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テニミュ10年選手の振り返り①

ミュージカル「テニスの王子様」(通称:テニミュ)のファンをもう10年続けています。

とは言っても、ずっとトップギア!最前線!でオタクをしているわけではなく、キャストや演出の好みによって、本気度は変わってきます。

それでも熱量の差こそあれ、10年間継続的にずっと夢中でいられる作品に出会えたことは本当に幸せだと感じます。

初めてDVDを見た時

初めてハマったのは中学3年生の冬、先輩のススメでDVDを借りたことがきっかけです。

「好きな作品をリアルな人間が?できんのかい」と最初こそ懐疑的ではありましたが、2時間のDVDを見たあとはすっかり夢中になってしまいました。

漫画の中のだけだと思っていた、私が好きな世界がそこに?

こんなのオタクの夢じゃないですか。「テニスの王子様」の世界をリアルに感じたあの感動がずっと忘れられず、10年経った今でも劇場に足繁く通っています。

初めてイベントに参加した時

すっかりテニミュにハマった私、原作とミュージカルを交互に研究し、テニミュについて想いを馳せる生活を送っていました。

そんな高1の6月、キャストが全国を回って新作のプロモーションをする映像イベントがありました。なんと地元 岩手にも来てもらえるなんて!

各地方にキャストのうち2人が足を運び、一緒に過去の映像を見るというイベント。今思えば、そんなに豪華なものではありません。

それでも生で、しかも地元で、ずっと映像で見てきた憧れの人のご尊顔を拝見できた感動は、今でも特別な思い出として残っています。

いつもは積極的におしゃべりできる私も、質問コーナーで手が挙げられないほど緊張してしまいました。(これ以来、イベントで一番最初に挙手をする習慣が身につきました)

最後に「夏の公演!仙台公演もあるので、ぜひ来てくださいね〜♪」と言われた時、「絶対行く…!」と心に決めたのでした。

初めて劇場に足を運んだ時

早速仙台公演のチケットについて調べたところ、学校行事と重なってしまっていました。仙台公演は2日間しかありません。

その時はひどく落ち込んだのですが、「そうだ、東京に行こう!」とナイスアイディアが浮かびました。

そんなわけで日帰りで、TOKYO DOME CITY HALLへ。

第三バルコニーサイドシート(一番遠い上に見切れ席)という今なら絶対取らない座席でしたが、結果あまりにも感激してしまいました。

ずっと憧れてたテニスの王子様の世界、きらきらしたテニミュの世界、岩手に来て下さった俳優さんが汗を流して活躍する姿、自分の目で見える景色に全てがリアルに映っているという事実。起こった出来事全てが信じられないくらい大興奮での帰宅となりました。

菊丸英二の必殺技「菊丸ビーム」を現す細長い照明が、自分の目を直撃したことにすら、感動を覚えました。しばらく目がチカチカしました。舞台の照明ってすごい威力だなぁ。

初めての代替わり

テニミュは2~3年に1回、キャストが代替わりします。(2023年冬時点では、主人公の学校は11代目。他校も含めると300人以上のOBキャストがいます)

私が初めて好きなったのは青学6代目。後追いではなく、リアルタイムで観劇したり、SNSを見たりしていたので、彼らの成長を身近に感じながら応援ができたという個人的な思い出に加えて、彼らがとても仲が良く、その雰囲気がすごく好きだったのです。

初めての観劇をした公演が彼らの卒業公演となってしまいました。

「彼らを超える青学は今後現れないのでは?」と新しいキャストの発表には戸惑っていましたし、なかなか彼らのことを好きになれない自分がいました。

そして迎えた新キャストでの仙台公演、あっさり「え〜!こっちもいいじゃ〜ん♪」とテニミュのオタクを続けることとなりました。

みんな違ってみんないい、はテニミュのオタクを続けると身に染みて感じます。

初めてのハイタッチ

以降は、半年に一回仙台公演に足を運ぶようになりました。

2回目の仙台公演、人生3回目のテニミュだったでしょうか。1階最後列で、正直よく見えない+よく聞こえない少し寂しい観劇となりました。

しかし、最後のアンコールソング、毎回客席に降りてきてハイタッチをしてくれる演出があるのですが、当時出演していた志尊淳くんが、最後列の我々にハイタッチをしてくれたのです。

こんなことがあるのか、こんなことがあっていいのか?最後列で静かに応援していたオタクにも、テニミュは優しいのです。

オタクとして次のステージに進んでしまった瞬間でした。

初めて学校帰りに行った時

高校時代は最初の1回を除いて、仙台公演に毎回一度だけ観劇に行っていました。

私の家は田舎のため、仙台公演に行くのも一苦労。一大イベントです。

そんな私も高校を卒業し、東京に進学することに。

郊外の大学のため、それほど近くはありませんが、電車で40分程度で劇場に通える環境に身を置いてしまいました。

朝起きて、大学で授業を受けて、教科書を持って、劇場に足を運ぶ。

私にとって、あまりにも夢の大学生活!

あまりの高揚感で、行きの総武線でたくさん写真を撮ってしまいました。

初めての「推せない推し」

2回目の代替わり、初めて好きなキャラクターを演じる俳優さんが、自分の理想と違う時期がありました。

やはり人間が演じるミュージカル、個性が出ますね。当然ですが彼に非があるわけではありません。

しかし、自分の脳内にいる推しと、目の前にいる推しに大きなギャップがあったことで、自然と劇場から足が遠のく日々が続きました。

(「推せない推し」期はその後も定期的に訪れます。そのため「推せる推し」の時期にはより気合を入れるようになりました。)


あまりにも長くなったので、続きはまた次回🎾

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