石垣のりこ参議院議員と著述家の菅野完さんとのかかわりについて

安倍晋三総理大臣の辞任に関する石垣のりこ参議院議員のツイートについて

 令和2年8月28日、安倍晋三総理大臣が記者会見で辞任を表明しました。それに対し、立憲民主党の石垣のりこ参議院議員が次のようなツイートをしました。

 実は、私はDate FMの石垣のりこさんの番組を聴いていたことがありまして、ラジオパーソナリティらしく気を遣う方であるという印象を持っていました。

(「体調管理は社会人の基本」という発言を紹介したツイートについては、ツイートされた方から石垣のりこさんに関するものではないとのコメントがありましたので削除しました。)

 なお、石垣のりこさんが出馬を決めた平成31年4月は、Date fmで石垣のりこさんがDJを務める新番組「Date fm Sendaian Hot Misic」が始まったばかりでした。その番組は、Date fmでも力を入れていた番組のようで、三才ムック「ラジオ番組表2019春」では次のように紹介されていました。

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1週間の宮城・仙台エリアの音楽シーンを凝縮!!「Sendaian Hot Misic」(金曜12時~12時55分)は石垣のりこがDate fm Aスタジオから生放送する55分プログラム。タワレコ仙台パルコ店のランキングをMIXして、TOP10オリジナルチャートとして発表!仙台の最新ミュージックトレンドはココでチェック!

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 石垣のりこさんは平成31年4月から始まったこの番組のDJを参議院議員通常選挙の準備のため4月いっぱいで降板し、休職して出馬して現在は参議院議員となっていることはすでに皆さんのご存じのとおりです。ただ、将来的にDate fmに復職したとしても、このようなツイートをなした石垣のりこさんが視聴者の本音が飛び交うラジオ番組のDJやパーソナリティを再び務めることができるかと考えると非常に難しいと思います。
 さらに言えば、Date fmで一度引き受けた仕事をすぐに投げ出した石垣のりこさんは、政治の世界においても、自らの言葉が「仕事を投げ出す癖がある」とブーメランのように返ってくるのではないでしょうか。

菅野完さんのキャスで明かされた石垣のりこさんが出馬を最初に相談したのが菅野完さんという事実

 令和元年5月5日のツイキャスにおいて、菅野完さんは参議院議員通常選挙宮城県選挙区から立憲民主党公認で出馬が予定されている石垣のりこさんについて触れています。文字おこししますのでご覧ください。

 寝る前にお話ししたように、2019年7月挙行予定の参議院選挙に宮城県選挙区から立憲民主党の公認(予定)ですけれども、公認で、元エフエム仙台の石垣のりこさんが出馬予定をされておられます。で、えーと、石垣のりこさん、石垣のりこさんの話を昨日もしましたが、今日もその話をしようかなと思います。

(視聴者とのくだらないやりとりが続く)

