書きのジャーナルやメモをiPadに移行してきました。そして、最後に残ったのがスケジュール帳でした。この月間スケジュール帳は10年以上に渡って、ずっと紙のノートで続けてきました。すべてのスケジュールはここに集約されていて、パソコンには置きませんでした。それはダブルブッキングやメモし忘れなどのリスクを最小限にするためでした。それだけに、このスケジュール帳を無くしたりすると致命的なことになるのですけど、幸いそういうことは一度もありませんでした。

この紙のスケジュール帳をiPadに移行しようと決断したのは、GoodNotes 5の安定性と、iPad, iMac, iPhoneのどのデバイスでも閲覧できることが決め手となりました。この写真のとおり、2021年7月から移行しました。

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スケジュールも手書きであることがポイントです。まだあやふやな予定を違う色で書いたり、ちょっとしたメモを入れることができます。この柔軟性があるから紙のスケジュール帳を離れられなかったのですけれども、見てのとおり、紙のスケジュール帳をiPad上で再現できています。

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