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私が4週目限定甘奈を天井した理由

はじめに

まずはみなさん。この記事の見出し画像をご覧ください。えぇ、もうこれはとても素晴らしい絵ですよね。絵画と言っても差し支えない。何かの映画のビジュアルかな?とか思った方もいますよね。でもこれ…1ソーシャルゲームのカードの一枚絵なんですよね…。アイドルマスターシャイニーカラーズっていうんですけど…。

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4週目、なのでこのカードの前に彼女のpSSRカードはいくつか出ています。このカードに至るまでの道中、私は如何にして『大崎甘奈』に重い感情を持ってしまい、多々買いを強いられてしまったのかをここに備忘録として記すものとします。
※【お散歩サンライト】を含む甘奈のコミュバレ、一部既読前提で話を進めている箇所があります。

【ゆらゆらアクアリウム】

ことあるごとにしょっちゅう私が推しているカードです。甘奈のPラブ概念(?)の始まりとも言えるカードです。ゆらゆらアクアリウムを読め。
コミュの内容としてはよく見る甘奈がプロデューサーを気遣っての日常話が大半で、優しい子やなぁ、ええなぁぐらいの感想でした。

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(その中でも過労で倒れたプロデューサーを看病した後の、この辺の甘奈の台詞が表情込みでめっちゃ刺さって好き。めっちゃ心配させてるけど。)

ええなぁ程度に思っていた私ですが、彼女が本領を発揮したのはtrueENDでした。
昔の自分が今の自分へと宛てた手紙を発見した甘奈は、そこに書かれている内容でプロデューサーと何気ない会話をします。ひとしきり話した後、どうせなら今の自分から未来の自分への手紙を書いてみようと思い立ち、次の仕事までの待ち時間で一筆します。しばらくして手紙を書き終えた甘奈は、プロデューサーに対し未来の自分は今の自分の願いを叶えてくれているかな?と何気なく聞きます。
それに対し甘奈なら絶対に大丈夫だと断言するプロデューサー。そのまま2人は仕事に(多分)向かい現在進行形での話は終わりますが、次のシーンで最後に甘奈の手紙の内容が出てきます。冒頭はありきたりな自分への質問なのですが、最後の最後で問題の爆弾が投下されます。

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あ………

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失礼しました。取り乱しました。オタクは倒置法な文章や展開に弱い。
大切な人はおそらくプロデューサーなので、そう考えると出掛ける前にその当人が「絶対大丈夫」と肯定してくれてるのが甘すぎます。何気なく聞いた甘奈にしてみればめちゃくちゃ嬉しかったでしょうね。
プロデューサーはこの内容を知らずに回答しているので、もはや以心伝心。オレンジレンジです。未来の自分に宛てたはずの手紙なのに、その答えがもう既に示されている中でこれからの未来へと向かっていくと考えると、とてもとても良い。甘奈の中での扱いも「プロデューサーさん」ではなく「大切な人」なのでもう今後の甘奈からのプロデューサーへの矢印が分かってしまったので、少女マンガを読む読者の気分です。甘い。

【ないしょのスイーツ】

甘奈の彼氏概念の始まり。私も彼氏であなたも彼氏。みんな彼氏になった記念カードです。
道中のコミュもええなぁって感じなんですがまだジャブ程度の威力で、いつも通りに甘奈がプロデューサーを気遣い、信頼している描写に留まります。

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【ゆらゆらアクアリウム】のコミュを受けての内容だと思われる場面。

限定カードでありながらtrueENDまで高威力の概念をぶつけられず、カードイラストの一枚絵が登場しなかったため、これは何かやばいと身構えていました。いたはずでした。
通常コミュの冒頭で一緒にプリンが買えなかった行列店(甘奈は後日友達から貰って一度食べてはいる)にて、ハロウィン限定のプリンがあると知った2人は、限定プリンの購入条件である仮装を甘奈がすることで向かいます。
無事に順番がまわり、レジにてプリンを購入しようとした時にふと店員さんが「カップル限定でコーヒーフレーバーもお付けしていますよ」と促します。

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店員さんは2人がプロデューサーとアイドルであるとは認識しておらず、普通のお客としてマニュアル通りに接客しただけだと思います。
シャニのプロデューサーは随所でコーヒーが好きらしい描写があり、甘奈もそれを知ってはいます。しかしカップル限定なので普通にプリンだけ購入しようとしたところ……。





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そうだ…

そういえば…

俺と甘奈は…

付き合っていたんだったわ…(????????)