 真面目な話をしますと、2019年7月挙行予定の参議院選挙に、参議院宮城県選挙区、改選1ですが、この選挙区から、まだ立憲民主党は正式には公認を出してないけれども、立憲民主党の公認候補予定として、石垣のりこさん、元エフエム宮城、エフエム仙台のアナウンサー石垣のりこさんが出馬されることとなりました。
 えー、これね、えと、なぜ、えと、僕がこの候補者に、候補予定者に注目するかというと、まず第一義的には、えー、昨日もお話ししましたけど、彼女に立憲民主党の宮城県連から出馬の打診があったときに、彼女が真っ先に相談をしてくれたのが僕やったんですよ。なんで菅野に相談をしてきはったかというと、石垣さんは、僕の発行している「月刊菅野完」、「ゲゼルシャフト」の読者なんですね。嬉しいことに、嬉しいことに、石垣さんはですね、「打診が来たときに、にべもなく断らなかったのは『ゲゼルシャフト』を読んでいるからです」と言うてくれはったんですよ。「ゲゼルシャフト」には、えーと、確かに「ゲゼルシャフト」の会員300人ぐらいいるんですけど、300人ぐらいの会員に向けて、月に1回オンラインサロンをやっているんですよね。で、えーと、ま、だいたい東京でしかやっていないんですよ。東京でしか今までやったことないんですけど、それにわざわざ今まで毎月やっているんですけど、1年半ぐらい毎月やっているんですけど、仙台からわざわざ来てくれはったりしたんですよ。えー、それに電話がかかってきて、まあ、ね、昨日も夜言いましたけど、読者の人からの相談ですから、えと、ぶっちゃけた話をすると、僕は親身にならないです。「知らんがな」って話です。しかも選挙に出る出ない、ましてや、国政選挙です。参議院選挙です。アメリカに行きゃコングレスウーマン(女性下院議員)じゃなくて、コングレス(下院議員)ではなくてセネット(上院議員)ですので、だいぶん戻りました。で、えーと、もっぺん繰り返して言うと、読者からの相談なんで僕はぶっちゃけ親身にならないです。「知らんがな」って話です。で、えーと、「知らんがな」って話です。ましてや、国政選挙に出はるわけじゃないですか、しかも衆議院議員選挙やなしに、地方議会選挙ではなく、衆議院選挙でもなく、セネットですよ。大変なことですよ、僕の常識から考えると参議院選挙に出るということは。もちろんね、労働組合の組織候補の人とか全国比例とかに出はったりとか、あるいは創価学会の中の人が、青年部の方が公明党から出はるとかいうパターンはあるけれども、1人区の参議院選挙、一県全部が小選挙区制で戦う選挙ですよ。これに出はるということですから、「それ、出た方がええやん」「出んのやめえや」相談されてもどっち言うのも、どう言うたらええんですか、あの、ね、ものすごい責任が重大やないですか。なので、僕の答えは「好きにしなはれ」やったんです。逃げるようやけど僕の答えは「好きにしなはれ」なんです。そんな他人の人生に責任を持てないというのもあります。で、読んでくれはるお客さんやというのももちろんありますけれども、で、えーと、それで、そう答えたんです。で、ただね、僕の読者で立憲民主から打診を受けてどうしようかなと悩んで菅野に電話かけてきて、相談をしようと思うという段階で嬉しいか嬉しくないかといえばぶっちゃけ嬉しいですよ。そんなこと言われたら。そやけど責任とられへんから、その、「ちょっと勘弁してや、ごめんやけど自分の人生やから、好きにしなはれ」ということを言うたというのが事の次第やったんです。
 で、えー、ただですね、ただですね、あの、ちょっとね、そういう縁があるんで、えー、昨日彼女の初めての街頭演説があったんです。えー、連休前に出馬打診を受けたということやったんですよね。で、連休中の今日、あ、昨日、ごめんなさい、5月の4日、今、立憲民主の枝野代表が全国各地を遊説してまわって、ゴールデンウィークの間、昨日は宮城に行く予定が元々あった、仙台に行く予定が元々あったんで、その仙台に行く予定のついでに、ま、石垣さんの初めての街宣があったんです。今まで確かにエフエムでDJ、ディスクジョッキーということをやっていらっしゃいました。だからベシャリのプロであることは間違いないです。ベシャリのプロであることは間違いないんですが、生まれて初めてマイクを持って600ワットの、あの、スピーカー、4つついた街宣につながったマイクを持って、街頭で、地べたの上に立って、初めて通りがかりの人にしゃべり続けるんです。仙台の一番町の商店街という、仙台の中で一番大きな商店街があるんですけど、東京で言うたらどこやろ、東京で言うたらどこやろな、東京であんなとこないな、んー、武蔵小山ではない。武蔵小山は別にメインストリートではない、東京の、その町の。大阪で言うたら心斎橋商店街みたいな、心斎橋の入り口みたいな、東京で言うたら、渋谷で言うと、渋谷で言うと、QFRONTの前みたいな感じ、仙台は町全体が渋谷みたいな町なんで、京都で言うたら、四条河原町、大阪の道頓堀は外国人観光客でいっぱいですけど、どういうたらええんやろかな、平日の昼間の京都の四条河原町みたいな感じじゃなくて、もっと地元の人でいっぱいなんです。もっと地元の人でいっぱい、しかもその、買い物目当ての地元の人でいっぱい。アーケードがずーっと並んできて、アーケードとアーケードの間を太い道が、こう、分断していて、アーケードと太い道の角に立ってしゃべらはるんですね、生まれて初めて初めてでっせ。生まれて初めてそこで政治的演説をするんです。で、仙台のメインストリート、そこで地べたに立って生れて初めてマイクを持って政治的な演説をする、しかも、隣には生れて初めて会う枝野幸男がいるわけですよ。枝野幸男やで。あの、坂田利夫ちゃうで、枝野幸男やで。(「枝野幸男魂の3時間大演説」を示し)このおっさんですよ。このおっさんやで。枝野幸男やで。橋幸夫ちゃうで。ほっといたら3時間演説できる日本で一番演説うまい奴が隣におんねん。しかも、まだ、党の公認おりてないんやで。おりてなくて党に公認くださいって県連から言わなあかん状態やで、頭下げなあかん状態やで。偉いさん隣に来て、そやのに、演説完璧やった。ちょっと聞いてみる?聞いてみる?

