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横浜地方裁判所管内暴行被疑事件及び大阪市北区堂山町傷害被疑事件第1回公判 3

証人 茅ヶ崎事件被害者渡辺賢一検察官質問

 裁判長が証人渡辺賢一の住所氏名等を確認。続いて宣誓。知っていることを隠したり、記憶と異なる証言をなしたりすると偽証罪に問われるおそれがある旨述べ、記憶に従って証言するように注意する。

検察官B「検察官のヤマサキからお聞きします。平成30年10月16日、証人は茅ヶ崎市にいらっしゃいましたか。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「それはどうしてですか。」
渡辺賢一「従軍慰安婦を扱う偏った映画を上映するということで抗議するために訪れました。」
検察官B「茅ヶ崎市まではどのようにしてやってきましたか。」
渡辺賢一「車です。」
検察官B「車はどこに駐車させましたか。」
渡辺賢一「市の駐車場です。」
検察官B「どこで抗議をしようと考えていましたか。」
渡辺賢一「駐車場側の歩道から抗議をするつもりでした。」
検察官B「しかし、証人は茅ヶ崎市の市民文化会館に行きましたね。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「その経緯について説明してください。」
渡辺賢一「抗議する時間の前に拡声器を調べたら電池が足りないのではないかと思って、近所の100円ショップに乾電池を買いに行きました。乾電池を買って帰ってくると学生が文化会館に向かって歩き出していました。このような映画を学生に見せるのはどうかと思って確認しようと思って文化会館に向かって歩き出しました。」
検察官B「どこでどう確認しようと思ったのですか。」
渡辺賢一「市民文化会館では今日の催しなどが案内板に掲載されますからそれをみればわかると思いました。」
検察官B「文化会館の中に入るというのは案内板を見るためだったのですね。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「市民文化会館を訪れたときの証人の衣装はどのようなものでしたか。」
渡辺賢一「上が白のシャツでジーパンを穿いていました。」
検察官B「その時の荷物は何でしたか。」
渡辺賢一「レジ袋と買った乾電池です。」
検察官B「拡声器本体は持ってきていましたか。」
渡辺賢一「いいえ。」
検察官B「それでは拡声器本体はどこにあったのですか。」
渡辺賢一「車の中に置いたままです。」
検察官B「証人の視力はどれくらいですか。」
渡辺賢一「眼鏡をかけて0.7から0.8ぐらいです。」
検察官B「身長はどれくらいですか。」
渡辺賢一「178センチぐらいです。」
検察官B「体重はどれぐらいですか。」
渡辺賢一「93キロぐらいです。」
検察官B「あなたは一人で市民文化会館を訪れたのですか。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「具体的にどのようにして中に入ろうとしたのですか。」
渡辺賢一「歩道からスロープを経て広場を通って向かいました。」
検察官B「どのときの現場の状況はどうだったのですか。」
渡辺賢一「数人が立っている状態でした。」
検察官B「その後どうしたのですか。」
渡辺賢一「背の高い男が私が近づくと立ちふさがって『第一党は入れません』と言いました。」
検察官B「第一党とはどういうことですか。」
渡辺賢一「日本第一党のことです。」
検察官B「その背が高い男は誰ですか。」
渡辺賢一「北島直樹です。」
検察官B「その北島直樹さんはこの事件の被告である北島直樹さんのことですか。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「市民文化会館内に入ろうとしたときにどうなりましたか。」
渡辺賢一「男が立ちふさがって邪魔をしました。」
検察官B「それは誰ですか。」
渡辺賢一「伊藤大介です。」
検察官B「その伊藤大介さんは今回の事件の被告の伊藤大介さんですね。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「北島直樹さんと伊藤大介さん以外の者が現場にはいましたか。」
渡辺賢一「はい。」
検察官B「どのようなことをされたのですか。」
渡辺賢一「進んでいくと手で突き飛ばされ、後ろから羽交い絞めにされて拘束されました。」
検察官B「後ろから羽交い絞めにしたのは誰ですか。」
渡辺賢一「北島直樹です。」
検察官B「その後どうしましたか。」
渡辺賢一「市民文化会館は公共の場だから誰でも入ることができるはずだと述べて前に進みましたが、前から数人で押したりされました。」
検察官B「その後どうなりましたか。」
渡辺賢一「後ろに階段があるものですから危ないと思い『押すな、危ない』と叫びました。」
検察官B「押されてどうしましたか。」
渡辺賢一「踏ん張りました。」
検察官B「どのような体勢でしたか。」
渡辺賢一「腰を落としながら押されまいとしました。」
検察官B「その後どうなりましたか。」
渡辺賢一「前から押され、階段から転落しました。」
検察官B「押したのは誰ですか。」
渡辺賢一「伊藤大介です。」
検察官B「その後はどうなりましたか。」
渡辺賢一「転落した直後のことは記憶にありません。」
検察官B「転落した後記憶に残っているのはどのようなことですか。」
渡辺賢一「非常に痛く、110番しました。」
検察官B「被告人らに対してどのように思っていますか。」
渡辺賢一「あざけりながら写真などを撮り馬鹿にしており許せないと思っています。」

証人 茅ヶ崎事件被害者渡辺賢一検察官追加質問

検察官A「私のほうから追加でお聞きします。市民文化会館に拡声器を持っていかなかったのですね。」
渡辺賢一「はい。」
検察官A「どうして入りたいと思ったのですか。」
渡辺賢一「案内板を確認したかったからです。案内板を見たら車に戻るつもりでした。」
検察官A「終わります。」