カップル限定のコーヒーフレーバーを含んだプリンを店員から受け取り、それを甘奈に渡すカードイラストの一枚絵が流れ、2人は幸せにプリンを食べて終了…。

…一旦冷静になりましょう。なった。ここでは甘奈の口から「付き合ってる」と言いましたが、基本的にアイマス公式でプロデューサーとアイドルがゲーム内でくっつくことはありえません。だからこそもしかしたらが描かれている二次創作が多いですし、私自身も好きで読んでます。しかしこのコミュでは、公式から言葉だけでも言わせたのが強すぎる。
何よりシチュエーションがずるい。「プロデューサーのコーヒー好きを覚えていた甘奈が気を使い、一時の嘘をついてでもフレーバーを入手しようとした」とプロデューサー側からは見えます。でも甘奈からしてみれば意味はそれだけなのか…?と考え出してしまう。今までの彼女のプロデューサーに対する振る舞いや雰囲気を考えるともしかしたら…。とプレイヤーが思ってしまうギリギリのラインを攻めています。公式からすれば言ってはいけない言葉だけど、それを別の意味で言わせてセーフにしつつ、でも曖昧な部分を残しているライターさんに脱帽です。身構えてはいましたが見事にKOされました。これは文句なく限定のtrueENDコミュです。

そして私は天井を叩く

上記の強めの甘奈コミュを読んで私が相当取り乱している風に見えているかもしれませんが、私が最終的に好きの一段上のラインを超える時は、そのキャラの内面が趣向にハマった時だと思っています。同ゲームで例を挙げると、あさひが私にとってラインを超えてしまったキャラになります。シャニマスは新しいコミュが追加される度に謎概念が発生するほど、全体的に読み物としてのクオリティが高いです。しかし甘奈に関しては話が良くても、ラインを超えられて頭を抱える自体には今までは陥っていませんでした。
【お散歩サンライト】のカードと同時期に開催されたアルストロメリアのユニットコミュイベント「薄桃色にこんがらがって」を読むまでは。

架空の千雪の限定カードコミュレベルとまで言われたやばいシナリオ。詳しい内容についてはこれだけでまた1記事作れてしまうぐらいなので、今回は割愛とさせていただきます。以降はコミュを読んでいる前提で話を進めさせていただきますがご容赦を。
コミュを読み終わった後のいつものええなぁという気持ちと共に、何かの引っ掛かりを覚えます。今まで色んなコミュを読んできて無かった経験です。そこで何度かコミュを読み直し、その引っ掛かりに気づいてしまいます。










なるほど…!

なんで私が甘奈を気にかけてしまっていたか…!

今確実に分かった…!

この子は…似ているんだ…『鳶沢みさき』に!






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「えっ、この子誰?」という方への鳶沢みさき説明。

2014年11月28日にspriteから発売されたアダルトゲーム、
「蒼の彼方のフォーリズム」のメインヒロインの1人である。
プロフィールは以下の通り
身長:165cm
体重:48kg
スリーサイズ:B88/W59/H89
誕生日:4月16日
好きな食べ物:うどん、たけのこ(おばあちゃんの山や畑で採れる野菜全般)
趣味:食べる事、おばあちゃんから教わる事(最近はぬか床作り)
住所:旧市街地(豪農)
家族:父(放蕩息子)、祖母(豪快でよく父を殴る・猟銃を所持)
飛行スタイル:ファイター
使用アンチグラビトンシューズ:レーヴァテイン(Lavateinn)

この記事を書いてる奴がめちゃくちゃ好きなキャラって覚えとけばいいです。経緯は色々ありますが割愛して言うと感情が重過ぎて長崎から更に西の離島へ聖地巡礼するほどです(詳しくは執筆者のツイッターモーメントに纏めています)

彼女は普段飄々としていて主人公に食べ物をたかったりからかったりするような子なんですけど、フライングサーカス(空を飛んで1対1で戦うゲームの世界観に大きく関わるスポーツ)に対してはなんやかんや(ここは是非ゲームをやってください)あってめちゃくちゃ真剣に臨むんですね。そのフライングサーカス大会前の特訓中にコーチである主人公に以下の言葉を零すんですよ…。

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同様に甘奈も全力だからこそ負けた時が怖いと吐露します。彼女も普段は全然そういうのを感じさせないように振舞うキャラなので、より一層実はネガティブな考えを内面に持っているのが感じられます。

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しかし2人ともその後の展開では怖い思いを捨てるのではなく、怖いものは怖いと抱えたままで立ち向かう様がかっこいいんです。人と競う時に誰しもが抱えたことがあるような感情で悩んで苦しんでいる2人が、めちゃくちゃ人間臭くてとても良いです。

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試合中の大一番で自然と出た言葉がこれで、気持ちとしては「勝ちたい」ではなく、「負けたくない」の弱気な気持ちが先行しているのが分かります。それでもそんな気持ちも含んだ上で歯を食いしばって最後まで逃げずに「負けないため」に戦いきります。

