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大阪市北区堂山町傷害被疑事件第3回口頭弁論 6

弁護側大川直樹証人弁護人尋問1

(本人確認及び宣誓。裁判長から尋問に関して偽証罪に問われるおそれがあることについて注意。)
上瀧浩子弁護士「弁護人の上瀧からお聞きします。伊藤大介さんとはどのようにして知り合いましたか。」
大川直樹「2013年に新大久保などで差別デモが行われており、そのカウンターの現場で知り合いました。」
上瀧浩子弁護士「カウンターとはどういうものですか。」
大川直樹「差別主義者や差別デモに対して抗議するものです。」
上瀧浩子弁護士「具体的にどういう活動をするのですか。」
大川直樹「デモ行進に際してプラカードで抗議したり、市民に声かけなどをしました。」
上瀧浩子弁護士「荒巻靖彦さんは知っていましたか。」
大川直樹「面識はありませんでした。動画などで観ました。」
上瀧浩子弁護士「荒巻靖彦さんについてどう感じていましたか。」
大川直樹「レイシストで最悪の部類だと思います。」
検察官A「その時期を特定してください。証人が荒巻靖彦さんを知っていた時期をいつという具合に特定してください。」
上瀧浩子弁護士「その時期はいつですか。」
大川直樹「2013年ごろです。」
上瀧浩子弁護士「荒巻靖彦さんを知っている程度というのは2013年と比較して今も同じですか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「どうして伊藤大介さんと一緒に荒巻靖彦さんと会うことになったのですか。」
大川直樹「大阪に伊藤大介さんが来て誘われて飲むことになりました。」
上瀧浩子弁護士「それは何時ごろですか。」
大川直樹「夜7時から8時頃だったと思います。鶴橋の飲み屋に行きました」
上瀧浩子弁護士「そこでお酒は飲みましたか。」
大川直樹「はい。ハイボール大ジョッキで3杯ほど飲みました。」
上瀧浩子弁護士「その後はどうなりましたか。」
大川直樹「カラオケスナックに行きました。」
上瀧浩子弁護士「そこではお酒は飲みましたか。」
大川直樹「焼酎をロックで結構飲みました。」
上瀧浩子弁護士「その後はどうなりましたか。」
大川直樹「鶴橋の居酒屋に行って結構飲みました。」
上瀧浩子弁護士「その後はどうなりましたか。」
大川直樹「鶴橋の居酒屋に行って飲みました。」
上瀧浩子弁護士「そこには何人で行きましたか。」
大川直樹「4人です。伊藤大介さん、李信恵さん、川上さんと私です。」
上瀧浩子弁護士「居酒屋を出た後はどうですか。」
大川直樹「居酒屋を出た後の記憶はあまりありません。」
上瀧浩子弁護士「次に記憶に残っているのはどこですか。」
大川直樹「タクシーの中です。」
上瀧浩子弁護士「そのタクシーには誰が乗っていましたか。」
大川直樹「伊藤大介さんと私です。」
上瀧浩子弁護士「そこで伊藤さんにどのような話をしましたか。」
大川直樹「『なぜ私たち朝鮮人は差別されるのかな。レイシストと話してみたい。』と話しました。」
上瀧浩子弁護士「すると伊藤さんはどう答えましたか。」
大川直樹「知っているところがあるから行こうと電話をかけ始めました。」
上瀧浩子弁護士「知っている人に電話しているのはどこで電話していましたか。」
大川直樹「タクシーの中です。」
上瀧浩子弁護士「その時は相当酔っていたわけですね。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「その後記憶に残っているのはどこですか。」
大川直樹「店の前で待つところまで次の記憶がとんでいます。」
上瀧浩子弁護士「その店とはどこですか。」
大川直樹「Jフラッグです。」
上瀧浩子弁護士「その後どうなりましたか。」
大川直樹「店に着いた荒巻が『何やコラ』と小走りで寄ってきました。」
上瀧浩子弁護士「ナイフを持っていることは確認できましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「位置関係を図示してください。まずはあなたの位置を図に示してください。」
大川直樹(図に記載する)
上瀧浩子弁護士「伊藤さんの位置を記載してください。」
大川直樹(図に記載する)
上瀧浩子弁護士「荒巻さんの位置を記載してください。」
大川直樹(図に記載する)
裁判長「荒巻さんが小走りの時はナイフを出す前ですか。」
大川直樹「出す前です。」
上瀧浩子弁護士「図に大川さんの向き、荒巻さんの向き、伊藤さんの向きを記載してください。」
大川直樹(図に記載する)
裁判長「この図は裁判所で預かってもよいですか。」
上瀧浩子弁護士「はい。証人にお聞きします。ナイフにはいつ気づきましたか。」
大川直樹「話した後、伊藤さんが『こいつナイフ持っている』と言ってきたので気づきました。」
上瀧浩子弁護士「ご自分でナイフを見て確認できましたか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「どういう位置でしたか。」
大川直樹「腹の真ん中に持って伊藤さんに向けていました。」
上瀧浩子弁護士「ナイフの切っ先を伊藤さんに向けていたわけですね。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんはナイフを両手で持っていましたか、それとも片手で持っていましたか。」
大川直樹「片手で持っていました。」
裁判長「その時の位置ですが、道側と建物側のどちら側ですか。」
大川直樹「私が建物側にいて、伊藤さんが道側にいました。」
上瀧浩子弁護士「大川さんがナイフを認識したとき、荒巻さんはナイフをどこに持っていましたか。」
大川直樹「お腹のあたりです。」
上瀧浩子弁護士「それでどうしましたか。」
大川直樹「危ないと感じて手首を両手で掴みました。」
上瀧浩子弁護士「掴んだのは手首ですか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「手首を押さえて荒巻さんはどうしましたか。」
大川直樹「抵抗しました。押し返したり、ナイフを向けてきたりしました。」
上瀧浩子弁護士「そのナイフを向けてきたというのは大川さんに向けてきたということですか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「そこでどうしようとしましたか。」
大川直樹「自分の方に押し付けるように力を入れていたので、刺されると思って押し返しました。」
上瀧浩子弁護士「その時伊藤さんはどうしていましたか。」
大川直樹「動画を撮っていました。そしてすぐに110番して声かけをしていました。」
上瀧浩子弁護士「手を押さえた後離すようなことはありましたか。」
大川直樹「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「ずっと手首を押さえていたということですか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「立ったまま押さえることを維持していたわけですか。」
大川直樹「酒を飲んでふらついていたのでアスファルトに倒れこみました。」
上瀧浩子弁護士「その時にナイフを持っている手の手首を離しましたか。」
大川直樹「はい。」
上瀧浩子弁護士「その時の荒巻さんとの位置関係はどうでしたか。」
大川直樹「よく覚えていません。」
上瀧浩子弁護士「ご自分がアスファルトに当たったという感覚はありましたか。」
大川直樹「こけたというのはわかりました。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんとの位置関係で上か下かどちらでしたか。」
大川直樹「よく覚えていません。」
上瀧浩子弁護士「荒巻さんをどういう形で押さえていたのですか。」
大川直樹「警察が来た時には上に載って袈裟固めの体勢になっていました。」
上瀧浩子弁護士「ナイフを持っていた荒巻さんの手首を押さえたままですか。」
大川直樹「はい。」