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埼玉県営プールの水着撮影会中止騒動を考える 4 ~日本共産党所属議員の国会と地方議会での立ち位置を誤信している菅野完さん~

またもや政治音痴ぶりをさらけ出す菅野完さん

 埼玉県営プールの水着撮影会中止騒動について連載を続けていますが、菅野完さんや菅野完さんの見解を無批判に信じ込んでしまう横川圭希さんや選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんなどの菅野界隈の的外れな見解が頻出していますので本題に中々入ることができない状態となっています。ただ、菅野完さんの最近のツイートは本題から外れない論考ができる的外れなツイートなので取り上げていこうと思います。

共産党ごときにそんな力があるわけがないです。 共産党ごときにそんな力があると思い込めるのは、共産党の熱心な信者なだけです。

(引用元)
公党の議員が中止の申し入れという政治活動をし、その方向で行政が動いたのであれば、そこに権力関係が生じていると考えるのは自然な流れでは? 野党の皆様がよくおっしゃっている「説明責任」とやらを果たしてもらいたいと一国民として思う次第です。

@noiehoie

国会と地方議会とで役割の異なる日本共産党所属の議員

 菅野完さんは、日本共産党所属の議員が埼玉県議会で定数93名中3名しかいないことを根拠に「共産党ごときにそんな力があるわけがないです」などとおっしゃっていますが、これは国会と地方議会の性質を完全に見誤った的外れな見解であると言わざるを得ません。
 国会においては、選挙区の有権者や地方公共団体の国への官庁への陳情などで日本共産党の国会議員はお呼びではありません。与党のように国の官庁への予算差配に大きな力を有しているわけでもありませんし、立憲民主党などのように官僚出身の国会議員が所属しているわけでもありませんから当然のことです。しかしながら、地方議会における日本共産党所属の議員の立ち位置は異なります。
 地方議会においては、議員と有権者の地盤を通したつながりは国会と比較にならないほど強く、何々学区出身の地方公共団体の議員は住民から多くの陳情を受け、その陳情を地方公共団体のしかるべき部署につなげることが主たる仕事の一つです。これは自由民主党や立憲民主党の議員に限らず、独立会派の議員や日本共産党の議員も同様です。そして、地方公共団体の担当者は議員の要望の後ろに住民の姿や声があることを意識し、誠実に対応しようとします。つまり、国会と地方議会における日本共産党所属の議員の役割は大きく異なり、議会において少数派であったとしても、地方公共団体の担当者は日本共産党所属議員の要望を、国の担当者の日本共産党所属国会議員の要望ほど無下に扱うことができないのです。このような側面を理解していない菅野完さんの主張が的外れとなるのは必然であると思います。