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シャニの方は甘奈が勝つのが分かっている状況ではありましたが、甘奈視点から見ると千雪の方が勝っていると本人は少なからず思った上での発言なので、前述の怖い気持ちを持ちながらもこの言葉をちゃんと当人に言えたのが大きい。
思い返すとファン感謝祭でのプロデューサーからの言葉を甘奈は少なからず覚えていて決断したのかなとも思い出しました。

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話を戻しますと、このイベントコミュで私は「怖い、辛いと思い続けながらも立ち向かうキャラ」が、好きの一段上のラインを超えてしまう可能性がある気づきました。そしてちょうどガシャにはその甘奈がいて、しかも限定です。逃すと恐らく1年はコミュが読めないでしょう。それ以上に自分の手で掴んで読みたい気持ちが高まってしまい、この記事のタイトル通りの結末となってしまいました。

【お散歩サンライト】

ここからは(無理やり)当てたカードの感想をざっくりと。
結構長々別の話をしていたので、再度以下カード絵を見てください。

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もうなんというかこのゲームは他のソーシャルゲームの一枚絵をどんどん過去にしていきますよね…。キャラが端っこに映ってるこれがOKなんですよ…?まぁ実際めちゃくちゃ良いんですが。
内容としては地方ロケに2人で行った際にプロデューサーが風邪をひいてしまい、甘奈が合間合間で看病をする話なんですが、どのコミュもとにかく雰囲気が優しい。ここまで積み上げてきた2人の関係性が所々に見られ、3週目カードの爆発力とは違い読んでいてとても穏やかな気持ちになります。その雰囲気は恋人を通り越してもはや夫婦。3週目と4週目の間に2人はどうやら結婚していたようです。おめでとうございます。今後の甘奈のコミュはその間に何が起こったかを語る形式になりそうですね(拡大妄想)
カード絵のシーンなのですが、これが見られるのはtrueENDになります。休みが重なった2人は、目的は分かりませんが頂上(多分公園)を目指してお馴染みの道を歩いているのですが、ここで少し補足を。物語を絵や文章で表現する際は「右から左」が多く、その中でも右が過去、左が未来の構成になっているのがほとんどです。(小説や漫画も右から左に読んでいるので恐らくそうだった気がする)なのでこの絵で表現しているのは、「2人は未来(左側)に向かってちゃんと一緒に歩いている」だと考えています。それに加えてカードの絵ですら切り取れない左の端の端。このコンテンツで見ることもできないような未来でも、2人はちゃんと一緒に歩いていけるという想いが表現されているとも考えています。ファン感謝祭のコミュ開始時点の甘奈は「今がずっと続くこと」が未来と言っていました。その時に比べると成長し、一緒に今ではない未来へ向かって歩いているこのイラストだけで泣きました。

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またこのカードの各コミュ名について。いつもの甘奈のコミュ名の法則で全部英語になっていますが、意訳すると内容が以下の通りで、とても自然な2人の優しい会話になっていておしゃれ度が高いです。最後、看病した甘奈が何故感謝しているの?とは思いましたが、文章内の人称はどちらともとれるように書かれており、(甘奈のコミュ名で人物を指定する際は大文字のイニシャルを多用するので)またコミュ内でも甘奈は今までのアイドル活動についての感謝をプロデューサーに述べているので、このような解釈をしています。

甘「Have a fever?」⇒もしかして風邪ひいてる?
P「Sorry have a fever」⇒ごめん。風邪をひいたみたいだ
甘「Take care of you」⇒(看病するから)お大事に
P「Thank you A」⇒(看病してくれて)ありがとう。甘奈
「『I appreciate your…』」⇒私は(俺は)あなたに感謝しています

お互い感謝を述べた上で、前述のカード絵の構図でいう左(未来)へと一緒に歩いていく様子でコミュが締められます。もはや夫婦。
最後に2人の掛け合いで締めます。

(歩き疲れたプロデューサーの休憩が終わった後に)
甘「プロデューサーさん、もう行ける?」
P「大丈夫だよ。行こうか」
甘「うん!けど、さっきみたいに疲れちゃったら教えてね」
P「ありがとう、そうさせてもらうよ。自分は大切にしないと、だもんな」
甘「えへへ、そうだね!これからもずーっと。自分のこと、大切にしてねっ!」

おわりに

まとめますと、私が天井してまで入れ込んでしまった理由は、勝手に今までの自分が好きなキャラの性分と重ねあっている部分を見出してしまったから、となります。
みなさんも、どこにより一層深い沼があるか分からないのでお気をつけください。私は今回の事件に懲りて、家計簿を付け始めマトモな金銭感覚を取り戻そうとリハビリしています。(でもいけるときはいっちゃいそう)
しかしこんなに頭を抱える体験ができるコンテンツは久しく出会っていなかったので、逆に幸せではあります。記事のタイトル全面否定になってはしまいますが、みなさんは無理をしない範囲でプロデュースしましょうね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。




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