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大阪市北区堂山町傷害被疑事件第3回公判 最終回

伊藤大介被告人検察官被告人質問その2

検察官B「大川さんが荒巻さんを押さえたときに何か言われましたか。」
伊藤大介「通行人がナイフを確保しているということで止めました。」
検察官B「戻った場面はいつですか。」
伊藤大介「警察官が来る直前です。」
検察官B「大川さんと荒巻さんはどのような状態でしたか。」
伊藤大介「大川さんが押さえ込んでいる状態でした。」
検察官B「荒巻さんはどうでしたか。」
伊藤大介「仰向けで大川さんの下にいる状態でした。」
検察官B「荒巻さんは動いていましたか。」
伊藤大介「私が見た最後の状態でいえば動いていませんでした。」
検察官B「微動だにしない状態でしたか。」
伊藤大介「暗いからわかりませんでした。」
検察官B「伊藤さんの認識としてはどうでしたか。」
伊藤大介「はい。そうでした。」
検察官B「戻ってから暴行をしましたか。」
伊藤大介「最後に暴行した後で大川さんが『ナイフは通行人が持って行った』と聞き、その後は手を出していません。」
検察官B「大川さんに刺されたという話をしてほしいと頼んだのですか。」
伊藤大介「刺されたかわからないので、確認したいと大川さんに聞きました。大川さんがわかっていれば証言してほしいというつもりでした。大川さんが知らないということだったので、それならいいと答えました。」
検察官A「検察官のシゲヤからお聞きします。荒巻さんがナイフを持っていて大川さんがナイフを持っている手を押さえていたわけですが、大川さんに加勢して押さえようとは思わなかったのですか。」
伊藤大介「刃物が上下に動いていましたし、離れて殴ることが安全だと思いました。」
検察官A「大川さんに協力しようとは思わなかったのですか。」
伊藤大介「大川さんが手首を押さえていたので刃先しか押さえられませんでしたし。」
検察官A「最後に現場から離れて戻っていますが、そのときに通行人がいたことに気づきましたか。」
伊藤大介「当時いっぱいいたとは思いませんが、通行人がいたことは確かです。」
検察官A「止めようとした人はいましたか。」
伊藤大介「はい。荒巻さんが動いていないからやらなくてもよいのではないかという人がいました。」
検察官A「その後に荒巻さんを蹴りましたか。」
伊藤大介「いいえ。」
検察官A「荒巻さんとの話し合いで、大川さんが危ないと思っていたわけですね。そこで『刺せ、刺せ』と馬鹿にする意思をもって煽ったわけですが、このとき本当に荒巻さんが刺せるとは思っていなかったのですか。」
伊藤大介「いいえ。思っていなかったことはありません。」
検察官A「荒巻さんにナイフを放せとなぜ言わなかったのですか。」
伊藤大介「殴った方が効果的だと思ったからです。」
検察官A「終わります。」

伊藤大介被告人弁護人追加質問

永田亮弁護士「弁護人の永田からお聞きします。荒巻さんが上で大川さんが下の状態のときに荒巻さんを左右どちらから殴りましたか。」
伊藤大介「左側からです。」
永田亮弁護士「左手が自由だったということですが、どれぐらい自由だったのですか。」
伊藤大介「中腰になった状態で肩から肘が動く状態でした。」
永田亮弁護士「荒巻さんの左手は手の甲が見える状態だったのか、掌が見える状態だったのかどちらか確認はされましたか。」
伊藤大介「いいえ。」
永田亮弁護士「その時にナイフを持っているのを確認したり、ナイフをもっていないことを見たりしましたか。」
伊藤大介「どちらも見ていません。」
永田亮弁護士「終わります。」

伊藤大介被告人裁判官追加質問

中山登裁判官「裁判官の中山からお聞きします。荒巻さんの持っている刃物を落とさせようとせずに顔面を殴ったのはなぜですか。」
伊藤大介「私の立っている位置の関係でそうなりました。」
中山登裁判官「どうやって顔面を殴ってナイフを落とさせるのですか。」
伊藤大介「殴れば落とします。」
中山登裁判官「『刺せよ』という声かけが荒巻さんを馬鹿にする意図だったとお聞きしましたが、大川さんが荒巻さんを押さえている状態で荒巻さんが激高しそうな『刺せよ』という声かけは危なくないですか。」
伊藤大介「荒巻さんがチョンコなどと言っていたのでそういう感情になったと思います。」
中山登裁判官「終わります。」
奥山豪裁判長「裁判長の奥山からお聞きします。携帯電話で動画を撮影する前ですが、大川さんが刃物を押さえていた状態で荒巻さんの顔を殴ったわけですか。」
伊藤大介「大川さんが押さえたのとほぼ同時に殴りました。」
奥山豪裁判長「殴ったのは拳でですか。」
伊藤大介「はい。」
奥山豪裁判長「肘うちはしましたか。」
伊藤大介「その時には肘うちはしていませんでしたが、中腰の状態になっていたときに肘うちをしました。」
奥山豪裁判長「110番通報をした後で大川さんと荒巻さんに伝えましたか。」
伊藤大介「目の前で見えるところで通報したのでわかっていると思っていました。」
奥山豪裁判長「荒巻さんは何か言っていましたか。」
伊藤大介「『呼べや』と言っていました。」
奥山豪裁判長「終わります。」

日程調整等

奥山豪裁判長「次回の証拠調べですが、77号を1392号に併合して行います。次回期日は、3月3日午後1時30分に504号法廷で行います。」