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ちはるのファーストコンタクト(2020年)

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2020年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週に2本くらいのペースで記事を書いています。月額購読するよりも割安になっています。
次のような話題で記事を書いています。(1) 研究することと独立研究者への道 (2) アドラー心理学…
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2020年4月の記事一覧

(037) みんなが「ZoomでOK!」になったらオンライン研修・講演の市場が成立する。

Zoomでは1日ののべ利用者数が3億人を突破しました。コロナ禍で、授業やセミナーや会議を遠隔でやらなければならなくなり、それで一気に広まった感じです。しかし何より、パソコンの知識がない人でも、URLをクリックするだけでビデオ会議に参加できてしまうというハードルの低さがポイントだったと思います。その象徴が「Zoom飲み」ですね。飲み会もできちゃうZoom、と。 このように、みんなが「ZoomでOK!」の準備状態になったら、リアルタイムオンライン講演や研修やワークショップの市場

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(036) オンライン教育では物理的距離ではなく交流距離が重要。

先日、マシュマロでこんな質問を受けました。 [Q2] 先生が現時点で、オンライン授業の課題点と感じる部分はありますか? その回答がこれです。 [A2] オンライン授業の問題点として、対面授業の問題以上のものはありません。オンラインでは、教員が提供した学習リソース、学習者の学習活動、それへのフィードバックがすべて可視化されますので、改善しかありません。 マシュマロの回答では100字の制限がありますので、端的に縮めました。これをもう少し説明します。 ・オンライン授業の問

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(035) オンライン授業は不十分な対面授業ではない。

匿名でメッセージや質問を送れる「マシュマロ」というシステムを利用しています。 先日、コロナの状況下でのオンライン授業についての質問が2つ届きました。こんな質問です。 [Q1] 今般の新型コロナ対策による教育機関の休校状況について、教育工学の蓄積から先行研究を踏まえてこれからの展望を自分たちで考えていくのに、参考になりそうな文献はありますでしょうか?もし心当たりがあればご教示ください。 マシュマロはデフォルトでは回答文が100字に限定されていますので、回答を短くするのに苦

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(034) 在宅勤務の意味は「結果を出す」ということ:オンライン授業も同じ

緊急事態宣言が全国に出されました。大学では、春学期は完全にオンライン授業です。コロナのピークアウトはまだまだ先になりそうですので、秋学期もオンラインになる可能性も十分あります。そうすると、2020年度は、全国の通学制大学がオンライン大学になった年として記録されるかもしれません。 緊急事態宣言下で、在宅勤務体制も長引くことになるでしょう。半年以上この体制が続くとなれば、在宅で仕事が回る人は永続的に在宅勤務でいいということになるかもしれません。 広瀬隆雄さん(@hiroset

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(033) ポストコロナの大学はどう変化するか:Zoomでゼミをやってみて。

先日、大学院のゼミをZoomでやる「練習会」をしました。正式な授業開始は5月11日ですので、その前に練習しておくのもいいだろうということで企画しました。参加できる人だけでいいよ、ということで呼び掛けたところ、ゼミOBを含めて20人が参加することになりました。 これがそのときのスクショです。最近は、スライドアプリ(Keynote)を共有して、そこに話の内容をまとめながら進めています。そうしないと、「話しただけ、聞いただけ」で終わってしまいそうで不安なのです。 20人のうち5

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(032) アフターコロナの生活・仕事のスタイルはどう変化するか。

緊急事態宣言下で不自由な生活に入っています。そうした中で、コロナ後の生活スタイルがどう変わるかという記事も出てきています。これだけの体験(まだ入り口かもしれない)をしたあとでは、私たちの考え方も大きく変わるでしょう。 松井博さんの記事「コロナ後はビジネスの方向性が大きく変わりそうです」では、特に次のような項目に注目しました。 7. 書斎の必要性が高まる 11. リモート教室が増える 12. コーチングビジネスが流行る 18. 出張、海外旅行が減る また、フロリダに住んで

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(031) note6周年おめでとうございます!

noteがスタートしてから6周年とのことで、おめでとうございます! 私も、noteのサービスをありがたく使わせていただいています。私がnoteに本格的に参加したのは2016年11月でしたので、現在4年目に入りました。フォロワー数は37,538人という目もくらむ人数です(その実感がないのですが)。これまでのnoteでの体験をふりかえってみました。 ・実はnoteがスタートしてすぐに登録していたこれがその最初の投稿です。2014年4月10日でした。 登録はしてみたものの、

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(030) 大学以外の授業や講座もオンライン化しなければならない。

早稲田大学は2020年度春学期の授業をすべてオンライン化することを決めました。国同士の移動が自由にできない状況ですし、また日本国内でロックダウンが実施されることも十分考えられます。ですので、「感染しないように対面授業を工夫する」ではなくて、「各自の安全な場所からオンラインで授業を受けられるようにする」という方針は理にかなっています。 さて、オンライン化が必要なのは大学の授業だけではありません。今まで私が関わってきたところであげてみると…… ・大学エクステンションの講座 ・

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(029) アドラー心理学の「勇気づける」とはどういう行動か。

noteのサークルで「ちはる塾サークル」というのをやっています。現在、メンバー39人で、週1回のZoomミーティング(Zoom飲み)をやっています。このミーティングでは毎回メンバーからテーマを募って、それについて語り合っています。 先日のミーティングのテーマは「勇気づけ」でした。アドラー心理学の中でも、勇気づけ (encouragement) は重要な概念でもあり、また魅力的なキーワードです。でも、実際のところ勇気づけというのはどういう行動なのでしょうか。励ますというのとも

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