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久しぶりに漫画を発掘した。

「off」というフリーゲームの実況動画を数年ぶりに観たせいで、熱が再発、ダウンロードしたもののいざ実際にプレイすると秒で飽きる。
情けなく失礼な奴だと我ながら思います、古閑です。
今回はそれとはまったく関係ないんですがね!

漫画をね、買ったんだ。
タイトルは「ここは今から倫理です。」高校で倫理を教えている教師、高柳先生が悩める少年少女たちに倫理とはなにかを気付かせていくお話。

SNSで櫻井孝宏さんが声をあてている動画を見つけてほいほいと(櫻井さん大好きだから……)動画を観ていたら、一目ぼれしてしまった。
基本的には、漫画は綺麗な絵が好き。シャープな線で、内容も時代から現代日本は避け気味、生身の人間が繰り広げる話ではなく大抵特殊能力で物事が進む漫画を読む方だ。
そんな僕が割と濃いめのタッチの舞台が現代日本、生々しい理想と現実、性の問題、心の問題という普段なら目を背けてきた内容ドンピシャな漫画を好きになった。人間はこうして新しい扉を開いていくことを再認識した。

SNSで衝撃を受けて、そのままhontoへ直行、電子書籍1巻を試し読みした後、1~3巻セットを購入した。スカッとした。

私事なんだけど、高校生活3年間はあまり好きな思い出ではない。1年の頃から大学受験を意識して(させられて)自分以外同じ高校の生徒は一人もいない&レベルが段違いな高校生がいる塾に通ったり(塾講師と塾長としか会話しなかった)。そのため夕方は友達とだべってマックということもそうそうなかったり。入った部活内では面倒な色恋沙汰が頻発したり。そもそも校風が地味キャラの僕には合わなさすぎたり。友達はいたけど3年間しっくりきていたわけではなく、現在は高校の友人とは誰一人として連絡を取り合っていない。

……改めて書くとめちゃくちゃに悲しい奴だな。泣けてくる。
だからまぁ、そんな高校生活では心も荒み「将来はどんな仕事に就くの?」「どんな人生を送りたい?」と塾講師に訊かれれば「数年後にはなんやかんやで死んでるしな」とか「とりあえず老後は~」とか支離滅裂で中二病全開なことを考えていた。未来が怖すぎ嫌すぎて、老後になるまでの事を考えていたくなかった。今から老人になるまで、無意識のうちに事がすべて終わっていればいいのにと思っていた。あとはとりあえず、何故か20歳になったら自然に死ぬと信じていたし、自分でも死ぬ準備をしようと思っていた。

父親には「哲学科もいいかもね」なんて冗談で勧められていたけど、当時の僕は「考えることは好きだけど、哲学科になんて入ったら供給が足りて自分で考えることをしなくなりそうだから嫌だ」なんて言った。
そうしているうちに大学生になり、選択必修とかで日本思想入門、中国思想入門、哲学入門なんてのあったけど所詮「入門」に過ぎず、居眠りしている人間が殆どだった。

僕は僕で、既に一人で悩み一人で適当な答えを出したり延期したりして、完全に自給自足?自家発電?状態だったから、それら「入門」の授業には全く心が動かされず、感動的な悟りの衝撃などもなかった。
先輩が自殺を遂げたり、交友関係がぶち壊れた事件の時も自分のことで精一杯だった。だって死にたかった。辛い事も楽しいことも普通にあるけど、それとはまったく関係なしに、「とりあえず生きていたくなかった。」

僕は誰にも救われず、自分の傷を舐めたり、時にその心の傷や手首を穿り返したりして鬱をやり過ごした。勝手に涙が出てくる日々を重ねた。1人で。
こういう不安定な人間は意外と遍在している、と思う。笑顔は大切だ。でもその笑顔の裏で涙を流している人は大勢いるだろう。
出来ることなら救われたいし救いたい。でも、日々精一杯なんだ。自分の行いが大きなお世話になることすら莫大な恐怖なのだ。
「辛いなら話して」という言葉にすら悲しみと怒りを覚えた自分には、水のように抵抗なく沁みわたってくれる救いが欲しかった。

だからまぁ、無理やりまとめるとこの漫画は沁みわたったということになる。勿論救われ方にも千差万別だから、気にしないでほしい。

エゴという醜さもあるけど、「知らない誰かも含めてまるっと皆幸せになれればいいのに」と思っている。幸せのなりかたも人それぞれだから。

いや本当に今回も訳わからない日記になってしまった。
ただ「ここは今から倫理です。」は本当におすすめします。よろしくね。


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