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ちはるのファーストコンタクト(2020年)

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2020年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週に2本くらいのペースで記事を書いています。月額購読するよりも割安になっています。
次のような話題で記事を書いています。(1) 研究することと独立研究者への道 (2) アドラー心理学… もっと詳しく
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#オンライン教育

(048) Zoomの授業での利用によって起こった変化:ほどよい交流距離

これほどまでにZoomを使う生活になるとは思いもしませんでした。1週間に7回はZoomで授業や講座、あるいは会議をしていますので、ならせば一日一回はZoomを使っている計算です。いや、これはすごいな。あらためてそう感じます。 Zoomによる会議は、対面に比べて2-3割くらい時間短縮になりました。会議室に出かけるための時間が不要だと考えれば、2倍くらいは効率化している体感です。これこそ私が待ち望んでいたことです。 担当する授業と講座にZoomを取り入れたことによる効果も大き

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(047) 対面することの暴力性:オンライン授業のすがすがしさについて

斎藤環の「人は人と出会うべきなのか」というこの記事は、人と人が出会うこと、その場に居合わせること、ライブであること、face-to-faceで話すことを「臨場性」と名付けて、その意味について書いている。 まとめれば次の三点になる。 (1) 人と人が出会うとき、それがどれほど平和的な出会いであっても、自我は他者からの侵襲を受けるので、臨場性は一種の「暴力」である。 (2) 他者の暴力が不在であるとき、私は快適にひきこもれる。その代わり、やる気とか気合はわかない。つまり、臨

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(035) オンライン授業は不十分な対面授業ではない。

匿名でメッセージや質問を送れる「マシュマロ」というシステムを利用しています。 先日、コロナの状況下でのオンライン授業についての質問が2つ届きました。こんな質問です。 [Q1] 今般の新型コロナ対策による教育機関の休校状況について、教育工学の蓄積から先行研究を踏まえてこれからの展望を自分たちで考えていくのに、参考になりそうな文献はありますでしょうか?もし心当たりがあればご教示ください。 マシュマロはデフォルトでは回答文が100字に限定されていますので、回答を短くするのに苦

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(030) 大学以外の授業や講座もオンライン化しなければならない。

早稲田大学は2020年度春学期の授業をすべてオンライン化することを決めました。国同士の移動が自由にできない状況ですし、また日本国内でロックダウンが実施されることも十分考えられます。ですので、「感染しないように対面授業を工夫する」ではなくて、「各自の安全な場所からオンラインで授業を受けられるようにする」という方針は理にかなっています。 さて、オンライン化が必要なのは大学の授業だけではありません。今まで私が関わってきたところであげてみると…… ・大学エクステンションの講座 ・

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