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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運… もっと読む
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EP 03 激動の小曲(メヌエット)10

「まっ、腹が減っては戦はできねぇっていうしな!」 「ツヴァイ。あんたにしては珍しくまとも…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)09

「ソフィ! 無事ーーッ誰!?」  ヤチヨは、ソフィのそばにいる見知らぬ人物を見つけると思…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)07

「ねぇ……ソフィ……今、戦えるような武器って持ってる?」 「えっ……!?」  ヤチヨの表…

EP 02 星の詠唱(アリア)04

「いや……違う……」 「?……ソフィ……?」  心配している少女の声が聞こえないほどソフ…

EP 02 星の詠唱(アリア)03

「ありがとう……ここで君と会えてボク、とても嬉しいよ」 「……? はい! ワタシもあなた…

EP 02 星の詠唱(アリア)02

「あなたはすごく星について詳しいのですね」  目の前の少女は、嬉しそうな表情を浮かべ。ソ…

EP 02 星の詠唱(アリア)01

 始まりの因果。  満点の星が瞬く空。  星の見える小高い丘。  この場所は、かつて4人の少年少女が共に笑い、時に泣いたそんな場所。  ここに訪れるのは、銀髪に橙色の瞳を持つソフィと言う名の、一人の自警団の団長候補へと成長した少年。  訪れるものと言えば最近はこの彼のみ。そんな寂しく忘れられた場所となっていた。  ソフィは自警団の仕事を終えた後、個人的に昔から仲良くしてきたヤチヨとヒナタという二人の女性が一緒に住んでいる家に寄って、その後、久々にこの場所へと向かって

EPISODE 01 プロローグ

八の物語、散らばる星たちを繋ぐ者。  彼女を含め、今、六人はみんなで円になって手を繋ぐ。…

Eighth memory Last (Conis)

「えーっと君は、どうしてこんな所に?」 「わかりません、気づいたらここにいました」 「そう…

Eighth memory 15 (Conis)

 ワタシの居た地面が崩れていき、ゆっくりゆっくりと下に落ちていくのをワタシはただ感じてい…

Eighth memory 13 (Conis)

「いけぇっ!!……エスシー……」  オービーがワタシの背中を軽くトンっと押します。ワタシ…

Eighth memory 12 (Conis)

「ロストナンバー……ゼロ……」  オービーが、その邪悪な笑みを浮かべた彼の名前をぽつりと…

Eighth memory 11 (Conis)

 辿り着いた場所、マザーのいる揺り籠。  その日はいつもと雰囲気が違っていました。奥に近…

Eighth memory 10 (Conis)

「!?」  それは一瞬の出来事で視線に驚愕の色が浮かぶ。ヌルの狙いとは異なる想定外の光景に瞳孔が開く。  元々、上位ナンバーであったSC-06は他の上位ナンバーと比べると特質した部分がないというのがヌルの認識であった。  マザーの判断に間違いはない。そう心の底から思っている。が、以前から少しだけ疑問には思っていた。  何故、マザーがSC-06を上位ナンバリングしていたのか……。  ナンバリング自体に意味はない。マザーはいつもそう言っているが何かしらの意味はある、ヌ