発症そして自覚

異変を感じたのは2018年、秋。

入社三年目、仕事にもようやく慣れてきた頃でした。
本来、入社三年目ともなると幾らか余裕が生まれるはずです。しかし仕事にも慣れ、業務の見通しを立てられるようになったが故に日々業務を滞りなく熟すのに精一杯。それに加えて後輩のフォロー、人事異動で上司が変わり部署内に不穏な空気が流れ始めます。時間に追われながら息の詰まるような毎日を過ごしていました。


夕方、一本の外線電話がかかってきました。

「お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます」
外線電話はいつも通りマニュアルに沿って対応しています。お昼までは何の問題もなく電話対応していました。
夕方の電話も何の気なしに受話器を握ったのです。

「お電話あ、ありがとうございます。株式会社◯◯でございます」

なぜかありがとうございますの「あ」がスムーズに言えなかったのです。

偶然かと思い二本目の電話も取りました。

「お電話・・・あ、ありがとうございます」
やはりありがとうの「あ」で詰まります。 

普段厳しい上司が大丈夫?と心配してくれたのを覚えています。
能天気に疲れているのかな?なんて考えながらその日は業務を終えて退勤しました。

しかしこの日以降も「あ」が詰まるという症状が続きます。
そして日常会話でも第一声目が詰まって話せないということが頻繁にあり類義語、同義語に変換し会話していました。
現在も「あ」「お」が苦手でよく詰まります。

⬛︎ koedenaiyoの対処法
・お電話ーりがとうございます
おでんわーと伸ばすと「あ」になるのでそのままありがとうに繋げて話す。

・声が詰まる第一声目の前に「えっ」「えー」「あー」
ワンクッション入れると話しやすくなる。

・ぉはようございます/ぁりがとうございます
第一声目に力を入れない。

・類義語、同義語変換

※非推奨

なぜ話せなくなったのだろうという疑問の気持ちもありましたが、どうにかして話さなければ、話せないことをバレないようにしなければという気持ちが大きかったと思います。
思い返すとこの時点で周囲に相談していれば、心療内科を受診して休職という形は避けられたのかなと思います。

上記の対処法で2022年春まではなんとか誤魔化していました。

しかし限界を迎えます。

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