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福祉の歴史を学ぶと言うこと

ステラ幼児教室・一社校を開校してから5年が経った。つまり、福祉に関わるようになり5年が経った。

僕は経営者なので、お金になるのかならないのかという基準は非常に重要と思っている。それが故に、時として金の亡者として扱われることがあるし、それは全く自分の本意ではないが、致し方ないことだし、不徳のいたすところで、もっともっと自分を高めていって、そんなレッテルははがしていきたいなぁと思っている。

僕は、福祉のジメジメしたイメージが嫌いだ。その印象がどこから受けるかと言えば、人と事業所だと思う。僕は、人に対しては、「自分、子ども、仲間の成長を共にしたい」という思いを求めている。成長意欲がある人は、キラキラしているし、足を引っ張るようなことはしないと思うからだ。また、仲間の成長にも協力的な人ばかりであれば、自ずとその事業所の空気も良いものになる。事業所については、キレイでオシャレであることが大切だ。壁紙がはがれているのをガムテームで止めたり、書類が乱雑に散らかっていたりするのはもってのほかと思っている。教材だって、できれば本物に近い質の高いものを使いたいと思っている。事業所の維持にお金は惜しみたくない。だから、お金のことは気になってしまう。

僕は、福祉の成り立ちを知りたいと思った。どんな人たちがこれまで関わってきていて、どんな想いで福祉の仕事に打ち込んできたのかが分かれば、よりよい福祉サービスの提供につながると信じているからだ。

今、「この子らを世の光に - 糸賀一雄の思想と生涯 -」(著・京極髙宣)を読んでいる。糸賀一雄は、社会福祉の父と呼ばれている。この日本の戦後の福祉を語る上で欠かすことのできない人物の生き様をトレースすることで、福祉とは何か?についての造詣を深めたいと思っている。

終戦直後、糸賀の目の前には、戦争で親を失った子や障害などがあって生きていくことが困難な子どもがたくさんいた。「彼らをなんとかしたい」と糸賀は思った。でも、「将来の日本を担う子どもたちをどう育てるか」という高い視点も持っていた。敗戦という現実を直視して、「一番恵まれない子どもたちに教育と福祉を!」と熱い想いを持って、近江学園やびわこ学園の経営に参画する。

まだ、読書は始まったばかり。糸賀一雄の思想・哲学をこれから学んでいこう。

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