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西川さんとした次の話 (KOGADOの冒険ワークショップ vol.32)

北川:
 ちょっと話しましょうか。
 どうですか、シンフォニックのSSの『encore』の、続きができないかなって話したやつ。

西川:
 はい、あれなんですけどね、前にここでも話してた「街づくり」みたいな要素を入れて、また別のものを一つ考えてまして。

北川:
 別の??

西川:
 主人公とヒロインの物語というより、もう少し群衆劇というか、特別な場所に集まっててくる人たちのいろんな短編集のようなものはどうかなって、いま考えています。

北川:
 そうなの?? 短編集? どういうこと?

西川:
 短編集というか、オムニバスというか、なんというんでしょうね。お地蔵さんがあって、そのお地蔵さんにお祈りしに来る人たちを描くみたいな……。

北川:
 えーと、「グランド・ホテル形式」とか言ったっけ? 場所がずっと定点で、そこで展開される物語を描くシナリオの手法のこと。

西川:
 そうですね、そういうことです。それを一定期間、緩く継続されるコンテンツみたいにできないかなって思ったんです。

北川:
 ふむ。

西川:
 人々の悩みごととかお願い事が描かれるんです。それで、あの世界は妖精がいて、魔力があって、ちょっと不思議なことが起きる世界なのはもう明示されているので、その影響が及ぶ範囲、北川さんは街全体のお話にしたいということだったんですけど、私はもう少し狭く、学園内のお話にしたいなとかんがえていました。

北川:
 なんで学園くらいの広さがいいの?

西川:
 登場人物を絞りやすいですし、悩みも音楽に関係したものできるのかなと。例外的に音楽とは関係ない悩みを持ってる人もいるでしょうけれども、それはそれで対応できるというか。

北川:
 何編ぐらいのイメージ?

西川:
 4編とかですかね。春夏秋冬くらい。

 フォルテールが弾ける力のある人たちが集まる場なので、音楽っていう媒介を通して、妖精のような存在が生まれると、それが悩みを聞いて、できることはとっても小さいけれども、ちょっとした関わりで人々の人生がちょっと変わるっていうような、ささやかなお話をやってみたいと思っているんです。

北川:
 なるほど。そうなんだ。

西川:
 できるかどうかわかりませんが、プレーヤーの方たちから悩みを受け付けて、それに対する回答を作品にするとかできたら面白いのかなと。

北川:
 おお、面白そう。そういうのは参加しなかった人も見てみたくなるかも。

西川:
 というような感じでは考えておりました。

世界を広げたい。

北川:
 何となくなんだけど、ピオーヴァという作品で描く人間の輪を少しずつ広げていけたらいいなって思ってたんだよね。主人公とヒロインの一対一の親密な物語から始まって、関わる人も、語られる世界もだんだん広がっていく、友達になって、コミュニティになって、街になって社会になってって。

西川:
 はい。

北川:
 なので、今西川さんが考えている企画は、同じベクトルかもしれないなって思ったよ。訪れる人たちを描くことで社会を描く。なんかいい感じ。でも、学園にしたいんだね?年齢が分散したほうがいいかなとも思ったけど。

西川:
 まあ学生じゃなくてもいいとは思ってはいるんですけども、働く食堂のおばちゃんであったり、あとは忍び込んじゃった子供とか、OB、OGが出てきてもいいし。

北川:
 なるほどね。そうだね。
 その方向で企画を纏めてみてもらえますか?ってことでいいかな。なんか別件はあったっけ?

西川:
 ちょうど手が空いたので、今日やってました。メモ書きから。

北川:
 楽しみだな。


 今回は、少し前から考えていた作品の企画について、西川さんと話したものをそのまんま掲載してみました。
 どう成長していくかな?日の目を見ることはあるかな?
 お楽しみに。

 今回もお読みいただき、ありがとうございました。
 それではまた!

※「KOGADOの冒険ワークショップ」では、ソフトウェア開発部の北川がその時思いついた事柄を駄文にしたためております。取り上げて欲しい事柄などありましたらお気軽にリクエストください。
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