(録音された石垣のりこさんの演説の音声。陶酔したように聞く菅野完さん。「消費税はいらない」という部分で笑顔を指のオーバーリアクション。)

 いやー、あのね、えーと、この演説の素晴らしさ、まあ、えと、何が素晴らしいって、んー、音声表現者としてのラジオDJとしてのプロの実力があるからと思われがちかもしれませんが、えー、そこではないんですよ。徹頭徹尾、この6分間の演説で石垣のりこ予定候補者がしゃべってたことは、金と食いもんとしんどさの話だけなんです。生活と金の話しかしてないんですよ。ゴールデンウィークの終盤、商店街の中を、歩いている人に呼びかけるのに、休みって楽しい、お金十分あるっていう演説してんねん。おいしいご飯食べてる、介護大変ちゃう、子育て大変ちゃう、私も当事者やからようわかんねん、消費税いらんよね、何で貧乏人から金とんねんという話をしてはる。最強ですよ、これ。しかも隣に枝野がおって、枝野が消費税は上げないって言ったら、上げない、上げないどころじゃなくて必要ないって言っている。ちょっとね、ダンチの逸材です。枝野は必要ないとまで言ってないよ。枝野は上げないって言っている。それを上げないという言葉をいただきましたが、私は必要ないと思いますって言った。上げるどころか消費税そのものが必要ないと思いますって言った。で、きっと、枝野代表は、枝野代表は、消費税を上げる必要がないどころか、消費税そのものが必要ないという状態を作ってくれるでしょう。その戦いに私も参加しますって言った。この何がええかって、立憲のシャレオツ感がないのもいいよね。若者です、学生です、フェスです、あの、どうたらこうたらですっていう、この、もう何て言うの、ちょっとね、やばい。で、えと、言うてることね、余計な話すんな、個人名で話をすんな、安倍政権打倒、いや安倍政権は打倒せなあかんのやで、でも安倍政権を打倒するためには安倍政権打倒と言うてもしゃないんや。なぜ足利義昭の信長包囲網が崩壊したか、今でいう愛知県から大阪府までの間、紀伊半島の北部、滋賀県と、京都府と、奈良県北部と、大阪府を、と岐阜県と愛知県を抑えていた信長の周りを毛利元就、上杉謙信、武田信玄、南は雑賀党、畿内の中では六角の残党というのがいて、それを足利義昭がボコボゴにしばくために包囲網を築いたんや。旧権威を用いて、にもかかわらず、信長政権は倒れなかった。なんで信長政権が倒れなかったんか、足利義昭に大義名分がなかったからですよ。まったくなかったからですよ。そんな強力な布陣で信長を倒そうとしたにもかかわらず、足並みは乱れて、信長政権が倒れなかった理由というのは、信長の自分の失敗まで信長政権が倒れなかったのは、周りの人間が打倒信長に燃えていたからですよ。何でもそうなんです。個人的な怨嗟で他人を攻撃する奴は必ず失敗するんです。石田三成もそうでしょう。大義も正義も石田三成側にあるんです。だから、石田三成の言っていることは家康が嫌いやだけなんです。それは何でもそうなんです。ツイッターの喧嘩でもそうです。何でもそうです。何でもそうなんです。野党共闘という言葉が美しく響くのは、元々野党のどこかを支持している人だけです。支持率3%と1%と0.5%の政党の支持者には、野党共闘という言葉は美しく響きます。残りの圧倒的大多数、世の中の8割の人は、野党共闘って何のことかさえわからないです。それが、何がええのんか。お前らの公開オナニーをなぜ俺たちが見なければいけないのかという話にしかならない。「アベ政治を許さない」って言うても片仮名がなぜ漢字ではなく片仮名なのかなんで、そんなもん、楽屋のりでしかない。何の価値もない。キモいんですよ。ぶっちゃけ。金子兜太が揮毫し、澤地久枝の考えた言葉を金子兜太が揮毫しましたって、そんなもん喜ぶの赤旗の読者以外どこにおんねん。主語を安倍晋三という風に置いている限り、安倍政権なんか打倒できないです。主語は理屈です。ものすごい古い話をしますけれど、土井たか子が社会党の代表をやっていたときにマドンナ旋風というのがありましたよね。あれ、マドンナ旋風吹かせるぞと言ってマドンナ旋風吹きました。あれはおたかさんを応援しようという社会的機運がありました。マドンナ旋風とかおたかさんブームってはいうのは選挙が終わってから始まったものですよ。社会党の議席が急に伸びたから。何でか。社会党が何であの時伸びたかというと売上税と消費税反対していたからですよ。だから議席伸びたんですよ。おたかさん応援しようとか社会党の女性議員応援しよういう機運なんてそのときなかったんです。もっというたらですよ、近いで言うと、麻生内閣が崩壊して民主党政権ができるとき、自民党が再び野党に落ちるとき、麻生政権打倒って言うてた?麻生政治を許さないって言うてた?あの時も野党分裂してたけど、野党共闘って言うてた?そこやねん、考えなあかん言うてたことは。

(以下、菅野完さんの持論が延々と繰り広げられますので割愛します。)