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「声は、その人の 命の音」~屋久島高校での授業

ちょうど2ヵ月前、
屋久島の屋久島高校1・2年生120人の生徒の皆さんに
100分間の授業をさせてもらいました。

タイトルは、【「声の持つ力」~言葉で伝え、音で届けよう~ 】

体育館に1,2年生 120人が集合
制服は屋久杉の自然を感じさせるモスグリーン色

「言葉」と「声」。
「言葉」で意味を伝えながら、「音(声)」に自分の気持ちを乗せて、相手に届ける。
日常でなにげなくやっている、でも実はとてつもなく素晴らしい営みを、大切にしてみよう。

そんなテーマで。

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まずは、「話の箱」というメタファーを使って、実際に1分間プレゼンをしてもらって。

「どんな言葉を選んで、それをどんな順番で相手に渡していけば、相手が理解しやすいか」。

その視点で考えて言葉を組み立てることで、相手が受け取りやすくなり、相手の心が開いて、コミュニケーションが深まる入口となる。

「話の箱」という考え方で、発表中。素敵でした。

そして、その時に、相手にちゃんと「声を届ける」という意識を持つこと。

丁寧に送り届ける声は、相手の心にちゃんと響く。

これは、120人全員体育館いっぱいに広がって「ボール投げ」をしながら、身体感覚で理解してもらって。

ボールに、言葉と気持ちを乗せて、相手に送り届けよう!

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とても印象的だったのは
「声は、その人の 命の音」だと伝えた時に、
体育館の空気が、スンっと変わったこと。

みんなの顔を見ると、深い所で理解してくれたことが伝わってきて。

水が巡り、命の循環がすぐそこで繰り返されている屋久島に暮らしているからこそ、受け取りやすいのだろうなぁ、と。

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そして、後日
先生から届けて頂いた生徒の皆さんの感想がまた本当に素晴らしいものばかりで。

☆「生活の中でみんなが発している声は「命の声」なんだなと共感できた」☆「自分にしかないこの声をもっと自信を持って好きになろうと思った」
☆「ボールを投げながら声を届ける練習で、相手をちゃんと見て気持ちも伝える大切さを実感できた」
☆「相手の立場を理解して言葉を丁寧に伝えることの大事さがわかった。人に話すことが好きになりそう。」

ああ、みんな、大事なエッセンスをちゃんと受け取ってくれたんだなぁと感動。

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小さな頃から1つの島で育ってきたみんなは、本当に仲が良くて
休み時間には、あちこちで男子が3人折り重なって寝っ転がってじゃれ合ってる姿が可愛すぎる。

「誰か発表してくれる人~!」と120人を見渡すと、
顔を下げる子と、
下げつつも、眼だけ合わせてくれる子と。
眼が合って「発表してみる?☺︎」と訊くと、すんなり前に出てきてくれる。それがまた、自然体で地に足がついている感じで、とても素敵だったなぁ。

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『声と言葉を使って、自分を伝えて、相手を受け容れる』

この100分間で受け取ってもらったことが、
これから大人になっていくなかで、大きく花開いていくといいなぁと
心から願います。

ヤッコウのみんな、ありがとう!!

この授業の日(2月27日)は、私の誕生日。
大きなプレゼントをもらいました。

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