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警察官という職業に一生を捧げるという考えは時代遅れだ

警察官は、市民の安全を守るために奉仕の精神を持って一生懸命に働かなければならない。

大きな事件が起きれば、休みも返上して仕事をする。一昔前までは、プライベートも犠牲にして働くことが美学だとも言われていた。

でも僕は警察官という仕事を選んだからといって、プライベートまで犠牲にする生き方は間違っていると思う。

一度きりの人生だからこそ、警察官という素晴らしい職業を選んだあなたには、仕事とプライベートの両方を充実させて実りある人生にしてもらいたい。

定年後の20年をどうやって生きていくか

現在の日本の平均寿命は、男性81歳、女性87歳。警察官の定年は60歳なので、退職後も20年以上生きていくと考えると、多くの人が60歳から少なくとも5年~10年は働きたいと思うだろう。

でも、今まで警察官一筋で生きてきて、どんな職業につけるのか。残念ながら選択肢は少ない。再就職先は、警察内部の再任用や警備員などが多いだろう。

このブログを読んでくれている努力家のあなたに提案したい。定年後に備えて、退職後の5年間、思い切って新しいことに挑戦してみませんか?

「今までそんな挑戦したことないから無理だ」という人もいるかもしれないが、今までやったことがないからこそ挑戦してみる価値がある。

定年後に新しいことに挑戦するから意義がある

何か新しいことに挑戦する時は、何とも言い表せない不安感や絶望感が押し寄せてくる。それは、安定を捨てるのが怖いから。

そして、そのまま惰性に身を任せると無意識に挑戦しないでいい理由を探し始める。でも、心の奥で「このままでいいのか?勇気をだしてみろ」と自分自身が問いかけてくる。

この声を聞かないふりをすることもできる。でも、ここで勇気を振り絞って一歩踏み出すことが、自分の人生を切り開いていく一歩になる。

安定を捨てることを恐れない人はいない。でも考えてみて欲しい。退職は組織に属していれば、誰もが迎える強制的な安定の終了だ。

だから、新しいことに挑戦するのには絶好のタイミングだ。でも、ほとんどの人は、退職後に新たな挑戦などしない。

考察するに、警察を警部以上で退職すれば民間企業の役員になることができるので、リスクをとる必要がない。

現役の時に、いわゆるゴンゾー警察官で、やる気がなく幹部や組織の不平不満ばかり言って過ごしていた人は、まず「挑戦」という考えは頭に浮かばない。再就職先でも不平不満を言い続けて、周りから煙たがられる。

応援したいのは、現在、責任感を持って精一杯仕事に取り組んでいるあなただ。退職後に新たな挑戦をして第二の人生で大きな花を咲かせてほしい。

今のうちから少しずつやりたいことを明確にしていこう

これを読んでくれているあなたは今50代、40代、もしくは30代かもしれない。何歳でも構わない。今からやってほしいことは、定年後に何をやりたいのかを明確にして、それに向かって準備をすることだ。自分の得意なこと、遊び感覚でできることを仕事にできれば一番良い。

例えば、ラーメンが好きで週に一回以上食べ歩いているなら、ラーメン屋の開業やラーメンの食べ歩きライターなどが考えられる。でもこれらは既にやっているプロがいるので、全く同じことをやるのではなく、あなたの独自の路線を作り出すことが必要だ。

あなたの持ち味を活かした工夫をしてほしい。「元警察官が作る正義のラーメン」や「警察官御用達のラーメンの店に特化したライター」など、あなたにしかできないことを前面に出すことで価値が生まれてくる。
あなたにしかできないことを見つけて、その準備を現役の時から始めることをお勧めする。

もちろん、警察官の仕事をしながら無理のない範囲でだ。退職後にこのような挑戦をすると決めたらワクワクしないだろうか?

準備段階では、本を読んだりインターネットで調べたり、実際にワークショップなどに参加したりするだろう。その中で、同じ志を持つ警察以外の人との交流が生まれてくる。

これが、あなたの人生を確実に豊かにする。警察官だけをやっていたら、絶対に見つけることができなかった価値観にふれて、幅広い考え方を身につけることができる。

これが警察官の仕事に活きてくる。他の警察官と違った視点で事件を考察し、被害者や一般人に寄り添った対応ができるようになる。多様な価値観や柔軟な発想を持った警察官はほとんどいないから。

最後に

最後に、もう一度繰り返す。騙されたと思って、退職後に何をしたいかを真剣に考えてみてほしい。

漠然とでもいいから何か決めたら、それに向かって仕事をしながら無理のない範囲で情報収集から始めてほしい。

そうすることによって、あなたの知見が広がり、警察官の仕事にも活かすことができる。さらには、時間を有効に使うようになり、充実した日々を送ることができるようになる。そして、何よりあなたが今までよりもっと魅力的な人になれるはずだ。

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