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同じ志を持つ仲間と学ぶことで見えるものがある

この記事は2,236文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。

秋田でのトレーニングセミナーを終えて

3日間に渡り、地元秋田にて「自閉症支援のためのトレーニングセミナー」を開催していました。主催は「自閉症eサービス@とうほく」さんで、ぼくは講師(トレーナー)として参加させて頂きました。

ぼくはTEACCHプログラム研究会東北支部の代表をつとめているので、東北の皆さんとご一緒させて頂くことはありますが、これまではオンラインのみでした。そのため、仕事で地元に来るのは初めてで、とても楽しみにしていた3日間でした。ちなみに、自閉症eサービス@とうほく代表の佐藤さんは、TEACCHプログラム研究会東北支部の副代表でもあります。

全体のディレクターを自閉症eサービス全国ネット代表の中山先生が、トレーナーをbonワークス枚方の管理者である真船くんとぼくが担いました。真船くんはグループホームで勤務していた時の同僚であり、一緒に働くのは10年ぶりです。

中山先生はぼくがもっとも尊敬している実践家の一人であり、真船くんはなんでも話し合える大切な仲間の一人です。そんな二人の実践を間近で見ることができる、とても贅沢な時間でした。

まるで友達のように、楽しく

中山先生や真船くんの関わりを見ていると、本当に楽しそうに自閉症の方と接しているなぁと思いました。支援者・当事者というよりも、それはまるで友達のようでした。ぼくは、二人に比べると淡々としている方だと思います。それには、「不要な刺激を与えない」という理由もあったり、自分なりに楽しんでいるつもりではあるのですが、二人を見ていると「もっと楽しんでやらないとなぁ」と思い、それだけでも明日からの仕事のヒントをもらえました。

他にも学びがいっぱい

この3日間は、トレーナーという立場ではあったのですが、ぼく自身、学びになることが本当にたくさんありました。例えば、

  • 教え方

  • 介入するタイミング

  • 全体を見る力

など、それぞれ細かく書くとかなり長くなるので割愛しますが、自分に足りなかった点(=伸び代)を確認できただけでも、とっても大きなものでした。

また、アセスメントによってわかったことを、そのまま支援に活かしてもうまくいかないこともたくさんありました。例えば次のようなことです。

  • 数字がわかっているから、数字を活用したけどうまくいかない

  • 1対1の場面でうまくできていることが、そこから活動を広げたときにはうまくいかない

  • 同じように見えるセッティングでも、ある場面では自立的なのに、ある場面では自立しない

共に考えるから、新たな視点や気づきが得られる

トレーニングセミナーを受講した皆さんと

こうしたことを、受講してくださった皆さんと「一体どうしてだろうね」と話し合いをしながら工夫を凝らし、最後は思わず「おーっ!」と皆んなで声をあげて感動するような場面もありました。一緒にトレーナーを務めていた真船くんは「協力してくださった方は、どんどん色々なことができるようになりました。でも、彼は何も変わっていないんです。皆さんが変わったことで、彼の魅力が発揮されたんです」と話していました。本当にその通りだなと思います。

「観察して、考えて、実践して」を繰り返しながら、取り組んでいくことは、簡単なようで難しいことでもあります。でも、こうして同じ志を持つ仲間と一緒に取り組んでいく時間は最高に楽しいものでした。

運営してくださった自閉症eサービス@とうほくさん、ご協力して下さった自閉症の方とそのご家族、ご参加してくださった受講生の皆さん、本当にありがとうございました。

これからも、共に考え、共に学び、共により良い自閉症支援とゆたかな生活を考えていきたいと思ったのでした。

今度は9月に仙台でトレーニングセミナーを開催予定です。トレーニングセミナーとは別に公開講座(オンライン)も実施する予定ですので、またご案内できるようになりましたらお伝えいたしますが、詳細は、eサービス@とうほくの事務局をになっている株式会社OHANAさんのLINEにご登録頂けます。ちなみに、OHANAさんは、魅力ある理念、志を持つ方々で、ぼくも大好きです。ぜひ皆さんも一緒に応援してください。

自閉症eサービス@とうほく 公式LINE

佐々木康栄

いくつか宣伝

今回はeサービス@とうほくさんと一緒に活動させていただきましたが、8月には代表を務めるTEACCH研究会東北支部にて講演会が開催されます。そして、東北支部でも公式LINEアカウントを作成したので、宜しければご登録ください!

TEACCHプログラム研究会東北支部講演会

TEACCHプログラム研究会東北支部 公式LINE

TEACCHプログラム研究会東北支部

TEACCHプログラム研究会ではこれからご一緒いただける会員の方々を募集しています(東北在住の有無は問いません)。東北支部会員の皆さんには、これまで会員限定コラムや動画を配信しています。支部としては、一般的な研修の機会だけを提供するのではなく、会員の皆さんにとって有益となるようなものを提供させて頂いたり、コミュニティとしてより繋がりができ、そこに価値を作っていきたいと思っています。現在の会員特典としては下記になっていますが、今後より充実させていきたいと考えています。

【会員特典】
・研修費の割引
・会報誌の閲覧
・指定する研修参加への助成
・限定コラムの配信(無料)
・限定動画の配信(無料)
・オンライン座談会(無料)
・代表と支部会員との対談動画(無料)

ぜひ、一緒に東北の自閉症支援の未来を考えませんか?

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