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遊戯王というカードゲームに小学生から狂わされ続けている話

オタク記事です

今日、久々に友人とカードで遊んできました。
1時集合~9時閉店まで、8時間ぶっ通しでプレイしてました。これだけ考え続けてると脳みそがクラクラして沸騰しそうになりますが、それだけの楽しさがあるんです。

カードで遊んでいる間は、生きている中で一番集中力が上がる瞬間です。
戦術がハマった時は、全能感でドーパミンがドバドバ出ています。帰ってきた今も、正直心地よい疲労感とともに若干ハイになって文章を書いています(ヤバい奴)

そんなヤバめな趣味のカードゲームですが、一般の方には理解できないと思うので、いったいどうしてこうなってしまったのか、つらつらと書いていきます。知らない世界を見れると思って読んでみてください。
(正直自分のオタクな面を表に出すのは恥ずかしいですが…)




遊戯王との出会い:効果ダメージと【ロックバーン】

自分が初めて遊戯王に触ったのは小学3年生くらいの時でした。
当時はポケモン大好きっ子だったので、集めると言ってもせいぜいポケモンカードくらいで、遊戯王カードなんて微塵も興味なかった気がします。

そんな時、近所のお兄ちゃんから、
「いらなくなったカードだから全部あげる」
と言われ、ノーマルカードを500枚くらい貰いました。

遊び道具の少ない小学生あるあるですが、手に入れたものはじっくりと観察し、遊び方を把握し、説明書なども読み漁ります。
な、なんか面白そう…

とりあえず強そうな40枚でデッキを組み、学校でカードを持っている友達と対戦しました。結果はボロ負け。

小学生最強カード

当時の最強カードは《サイクロン》で、魔法・罠カードを何でも無効にしてしまう凶悪カードでした。
(本来は破壊するだけで無効には出来ないのですが、小学生ルールなので声のデカイ奴が勝ちます)

《サイクロン》を持っていなかった僕は、連戦連敗。《砂塵の大竜巻》という下位互換の罠カードで代用しますが、しょせん付け焼刃でした。

悔しくなった僕は、ネットの力を借ります。
「サイクロン 対策」

そして、世紀の大発見をします。なんと、《サイクロン》には無効にする効果などなく、単に破壊するだけのカードでした。こうして「遊戯王カードwiki」に書かれているエビデンスを元に、友人たちの最強カードを封じ込めることに成功します。

ネットの力を借りることに味を占めた僕は、次に「安くて強いデッキ」を調べます。
そうして辿り着いた答えが【ロックバーン】デッキ。

【ロックバーン】は、相手の攻撃を封じ、効果ダメージを主体に相手の体力を0にするデッキです。当時はみんな、モンスターを戦わせて相手にダメージを与えるデッキを使っていたため、効果ダメージの対策ができず一方的にやられていきました。

情報アドバンテージによって、レアカードを使わずに「そこそこ強いやつ」の地位を得ることに成功します。
しかし、みんなからは「モンスターを正々堂々戦わせない卑怯な奴」という印象を持たれ、中々対戦してもらえませんでした。なんてことだ




中学生編:1ターンキルと【サイバー流】

小学生高学年でカードゲームの流行りが収まり、みんなとともに一度引退しました。
しかし、中学2年生で同じグループだった子に誘われます。
「小学生のとき遊戯王やってた?久々にやろうぜ」

いいね!
僕は懐かしい気持ちになって、当時の【ロックバーン】デッキを持っていきます。しかし気づくべきでした、その子が邪悪な笑みを浮かべていたことに。


悪夢のカード。同名ターン1をつけろ!!


友人の持ってきたデッキは【インゼクター】デッキ。
1ターンに破壊とモンスターの展開を繰り返し、高速で攻めていく昆虫族デッキです。
僕の【ロックバーン】デッキが悠長に4ターン以上かけて8000ダメージを与える前に、フィールドのカードがすべて破壊され焼け野原にされていきます。
あまりのカードパワーの差に、茫然自失となりました。結果、一勝もできません。ふざけるな!!!!


あまりの悔しさに、再び遊戯王に復帰することとなります。彼に勝つためには、悠長にダメージを与え続けるデッキでは駄目です。高速でライフポイントを削り取るデッキが必要です。
可能であれば、1ターンキルができるデッキがベスト。探せ、探すんだ・・・

これだ!!!!


