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AS SOON AS –10/25〜10/31–


25日

 若くもない、かといってベテランと呼ばれるほど経験を積んでもいない。スゴいヤツはバレはじめて、ちゃんとしてるヤツは家庭を持ちはじめて、賢いヤツは財をなしだす。そんな30歳、まぁしんどいもんだ。俺はというと、鼻をほじりながらフットボールを見、全裸になってポップパンクを聴いて踊り、ラジオを聴いてマスクの下でニタニタとニヤける。そんな30歳。いよいよチェックメイトなのかもしれない。


26日

 アーセナルと川崎がともに際どい試合をモノにしたので、ナイスなミッドウィークだったといえよう。コレを力に宣伝会議賞に臨むも、ゴミクズみたいなコピーしかうまれない。人は、書くことと、消すことで、書いている。らしい。


27日

 この日にリリースされたアーセナルの新しいウェアがぬちゃぬちゃにカッコよくて、仕事を終わらせ、爆速で閉店間際、アディショナルタイムのKAMOに駆け込む。髪を振り乱しながら滑り込み入店をした俺に、店員は「KIMO!」と思ったのかもしらんが、そんなことはお構いなし、お目当てのウェアを探すが、案の定プレゼンテーションジャケットは売り切れ。なんだかKAMOにされた気分のまま帰宅。(環状線でサフレに会うという面白サプライズも)


28日

 「くるりのえいが」を見た。正直配信スルーでもいいかな?なんて薄っすら思っていた自分を両の拳でブン殴りたくなるほど、素晴らしい、とんでもない作品だった。モノを創る、今まさに新しいモノが産み落とされるその瞬間は、これほどまでに美しいのか。また“バンド”というのは特殊で、そこに“人”の力やパーソナリティがオンされる。だから、今その場所にしかない揺らぎみたいなもんが生まれる。と楽器をひとつも操れない俺が報じている。


29日

 宣伝会議、正真正銘のラストスパート。こうなったらやれる作業としては“見直す”と、“信じる”くらいしかないので、気を楽に、でも真剣に取り組む。一年で一番ストレスのかかる2ヶ月が終わる。来年こそ、再び虎ノ門を叩きたい。


30日

 テッド・ラッソ監督が劇中でベテラン選手に放った「若い時は若さを無駄にする。お前はその年の功を無駄にするな。」というセリフが胸にブッ刺さる。まだ年の功を体得するほど老いたつもりはないが、人生の中堅小僧としてこの感性を忘れないようにしたい。



31日

 6回目の宣伝会議賞、終了。「ライフスタイルを崩さず全力を尽くす」をモットーに取り組んだが、ライバルたちの結果報告を見ると、やはりもっとできたんじゃないのか?、モットーではなくただの甘えではないのか?そう、乃木で言うF的な俺が脳内で語りかけてくる。他人を軸にしか自分を評価できない俺は、ホントに心が弱い。

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