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NTTグループ内異動したUXデザイナーの想い | KOELの人々 #5

こんにちは、KOELの桑原です。KOELでどんな職種の人が、どのように働くかをお伝えするシリーズ「KOELの人々」をお届けします。

今回からはNTTグループの他社からKOELに異動したメンバーにフォーカスをあて、グループ内の他社から見たNTT ComやKOELについても伺います。それでは第5回、NTT東日本を経てKOELへ来られた池さんの記事のはじまりです。

自己紹介

こんにちは。KOELの池 久美子です。
UXデザイナーとして仕事をしており、このチームに来て5年目になります。
KOELで仕事をする前はNTT東日本で仕事をしていて、コンサルティング営業や販売戦略策定などのマーケティング、サービス開発などを経験してきました。

衝撃のユーザビリティテスト

NTT東日本でサービス開発をしていた時に、担当しているサービスでユーザビリティテストを行う機会がありました。ユーザビリティテストとは、実際のサービスやwebサイトなどをターゲットユーザに使用してもらい、課題や改善のヒントを発見する手法のことです。シーンは、フレッツ光を自宅に申し込んで工事が完了したところからスタート。テストに協力してくれるモニターさんが、パソコンでインターネットが使えるまでの設定を行います。

私は、個人のお宅のリビングそっくりに作られた実験室でモニターさんの様子を観察させてもらったのですが、モニターさんが操作に戸惑うのが早すぎて、「え、そこから!?(私のサービスまだ登場してないんですけど・・)」と驚きました。それと同時に、私が担当しているサービスはお客様からすると全体の一部分で、本当は、周りにあるたくさんの書類やツールなどの役割を考え、どのようにお客様に提供すればスムーズに使っていただけるのか、全体を設計する必要があるのだろうと感じました。

サービスを開発する上でユーザ視点は大切だと理解していても、本当にお客様と会ったり、お客様が自分達のサービスをどのように使っているかを見て理解し、課題の解決策を考える機会はほとんどなかったため、この経験は本当に衝撃的でした。皆さんにもぜひ経験していただきたいくらいです。

この衝撃が忘れられず、機会があればデザインを仕事にしたいと考えるようになりました。そして数年後、NTTコミュニケーションズに異動して、KOELの前身となるチームの一員となりました。

最近のKOEL

KOELは2020年4月に生まれた組織ですが、現在KOELにはどんどん新しいメンバーが加わり、チームが大きくなってきています(2020年3月時点:12名、2020年10月時点:25名)。デザインに対する会社の強い想いや期待を感じ、私ももっとスキルを身につけ、実績を積んでいかないと!と思っているところです。

私がKOELに来て新鮮だったことは、社員がスキルアップのためセミナーなどに参加したいと思った時に積極的に支援してくれたところです。私も当初デザインに関する知識はごく一部しか持っていませんでしたが、セミナーなどで学び、社内で勉強会を開いたり実践で活用することによって、少しずつスキルアップしてきました。

最近はこの支援がより充実してきており、一部の社員ではなく社員一人ひとりに対して、今後のキャリアや必要なスキルを考えさせる機会を作って成長を後押ししてくれています。

デザインを活用した組織の課題解決からデザイナー育成へ

KOELに来てからは、社内のさまざまな組織のメンバーと一緒に、サービスの改善や課題解決などに取り組んでいます。多くのサービスは複数の組織が連携して開発・運用していますが、ユーザ視点で取り組むことで、立場が異なる関係者が共通した課題認識を持ち、同じゴールに向かって改善方針を考えることができています。

ある事業部の組織と一緒に、サービスのポータルサイト改善に取り組んだ時、「他のサービスでも同様にユーザ視点で検証を行い、世の中に提供していく必要があるのではないか」といった意見があり、より良いサービスを提供していくため、部内にデザインの面からアプローチできる人材=デザイナーを増やそうという動きにつながっていきました。

そこから、この組織ではデザイン活動に取り組むメンバーを募集することになり、初回の募集時は22名の社員が手を挙げてくれてデザインチームの活動が始まりました。私たちは部内のデザイナーにとって優先順位が高いと考えられるデザインスキルを検討して身につけてもらい、自分たちのサービスをテーマにデザイン活動を実践するサポートを行いました。

現在は、メンバーのデザイン活動の範囲も広がり、また、デザイン活動に加わるメンバーも増えています。この動きは他の部やグループ会社にも広がっており、KOELだけではなくいろいろな組織にデザイナーが生まれてきています・・!

私のある1日

ある一日_池さん

KOELは、全社のデザインCoE(Center of Excellence)として、各事業部内でのデザイナー育成にも取り組んでいます。個別フォローでの実践の振り返り、セミナー開催での知識の向上など、経験と知識両面でフォローできるよう努めています。

これから取り組みたいこと

NTTコミュニケーションズでは、お客様など外部との共創にも取り組んでいます。お客様からは「電話や通信のイメージはあるけど・・共創?」と思われることが多いので、デザインプロセスを体験していただくための「共創ツール」を作りました。ワークシートと3種類のカードから成る、一見ボードゲームのようなツールです。

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お客様はある架空の会社の担当者となり、ターゲットユーザを理解し、課題を解決するためにカードを組み合わせてアイデアを考えるという内容になっています。
今後は、この共創の分野にもさらに力を入れ、お客様とNTTコミュニケーションズが新たな価値を作り出し、世の中に提供することに携わっていきたいと考えています。

KOEL マガジン

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