《リミッター解除》は機械族の攻撃力を倍にする代わりに、そのターンの終わりに破壊されてしまうハイリスク・ハイリターンなカードです。ただ、どの道そのターンに相手を倒せなければ《甲虫装機 ホーネット》に全てのカードを破壊されてしまうので、リスクを取ることは理にかなっています。

これだ。これしかない。
こうして僕は《サイバー・ドラゴン》を主体とした後攻1ターンキルデッキ【サイバー流】を組み上げ、晴れて最強のデッキ【甲虫装機】から勝利をもぎとることに成功したのでした。(それでも勝率4割くらいだったけど)



高校生編:超展開系【ジャンクドッペル】

すっかりデッキを組むことの楽しさを知ってしまった僕は、高校生にもなって遊戯王を続けていきます。

1ターンキルデッキは見た目こそ豪快ですが、ワンパターンになりやすいというデメリットがあります。つまり、使っていて飽きるということです。
次なるデッキを探し求めた結果、一つのデッキに出会いました。アドリブが必要な超展開系デッキ【ジャンクドッペル】です。


アニメの主人公がラスボス戦で出したカード。カッケェ…


《シューティング・クェーサー・ドラゴン》、見た目は恰好いいですが出すのが超難しいです。
アニメの主人公はシナリオの都合上、完璧な手札が毎回やってくるから出せるんです。(いわゆるデスティニードローというやつ)
残念ながら一般カードゲーマーは、こんな重たいロマンカードを出そうとすれば手札事故の連続で絶望します。

しかし僕はひねくれ者だったので、出すのが難しいカードを出すことに燃える男でした。wikiを漁り展開ルートを覚え、2ちゃんねるのスレッドを巡回して新たなルートを開発していきます。あらゆる手札2枚の組み合わせから、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を出すために必要な手順を頭に叩き込んでいくのです。

《ジャンク・シンクロン》と《ドッペル・ウォリアー》を使用して大型のシンクロモンスターを出すデッキ、その名も【ジャンクドッペル】。
留学先のニュージーランドでもこのデッキを大会に持ち来み、やたらハイテンションな海外カードゲーマーと戦っていました。思い出。
(海外に来てまでカードゲームすな)



大学生~現在:【影星軌道兵器ハイドランダー】

【ジャンクドッペル】はかなり頭を使う面白いデッキでしたが、度々の強化により《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を容易に出せるようになっていきました。あんなに苦労していたのに・・・
また有名になるにつれ使用者が多くなっていったため、逆張りオタクの僕は新たなデッキを欲するようになります。そして運命のカードと出会ってしまいます。



出れば強い、しかし代償も重すぎる


《影星軌道兵器ハイドランダー》を主体とした、同じカード名のモンスターを2枚以上入れることが許されない【ハイドランダー】デッキです。

このカードを活躍させるコンセプトを選択した時点で、デッキ構築には大きな制約がかかります。同じモンスターを入れることが許されないということは、毎回同じ動きを安定して再現することができないのです。
しかも当の《影星軌道兵器ハイドランダー》は効果で手札に加えづらく、デッキの内容を考えるのが本当に難しい。

しかし僕はこの制約に燃えました。出しづらければ出しづらいほど面白い。しかも出れば強い。見た目もカッコいい(メカが好き)
相性のいいカードが禁止となるなど幾多の困難を乗り越えながら、2018年から現在まで6年間【ハイドランダー】デッキを使い続けています。愛すべきマイデッキ。



カードゲームの何に惹かれるのか

カードゲームの楽しさって何でしょうか。
コレクション、キャラクターやカードへの愛、デッキの構築、熱い接戦、課題に対する最適解の模索、コミュニケーション、色々とあると思います。

その中でも自分は、
・課題に対する最適解の模索
・デッキの構築

が大好きで、こんなに長いことカードをやっています。

「このカードを使いたい!」と思った時、必ず課題は生じます。
・どうやって手札に加えるのか
・他のカードに比べた強みはなんなのか
・流行っている妨害カードをどのように超えるのか
・対策されたらどうするのか
・そのカードが使えないときはどのようなゲームプランを取るのか
など観点を上げればキリがありません。

あっちを立てればこっちが立たず・・・などトレードオフ問題となっていることも多いです。デッキを組んだ時は最強だと思ったのに、実際に対戦してみたら次々と問題が発覚し、「昨日の俺は何だったんだ…」となることがザラにあります。

そうやって何回も対戦する中で適宜内容を修正し、新しいカードが発売されたら試してみて、デッキがブラッシュアップされていくのは本当に楽しいです。
そこには辞めさせてくれない魔力があります。カードゲームでしか味わえない熱中と熱狂です。特に、1万種類ものカードが使える遊戯王OCGは底なし沼のような面白さがあると思います。

もう学生の頃に比べて、一緒に遊ぶ友達が引退して対戦相手は減ってしまい、試行錯誤して考える時間も減ってしまったけど、それでもカードで遊んでいる瞬間は特別な高揚感があります。とてもとてもとっても面白いんです。いつも遊んでくれる子には感謝しかないです。

1万種類もあるせいでゲームバランスの調整は難しいし、プレイヤーの高齢化が進んで未来がないとか言われているけれど、それでも遊戯王には続いてほしいです。たのんだぞKONAMI

めちゃくちゃな熱量の記事になってしまいましたが、伝わったでしょうか。多分オタクであることは伝わったのでヨシとします。
それではまた

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