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離婚の自由・結婚の自由・家族の自由

共同親権離婚が選べるようになることで,離婚したくてもできない苦しみからの解放に役立つということがよくわかり,共同親権が精神衛生の健康にずいぶん貢献するだろう

乙の時点まで,夫婦であることを拘束させることで,葛藤を高め深刻な傷を子どもにまで負わせかねないリスクのある単独親権制を改め,子どものためにという責任転嫁で離婚を躊躇することがないよう,共同養育支援を整備し,共同養育責任を全うさせることで,乙の時点よりも前倒しして,甲の時点での離婚の自由を許すのだ

なぜ,結婚が墓場なのか

少女の夢ばりに,愛し合う2人が出会い,生涯その想いで添い遂げるというミラクルが結婚の幻想であることは実は世に知られており,実際は,世帯単位で生計が成り立つような特権を付与することで,育児や介護,病のときの看病といった福利厚生機能を家族に担わせ,自己責任とすることで,本来国家が責任をもって遂行すべき福祉機能を家族に委ねているから,結婚がやたら重くなる

好きよ嫌いよだけで,構成員を変えさせない束縛が家族にある

ファミリーの持つ,明るく前向きなノリであれば,それでよいのだけど,実際は,貧困や虐待の連鎖による教育や経済面の格差を温存させる危険も孕むのが家族福祉システムである

今も,介護苦からの自殺や他殺といったニュースはあるが,それでも,介護の分野は契約システムの導入より,社会での分担に成功している

育児についても,類似のシステムの導入が役立つかもしれないが,3歳児神話や母性神話によってまだ阻むものも多い

だが,おそらく社会は必然的に変容するだろう

さもないと,従来の家族観では,かえって,孤立と分断を招き公衆衛生をも害しかねないからである

好きな人が好きな人と一緒にいる それだけで得にも損にもならない

新しい家族観は,ずばりそういうことである

ただ,未熟で自助扶助もままならない子どもが犠牲にならないように配慮していくこと,それが共同親権制である

共同親権は,別姓婚,同性婚,家族の平等,子の福祉,虐待対策,貧困対策,あらゆる社会課題の根底に通じる理念であり,だからこそ,敵も多くなる

情愛が失われた男女をそれでも生活のためといって夫婦であることを強制し束縛していた時代がたしかにあった

元々結婚だって,情愛に由来せず,親同士の決め事で夫婦になって,子どもを授かって一族繁栄を愛でて,育児や病気,老後の介護を全部家族の中で完結させていたから,その仕組みからドロップアウトしようものなら,もう生きづらさそのものであった

誰もが我慢しながらその社会に組み込まれていたのである

NOなんていう自由もなかった

ないものねだりをするものではない

二兎追うことは許されない

キャリアか育児か,欲張りにしなやかに,なんていうワーママスタイルだって夢のまた夢だったこともあるだろう

子どもが産まれるならキャリアは諦める

先人たちはそうやって生き抜いてきたのだ・・・どうして,応援するものか

呪いは実在するのだ

そうやって,蓋をして,家族を自由にする

どういう生き方をして,病や老い,子育てを抱えることといった社会的弱者になろうとも,生きづらさに直面することがないよう社会が担うこと

特に,両親の関係性がどうあれ,両親に愛される環境をあらゆる子どもたちに用意することも,社会の責任とすること

そうやって,子どもに優しい社会になることで,未来を育てる

産めよ増やせよという国策の下の家族観との違いは,ちょっと違う

国のために産むのではない

産みたいと考えた個人が安心して産み育てることができることが,結果として,国も潤うことになる

似ているようで大きな違いがある

そういう学びにもなるのが共同親権

さぁ,もっと自由になろう

幸せになることは,誰にも邪魔されない


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