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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運… もっと読む
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#声ディネートプランニング

EP 02 星の詠唱(アリア)05

 ソフィの手を取るとコニスの頭にも覚えのない記憶が映し出され、その身体がピクリと反応する…

EP 02 星の詠唱(アリア)02

「あなたはすごく星について詳しいのですね」  目の前の少女は、嬉しそうな表情を浮かべ。ソ…

EPISODE 01 プロローグ

八の物語、散らばる星たちを繋ぐ者。  彼女を含め、今、六人はみんなで円になって手を繋ぐ。…

Eighth memory Last (Conis)

「えーっと君は、どうしてこんな所に?」 「わかりません、気づいたらここにいました」 「そう…

Eighth memory 10 (Conis)

「!?」  それは一瞬の出来事で視線に驚愕の色が浮かぶ。ヌルの狙いとは異なる想定外の光景…

Eighth memory 04 (Conis)

「……SC-06君に理解できるかはわからないがその問いに答えてやろう……それはマザーが君たち…

Eighth memory 03 (Conis)

「SC-06は甘えん坊なのですね」  そう言って、マザーがぽかぽかしたその手でワタシの頭をよしよししてくれます。  マザーの体は普段はとてもちくちくちくとしていたりします。  でもそのちくちくする身体ではない日もあって、今日はたまたまマザーの足がもちもちもちもちしてそうだったので気が付いたらワタシはその脚の根元へと飛び込んでしまいました。  でも、他の人たちはワタシのように飛び込むことはなくマザーの近くに近寄ったとしても足先まででマザーの足指を枕のようにしてすやすやと眠

Seventh memory 15

「納得、できません!!!」 「……これは、決まったことですので……」 「くっ……」 「ナー…

Seventh memory 13

「二つの地平、真(まこと)の平和を望むなら、支柱の先にて朝と夜を祈りによって捧げよ。さす…

Seventh memory 12

「……何? この音……」  ぽつり思わず口をついて零れ出たその言葉を聞いてイアードは瞳孔…

Seventh memory 09

「よかったじゃんアカネ〜、ナールの奴、美味しいってさ〜いっしっし」  ある程度、2人が落…

Seventh memory 08

「……アカネ……落ち着いた?」  アカネが泣き止むまで側にいたイアードがぽつりと呟く。 …

Seventh memory 06

「なーんか、ナール最近楽しそうじゃない?」」  とある日の訓練前の日、イアードはナールに…

Seventh memory 05

「あの……後づけ用のソースはとっても美味しかったです!!」  ほっぺの膨らんだ彼女へのそれは、ナールなりの精一杯のフォローの言葉だった。  とはいえそれは彼のお世辞抜きでの感想で、絶品と言える大変美味しいソースだった。  そもそも彼と言う男は、嘘がつけない。誰もが認めるバカがつくほど正直な人間。  でなければ、初対面の人間に仮に真実だったとしても、間違っても味はしないけど食べられますなんていう感想を口にするはずがない。  彼が口にしたぼそぼそのパンに付け合わせのソー