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第一陣 #6(そのゴミは誰のゴミ)


男は帰ってきた。袋の中にはゴミ。


自宅から全行程 徒歩で行う。
4、50分かけて登り
1時間ほどゴミの崖で作業し、
1時間ほどかけて下る。

この日私は
この袋の中のものを
ゴミだと思っていたのでしょうか?

男が
汗をかいて登り
滑り落ちる危険のある谷の斜面から拾い上げ
ずっしりと重たくなった背負子を背負って

そうやって持ち帰ったこの袋の中のものを

男の審美眼が

美しいと言ったものの一部を

私はもうゴミだとは
思っていなかったような気がするのです。

男はゴミを
自邸のアプローチの一角に放った。






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