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大阪市北区堂山町傷害被疑事件第3回口頭弁論 7

弁護側大川直樹証人弁護人質問2

上瀧浩子弁護士「袈裟固めになって優位な体勢になったわけですが、周りに何か声をかけたりしましたか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「誰に声をかけましたか。」
大川直樹「周囲の野次馬に『こいつ、ナイフ持っている』と声をかけました。」
上瀧浩子弁護士「返事はどうでしたか。」
大川直樹「『ナイフは持っていない』と言われた気がします。」
上瀧浩子弁護士「伊藤さんとはどのような話をしましたか。」
大川直樹「伊藤さんは『ナイフはどこ』と聞いてきました。」
上瀧浩子弁護士「それに対してどのように答えましたか。」
大川直樹「『野次馬が持って行ってくれた』と伊藤さんに言いました。」
上瀧浩子弁護士「野次馬からナイフを持っていないと言われたにもかかわらず、押さえ続けたのはなぜですか。」
大川直樹「警察に引き渡しをしようと思っていて暴れるかもしれないと思っていたからです。」
上瀧浩子弁護士「警察に引き渡すときに荒巻さんが暴れると思っていたということですか。」
大川直樹「手を離すと暴れると思いました。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんが気を失ったと気付いていましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「最初にナイフを持った手の手首を押さえていたわけですが、その押さえる部分を替えたりしましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「押さえていたのはずっと同じ場所ということですね。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「それは警察が来るまで変わらなかったということですね。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「はっきりと覚えているのはなぜですか。」
大川直樹「相手が刃物を持っているという緊張感もあり、自分の身が危ないと感じていたからだと思います。」
上瀧浩子弁護士「あなたは荒巻さんに殴られましたか。」
大川直樹「殴られた記憶はありません。ただ警察に引き渡した後口が切れてケガをしていましたからひょっとしたら殴られたのかもしれません。」
上瀧浩子弁護士「そのことで警察に被害届を出しましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「それはなぜですか。」
大川直樹「ケガは大したことはありませんでしたし、荒巻さんが伊藤さんを刺したことの方が重大だと思ったからです。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんが伊藤さんを刺したのを見ましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「伊藤さんがケガをしたのはいつでしたか。」
大川直樹「荒巻さんを押さえた状態のまま伊藤さんを見たらシャツが血で真っ赤だったので荒巻さんに刺されたのだろうと思いました。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんがナイフを右手から左手に持ち替えたのを見ましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんの両手を押さえていたことはありましたか。」
大川直樹「いいえ。」
神原元弁護士「弁護人の神原からお聞きします。その状態はいつからいつまでですか。」
大川直樹「ずっとです。」
神原元弁護士「ずっと荒巻さんの片手の手首を押さえていたということですね。」
大川直樹「はい。」
神原元弁護士「握った手を最後に離したのは警察に引き渡した時で、それまで同じ手の手首をずっと押さえていたということですね。」
大川直樹「はい。」
神原元弁護士「ずっと離していなかったということですね。」
大川直樹「はい。」
神原元弁護士「押さえていた手はどちらの手でしたか。」
大川直樹「右手です。」
神原元弁護士「右手のどの部分を押さえていたわけですか。」
大川直樹「手首です。」
神原元弁護士「その手首は荒巻さんがナイフを持っていた手の手首ですね。」
大川直樹「はい。」
神原元弁護士「その押さえた状態は最後まで変わらなかったということですね。」
大川直樹「はい。」
神原元弁護士「荒巻さんが手にナイフを持っていないことに気付いたのはいつですか。」
大川直樹「通行人がナイフをどこかにやってくれたことがわかったときです。」
神原元弁護士「荒巻さんが左手にナイフを持ち替えていたことをわかっていましたか。」
大川直樹「いいえ。」
神原元弁護士「荒巻さんに殴られたのは左手で殴られたのですか。」
大川直樹「右手をずっと押さえていたので左手で殴ったのだと思います。」
神原元弁護士「荒巻さんのフリーの左手にナイフが握られたことはわからなかったということですね。」
大川直樹「わかりませんでした。」
神原元弁護士「終わります。」