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子どもの権利条約を読む

子どもの権利条約に慣れ親しまないといけないな、と使命感を覚えたとき、まず、買い漁ることにした。

とにかく、いろいろな書籍がある。

子どもの権利条約は、1994年に日本が批准している。もう、25年経っているわけだ。それだけ、「子どもの権利」へのまなざしが、歴史として浅いような、でも、25年経っているのに、という思いもある。

私は、最初、学校文化に違和感を覚えていた。

いじめや不合理な校則、不登校問題。。。学校現場で起こる闇に問題意識を覚え、10代の頃は、家庭裁判所調査官などに憧れつつ、教員免許を取得していく道を歩むことになる。

教育現場や子どもたちが過ごす場でのボランティアやバイト、教育実習を経て、問題意識はますます深刻に認識されると同時に、その中にいては、全く変えることができない厚い厚い分厚い壁に、ただただ絶望を覚える。

学校の外からのアプローチが必要だ。

とにかく法律を知らない、権利意識がない、人権感覚が乏しい、無理解の再生産が学校現場で行われていく。

教育界と法曹界の架け橋になるのだ。

そんな夢が芽生え、誰かに呼ばれているような気がして、文字通り、何年もかけて法曹に挑戦することになる。誰に呼ばれていたのか。今は、司法改革だったように思う。

いろんなご縁が重なって、受験生5万人時代、多様な人材が求められているチャンス!!と予備校の煽りに導かれ、現に就職難もあって、就職活動に魅力を感じなかったのもあるけども、受験生という生活が始まる。家庭教師や学童の指導員の短期バイトをして過ごしていたこともあった。紙芝居で、法律を使って、やってはいけないことについて伝えようと試みたこともあったけども、センスは今一つだったかもしれない。

でも、なにか。かみ砕いて伝えることで、得られるいいことの確信がある。

それでも、法曹の仲間入りするにはまだまだ遠い頃のこと。

司法改革で、大量合格、合格率向上、前向きな誘い文句が目立っていたけども、5万人受けて、1000人しか受からない。合格率2%。特に、何年も浪人している”優秀な層”が分厚く滞留しているので、新参者のハードルはますます高い。第一関門の二次試験短答式は、およそ7000人が突破するが、昨年までの短答突破者はだいたい同じように合格するから、突破未経験者は、昨年最終合格をして抜けた1000人分の隙間に入り込まなければならない。それ自体が、とてもとても厳しいものだから、相当な覚悟が必要である。

そこを突破した先にこそ、過酷な論文式試験が立ちはだかる。ひととおりのことは書けるようになってから、その先の最終合格にたどり着くには、不思議な薄いけど突き抜けられない膜があるかのごとく、何年もその”優秀な”層に滞る現象が起きてしまっていた。そんな層にもおよそ敵わない次元に立ちすくみ、何をどうしたらいいのか全くわからない暗黒を味わった。エネルギー切れでもある。

司法改革の一環で誕生した法科大学院ルートも明るいとは思えなかった。みんなが流れていくので、自ずとそのルートの試験も厳しくなっていく。しかし、後戻りもできなかった。

時間とお金をかけた先に、合格の約束もない。でも、あきらめなかったのは、誰かに呼ばれている気がしたから。誰も呼んでいないよっていうくらいに、追い詰められた状況にもなっていたけど。ほら、やっぱり、呼んでたんでしょって思いたい。

足踏み遠回り、綱渡りの受験生活を経て、最後は神頼みが効いて、ヤマが当たった!

ずいぶん先に合格した先輩には、合格の秘訣は、腐っても「努力すること」と優等生な回答をもらっていたことがあったけども。私は、神様のお導きというしかない。ヤマは当たる。

ようやっと司法修習生になったときには、本当に”優秀”な若者方との出会いに、たくさんのよい刺激を得つつ、逆立ちしても敵わない次元の違いを痛感し、司法修習生を終えることという低いハードル設定で楽しみながら、全国のママ修習生と出会い交流するという楽しみを独自に味わってからの弁護士登録。

おはなし憲法を読み聞かせしたいような、最初に芽生えた夢はそのままに、子どもにもわかるように、法律の考え方を伝え、そして、しあわせに生きるあるきかたを見つけるお手伝いをしていきたい。そういうのをぼんやりと夢に描き続けていたのだと思う。

そうやって出会う、「子どもの権利条約

国連から、日本は、子どもの権利のために是正するよう勧告を受けている。勧告を受けている事項は多岐にわたるが、子どもの権利条約の締結がゴールではない。守っていくよう、みんなで努力することが必要だ。守るには、まず、知らなければならない。

いろいろな書籍があるけども、条約締結時早々に刊行したらしい、次の書籍がおすすめだ。

子どものしあわせのための約束 親と子で読む子どもの権利条約

子どもの権利条約を、権利=しあわせ、条約=約束と置き換えたところに、やさしさを感じる。

権利を守るためには、知らなければならない。

子どもの権利の主体者である子どもが知らなければならない。

子どもが知るためには、子どもに一番身近な大人である親、教師、親子の支援者たちが知らなければならない。

家族教育の必要を学んだけど、難しいことを知る必要もない。

よみ かき そろばん で、法律に書いてあることを読んで考えることができればとりあえずいい。

それよりも、もっと前に知っておいて欲しい。

あなたは大切な存在だよ。生まれてきてくれて、本当に良かったってことを。

そのための、子どもの権利条約

誰もが、生まれて生きていることを祝福される地球であるように

国は約束したんだ

国の責任として、子どもの命を祝福する

そのために、子どもの命の源であるふたりの親を尊重していく

今となっては、#共同親権弁護士 の活動もあるけども、子どもの権利条約の日本制覇?を目指していく

誰もが当たり前のものになりますように

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