見出し画像

マスクを外すのがなんかエロいような風潮

「人間は服を着る」、このあまりにも当たり前すぎるルールが世界を支配している。だからこそ、我々は服の下に眠る裸体に対してどこか神秘的な、ハッキリいうとスケベな感情を抱いているわけだ。

公衆の面前で服を脱げますか?

アンタは裸の王様よろしく衆愚には見えぬ服で渋谷のスクランブル交差点を歩けますか?キャストオフできますか?

そりゃ仮面ライダーカブトみたいに時間の流れをコントロールしてあたかも高速で動くようなムーブができれば話は別です。でもそんなのできるわけない。

だって、服を脱ぐ行為はなんかエロいんだもの。街なかに全裸の人間が現れてみたらどうするよ。興奮、または悲鳴、なんらかのトラブルが起きるに決まってる。

服を着ることがルールで、着ないのはマナー違反。常識的で普遍的なヤツだ。この法を犯したヤツは捕まる。あの草彅剛大先輩ですらお縄だぜ?地デジカもびっくりですわ。

服を脱ぐのが許される場面

こんな具合に、我々は外の世界で服を脱ぐことはできない。でもまあ普通に、脱がない日なんかほとんど無いわけじゃん。じゃあいつ脱いでんの?って話です。

まあそりゃ細かく見たら色々あるんだろうけど、「裸が許される」を越えて「むしろ裸が推奨される場面」って少ないよね。多分お風呂とセックスくらいだ。セックスくらいだ(大事なことなので二回言いました)。

話は変わります。ぼく、彼女にも「心が童貞」って言われるくらい心理的には中二のまま暮らしてるんですよ。そんなぼくから言わしてもらうとね、セックスってエロいんだよな。

セックスってエロいんだよ。そりゃ子作りとかいろいろあるよ。でもさ、世の中の大半のセックスがエロ目的なわけじゃんか。この世のエロの最上級でしょ。WHOのテドロス、アメリカのトランプでしょ。

だってさ、自分の家族以外の親しい間柄で、そして公衆浴場とかそういう場面以外で裸を見せてもいいなと思える人、そりゃもう性行為の相手くらいなもんですわな。なぜ性行為がそんなにエロいのか、妙にソソるのかといえば、人類にとって服を着るのが当たり前だからだと思いませんか?

2020年、「顔」すらエロくなった

時は現代に至って2020年、いろいろあってマスクをつけて当たり前の世の中になりました。ケッて感じだ、全く。

ほんでね、今のマスクって顔を隠してるわけさ。顔の下半分を。口元を。

ここからが本題です。いやぁ長かった。

公衆の面前でマスク外すのって、なんか背徳感ありません?もっというと、マスク外してる人の顔を見るの、なんか背徳感ありません?

普段は隠れてる部分を見るっていうそれだけで、本質的には服の下の肌を見てるのと一緒だもん。ごめんな、俺、中二から成長してねぇんだわ。

もちろんマスクの本来の目的は飛沫感染の防止・予防であって、顔を隠すことではない。その点は服と違う。しかしながら、2020年の日本には「公衆の面前ではマスクをするもの」との暗黙の了解がある。同調圧力、これは服と同じ。オナジー。

外の世界でマスクを外す。自分が今話している相手の目の前でマスクを外し、口元を見せる。または見せられる。そういう行為はもはや、アダルティックでエロティックなものになった。何故か今ティックトックを思い出しました。

よく考えてみてください。今、アナタにとって「気兼ねなく、むしろ積極的にマスクを外しても良い相手」って誰ですか?

互いに伝染しても伝染されてもいい。俺達の間には同調圧力なんか関係ねぇ。そういう相手でしょ。そしてそれは、家族とか、恋人とか、ものすごく仲の良い友人とか、そういう人達でしょ。

(家族以外と)マスクを外して話すとか、対面でご飯食べるとか、これはもうセックスなんですよ。エロの最上級なんだわ。

かの(オタクには)有名な仮面ライダー555の脚本を書いた井上敏樹氏は、少年向けの仮面ライダー作品に異様な数の食事シーンを描いています。ライダーが仮面を外して、仲間たちと飯を食うシーンです。井上氏にとっては、「セックスの代わりに食事シーン」なんだそうです。濃厚接触、これ極まれり。

マスクを外すのがエロ過ぎて社会を分断している

つまるところ、とにかく2020年現在、マスクを外す行為にはものっそい背徳感がある。エロスがある。アダルトな感覚がある。

でも、こういう感情こそが社会の分断を招いてるんじゃないかなって思うんです。

コロナ禍の社会分断としては、それこそ貧富の格差だとか、職業差別、人種差別とか、そういったものが取り上げられがちだ。

それは確かに大事な問題ではあります。ただし、問題の本質はもっと卑近なエロスにあるんじゃないか。

マスクを外す行為はとてもエロい行為である。だから、我々はそこまで親しくない人の前でマスクを外せない。これは逆説的に、お互いにマスクを装着することがお互いに対話を拒んでいる状態、つまり親密になることを避けている状態に当たる。

ぼくたちは、もはやマスクを装着した状態では親密な関係を築くことができないんだね。

めっちゃ主語大きくなって恐縮ですが、人間は人との出会いの中で何かを学び、成長していく。人との付き合い方とか、時分にはなかった考え方とかさ。でも今は、マスクがとんでもなく大きな壁になって、人間関係の固着、思想の固着を招いているわけで。

そうそう、社会の分断ってマクロな視点で見るとそれこそ“BLACK LIVES MATTER”とか、そういう大きな問題に繋がるよ。けどね、ぼくたちの社会の切れ目はもっとローレベルな、小さなところから起きてるんだと思う。

そりゃお互いにマスクしてて仲良くなれます?、もともと仲良い人となら別だけど。その人との関係を拒絶してるんだぜ、かなりわかりやすく。拡大解釈かもしれないけど、そういうのが相手の思想とか信条とかそういう大事な価値観を受け入れないこと、否定することに繋がっちゃう。

マスクを外すのがなんかエロいような風潮、コレはもう大きすぎてどうしようもない問題だ。マスクを外す行為がエロすぎて、エロ過ぎるがゆえに、ぼくたちは見知らぬ他者と完全にシャットアウトされている。

本来であれば解決策とかそんなもんを提示して終わるのがベストなんだけど、ヤツがこの世にいる限り、マスク外し≒エロの文化は無くしようがない。当面ぼくたちはマスクと付き合っていくしかない。

この記事は「マスク不要論」「マスク必須論」のどちらに与するものでもありません。筆者は、マスクが必要な場面、またはマスクが求められている場面では正しく装着することが必要だと思ってます。
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

いただきましたご支援は、取材費・運営費に活用させていただきます!

(⌒▽⌒)
12
古墳が大好きすぎて山形県から大阪の大学に進学した大学4年生22歳。専門は考古学(まだまだ素人)、趣味は街歩き民俗歴史写真電車料理仮面ライダーその他諸々。運営サイト→https://ourlocal-labo.com
コメント (1)
面白い記事でした😘
私のアカウントもご覧頂ければ幸いです!
末長く宜しくお願い致します。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。