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NTTグループ内異動したデザインリサーチャーの想い | KOELの人々 #7

こんにちは、KOELの八木です。師走という言葉がピッタリくる12月、忙しい毎日をすごされてる方も多いと思います。一息ついて、暖かい飲み物を飲みながら読んでいただけたら嬉しいです。

前回に続き、NTTのグループ他社からKOELに参加されたメンバーに、これまでのキャリアや業務事例、NTT ComやKOELがどのように見えているかを伺いました。「KOELの人々」第7回、櫻田さん編のはじまりです。

自己紹介

こんにちは。KOELの櫻田(デザインリサーチャー)です。
1年3ヶ月の産休・育休を経て、2020年7月に復帰しました。
現在は、1歳の娘の育児をしつつ、毎日慌ただしく業務をしています。
趣味は、旅行と手先を使ってモノを作ること。コロナ禍で旅行がままならない今は、娘が寝た夜中に、おもちゃを作ったり、DIYをしています。

なぜKOELへ?

それは、「デザインの仕事をしたい!」と思った頃、一番面白そうな組織だったからです。

私は、NTTの研究所に入社し、ネットワーク関連の研究開発に携わっていました。そして、ある年、長年好きだったモノ作り(デザイン)を専門的に学ぼうと一念発起して、専門学校桑沢デザイン研究所のプロダクトデザインコース(夜間)に入学しました。

初めは、「趣味として。自分のために。」と思っていたものの学んでいくうちに、誰かの気持ちや毎日を変え得るデザインをすることの面白さ、特にそういったコンセプトを考えることの面白さに気づき、これを仕事に生かしたい、もっと実践を通して学びたいと思うようになりました。

そのため…「そうだ、実績を作ろう!」とデザインコンペにチャレンジすることにしました。応募したのは、富山デザインコンペ。コンセプトを丁寧に練り上げ、人に刺さるものにすること。それを、形として具現化すること。それらを意識して応募し、ドキドキ感溢れる公開プレゼン・審査を経て、準とやまデザイン賞をいただきました。

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2016年富山デザインコンペ・準とやまデザイン賞受賞作品
「お守りホイッスル」(防災用ホイッスル)

それから、デザインの活動ができる組織を探し始めたところ、丁度以前の職場で面識のあった方が、KOELの前身のデジタル・カイゼン・デザイン室の室長になっていることを知りました。

室長に面談をお願いし、ポートフォリオ片手に、自分の思いをぶつけてみました。と同時に話を伺うと、デジタル・カイゼン・デザイン室が設立されたばかりのこと、そして、デジタル・カイゼン・デザイン室で推進しようとしていた「顧客志向経営」が全社的な大きな取り組み(このあたりの詳しい話は以前の投稿に載っています。)となっていることがわかりました。

組織の勢い、会社としての本気度から、ここに入ったら面白そうと思ったのです。さらに、NTTグループ会社横断的に社員が希望するポストに異動できる、NTTグループ内ジョブチャレンジという仕組みがあることを知り、2018年にジョインしました。

KOELで働くということ(私の場合)

これまで経験した中で、印象的なプロジェクトを2つご紹介します。

一つ目は、サービス開発部と連携したサービスの改善です。これは、事業拡大のために、ユーザへのエクスペリエンスで重要となるポータル画面の利便性を向上させることが目的でした。

そのために、サービス開発部と一緒にユーザのペルソナ と代表的なサービス活用シーンをユーザストーリーマップとして描き、想定ユーザにサービスを試していただくテスト(ユーザテスト)を実施しました。

デザインでは特に定性評価を重視していることもあり、初回は定性評価のみを実施したところ、サービス開発部でも改善箇所について認知いただけたものの、それがどの程度ユーザに影響があるか、開発項目にする程の重要なものか、判断し兼ねてしまったようでした。

そこで2回目のテストでは、定性評価に加え、定量評価を取り入れました。それが功を奏し、2回目は、サービス開発部にサービスの改善箇所やその理由、そして改善した場合の効果について納得いただくことができました。さらに、この取り組みと効果を聞いた、チーム外の人からもデザインの有用性を認知いただけたことは印象的でした。

二つ目は、NTTコミュニケーションズの20周年を契機とした、Rebornプロジェクトです。NTTコミュニケーションズは、以前の記事にもあったように、事業構造が変化している(時代に合わせ、変化させていかなければならない)状況です。

そんな中、まずはどのような方向に会社をRebornさせるのか?それを明らかにしなければなりません。そのために、社員から幹部まで、30人に業務を通して感じている課題やどのようにRebornすればワクワクするか?などをインタビューしました。

それぞれが熱く語ってくれたインタビュー。さまざまな立場、視点からのコメントがあるものの、突き詰めてみると、会社の根幹となる理念・信条のRebornが必要という結果がでました。それも社員一人一人がワクワクし、自発的に行動したくなるような理念・信条が。

そこからの紆余曲折は、長い話になるため割愛しますが、最終的には、全社各組織から、公募者100人が集まる一大プロジェクトとなり、グループに分けたワークショップを開催したり、さまざまな組織を巻き込みながら、企業理念と信条が決まりました。

このように、KOELでは、サービス・お客様に近いリサーチから、社内のリサーチも実施し、幅広いことにチャレンジできる部署と感じています。また、事業とも経営とも連携できる位置にいます。これは、デザイン組織として、KOELならではの面白い要素なのではないかと思っています。

これからKOELでやりたいこと

NTTコミュニケーションズでは、社会課題の解決を目指していますが、変化が激しく、先が見えにくい時代、さらに、課題が複雑化している現代において、一社のみで社会課題を解決することは難しくなってきているように感じています。

そういった中では、ビジョンを提示し、共感者を集めながら、さまざまな人・企業が強みを発揮し、社会全体で解決するすることが必要ではないかと思います。

今後は、KOELでも、リサーチ活動等のデザイン手法を用いながら、“人”起点のビジョンを打ち出し、多くの人・企業と連携していきたいと思っています。

私の一日

ある1日_櫻田さん

KOEL マガジン

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