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前提条件の見直し

 参議院予算委員会においてれいわ新選組の天畠議員が質問したことがニュースで取り上げられていた。過去の医療ミスで重度の障害を負っている氏は介助者に付き添われてあかさたな話法という意思疎通の方法で岸田首相に質問したそうだ。
 当然健常者に比べてコミュニケーションのスピードが遅いのでやり取りも時間がかかってしまう。予め提出されていた質問はやり取りが早いだろうが、国会の中で自然と湧き出る質問についてはどうしても介助者を介してでないとコミュニケーションが取れないので、やり取りに時間がかかってしまう。今後どのようにしてやり取りをするのかは課題となるだろう。

 先の参議院議員選挙で天畠さんが当選されたことで国会のバリアフリー化が進んだことはニュースでも取り上げられていた。今後様々な事情で通常通り国会内を通行できなかったり、質問等のやり取りが出来ない議員が当選することも考えられるので、先行して取り組めるバリアフリー化などは進めていった方が良いと思う。

 しかし、このニュースを見ていて更に感じたことは、そもそも国会に登院するという前提がなぜ当たり前になっているのかということである。コロナ禍で民間の会社ではリモートワークが普及して今や当たり前となっている。しかし、国会はいまだに一定時間一定の場所に拘束される前提で成り立っている。勿論バリアフリー化など色々な議員が登院する前提で設備を整備するのも当然だが、時間的、空間的な縛りが無くなれば更に議員の裾野は拓くだろう。
 わざわざ国会に当院しなくてもリモートで参加できれば全世界どこにいても議員になることが出来る。

 当たり前のように繰り広げられている光景に疑問を持つことで、新たな視点が拓けてくるのだと思う。

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