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転職して感じたリモートワークの地獄

今の会社に転職して約2年が経過する。

新卒で入社した前の会社は約1年半で退職した。

仕事内容が毎日のルーティンワークで飽きてしまったこと、ベンチャー気質のカルチャーが自分には合わなかったことなどが理由だった。

スキルも経験もなかった自分は働きながらUSCPA(米国公認会計士)の資格を取得して、大手の会計事務所に入社した。

いわゆる中途未経験でのポテンシャル採用と呼ばれるもの。

前の会社と大きく変わった点の一つが、オフィスワークとリモートワークが自由に選択できること。

コロナが終息したが、ほとんどの社員がリモートワークを選択しているのが現状だが。

前職はコロナ禍にも関わらず、「人と関わらないとノイローゼになる」という社長の考えから、全社員強制的に出社だった。

「何で家でもできる仕事を会社でやる必要があるんだよ」と自分は心から思っていた。

前職をやめた大きな理由の一つでもある。

だから最初は今の会社の在宅勤務の環境が幸せで仕方なかった。

・満員電車に乗らなくて良い。
・朝に余裕がある。
・自分のペースで仕事ができる。
・家でリラックスして仕事ができる。

「こんな最高な仕事環境があって良いのか」と心から思っていた。

ただ、約2年ほとんどリモートで働いていて、在宅勤務と同じか、それ以上にリモートワークの地獄も経験してきた。

今回はそのことについて書いていきたいと思う。

地獄①孤独

リモートワークが長くなるにつれて、孤独を感じることが多くなった。

自分は今の会社で気軽に話せる同僚や先輩が1人もいない。

・一緒に仕事を進める上司や同僚がもれなくリモートワーク
・プロジェクトベースでの働き方なので、関わる社員が頻繁に変わり、一人一人と深い関係性を作りにくい

こういった理由があると思う。

もちろん仕事を進める上で必要最低限のコミュニケーションを交わすことはある。

ただ、気分転換に仕事以外の近況や趣味を話すことは一切ない。

前職では新卒での同期がいたこともあるが、仕事とは関係のない話をするタイミングが多くあった。

ランチを一緒に食べたり、15時くらいにカフェテリアに飲み物を買いに行ったり、そういう時に色々な話をすることができた。

自分は比較的1人でいることに抵抗がないタイプだから、在宅勤務でコミュニケーションが減ることなんてへっちゃらだと思っていた。

ただ、やっぱりこれが1年、2年と続くと精神的に苦しくなってくる。

「自分はこの組織で必要とされているのだろうか?」
「自分の仕事に価値はあるのだろうか?」

このような考えが生まれるようになった。

解決策としては

・仕事以外でのコミュニティを充実させる
・転職する
・出社して知らない人に声をかけまくる

こういったものがある。

個人的には他のコミュニティに所属して、そこで人間関係の幅を広げることが今の自分にとって重要だと考えている。

会社の人間関係が希薄になることでここまで孤独を感じるのは、一つのコミュニティに依存していること、人間関係に余裕を持てていないことの現れだと思う。

だからこそ、来年は新しい出会いをもっと求めて、たくさん行動を起こしていきたい。

なんか来年の抱負みたいになってしまった。

結局、言いたいことは、中途入社(特に未経験)の人は、積極的に出社が推奨されている会社を選択することも悪くないぜということ。

地獄②仕事とプライベートの境界がなくなる

家で仕事をすることが当たり前になり、仕事とプライベートの境界がなくなってしまった。

7畳1Kに住んでいることもあり仕事部屋、寝室、生活空間が区別されていないこともあるが、精神的に仕事とプライベートを切り替えることが難しい。

仕事の時間や休憩時間を明確に区切ることが難しくなり、結果として長時間働いてしまったり、仕事が終わっているのに会社用スマホの通知を追ったりしている。

インターネットやTeamsを通じて常に仕事に接続されている感覚がある。

実際時間外なのにも関わらずチャットはバンバン飛んでくるし、オンライン会議が問答無用で設定される。

WORK IS LIFEとなり、仕事と生活が一体化するようになった。

前職で感じていたオフィスを飛び出したときのあの爽快感が今はない。

仕事とプライベートを分けたい自分にとって、この点は見過ごしていたリモートワークの地獄だった。

解決策としてリラックススペースとしてソファの導入を検討している。

これがただの気晴らしにならないことを祈る。

地獄③仕事についていけない

未経験中途でリモートワークすると、未知の仕事にキャッチアップすることにものすごく苦労する。

オンラインで気軽に聞けるような人もいないし、そもそも誰に聞いたら良いのかすらわからない。

最初の頃は本当にキツかった。

仕事が分からなすぎて、ほとんどPJに入らず、ずーっとなんとなく研修を受けて、ほぼニートしていた時期もあった。

仕事がないことは楽ではあるけれども、「自分って何してるんだろう?」という気持ちを一日中感じることになる。

このような状態は精神的にきつい。続かない。

仕事に関してすぐ聞ける人が近くにいるかいないかで、成長スピードは大きく変わると思う。

前職ではメンターという形で新卒社員には直属の先輩が近くにいたから、わからないことを気軽に聞けていた。

確かにいつかは慣れてくる。

ただ、未経験での転職であれば、出社が推奨されている会社を選ぶのが良いと思う。

まとめ

転職する前はあんなにも羨ましいと思っていたリモートワークが、自分にとってはマイナスの方が大きいということに気がついた。

何事も経験してみないとわからないね。

ノイローゼとまではいかないけど、前職の社長が言っていたことは一理あるなと気がついた。

毎日出社するのは無理だけど、リモート:出社=3:7くらいがちょうどいいのかなーと自分では感じている。

このままだと、今の会社を1、2年後にやめる未来しか見えない。

だから来年はこのリモートワークの地獄と真正面から向き合って、色々と行動していきたい。









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