見出し画像

感情のままの発言は、口害かもしれない

人は報酬を欲して日々行動をしています。勉強するにしても、仕事するにしても、何らかの報酬を欲しています。私もそうです。仕事するのは、誰かに認められたいとか褒められたいなどの報酬を求めていることも事実です。

認められたい・褒められたいというのは、人間なら多くの人が持っている欲求です。この欲求を満たす手段は、コミュニケーションを取ることです。でも、コミュニケーションはその時時の感情で失敗に終わることがあります。

誰でも相手とプラスの気持ち、ポジティブな気持ちで関わりたいと思っているものです。でも、時にイラッとして、その勢いで、言葉が口から飛び出して、そして、相手に不快な思いを与えると言うこともしばしば起こります。

日本家庭教育学会の川越淑江先生は、このような言動・発言のことを

「口害(こうがい)」

と呼んでいます。「口害」とは、集中したい時、周りで騒いでいる人がいて、不意に、「うるさいな!」と言ってしまったり、急いでいるときに、マイペースで準備している子どもを見て、「何、ちんたらやってるの?」と言ってしまったり、悪感情を載せて、相手の行動を責め立てる言葉のことを指します。

これをやってしまうと、お互いに嫌な気持ちになります。言われた相手は逆上して、言い返してくることもあります。そして、集中したい、早く行きたいという願いは全く果たされることなく、炎上してしまうこともしばしばです。

このようなことを防ぐために大切なことは、以下2つです。

・イライラしてしまう自分がいることを認めること
・すぐに言葉にせずに、一拍置くこと

これらに気を付けられるようになると、口害が減ります。口害をしてしまうと、相手に報酬はもちろん与えられません。それどころか、マイナスの気持ち、ネガティブな気持ちを与えてしまいます。例えば、子どもがテストで良い点数を取って、お母さんに報告しようとしたとき、たまたまお母さんが忙しくて、その子どもに対して、「うるさいわね」と一蹴したら、どうなると思いますか?考えることも恐ろしいですね。。。

口害は、百害あって一利無し。相手の成長を妨げることにもなるので、日々気を付けて、過ごしていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?