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4歳の娘にブチギレたはなし

上の子にぶち切れてしまいました

ラジオの原稿用に思って書きはじめたけど
予想以上に長くなりそうだから
まとまりのない文章だけどここに残しておこうと思います

この3日は、夫が出張と会食で不在だった
いつも子どもたちのお風呂は夫が担当だけど
今日はわたしが最初から最後までお風呂の世話をしなければならない

夫は几帳面でやさしいから
今でも4歳を新生児の沐浴みたいに丁寧に洗っている
一方わたしはワイルドなタイプだから
特に気にせず子どもの顔にもシャワーをあてる

4歳は水が苦手
幼稚園の水遊びでもシャワーで顔が濡れるのがいやで
最近よく「水遊びやりたくない」と訴えてくる
この子が水嫌いになったのは赤ちゃんのころから
丁寧に洗われてきたからだと思うけど
今回はその話はいったん横に置いておこうね

今日はわたしがお風呂に入れる3日目
1日目は頭を洗わないという交渉でなんとか乗り切った
2日目はさすがに洗うけど顔に濡れないように気をつけた
それでも「お父さんとやり方が違う!」とずっと文句言われた
そんで今日
幼稚園から帰ってきたときから、いやなんなら朝起きた瞬間から言い出す

「お父さんがいい」
「お父さんにあいたい」
「お母さんは(お風呂が)いやだ」

まだ4歳だからその不安な気持ち、嫌になる気持ちもわかる
「そうだよね」「濡れないようにするから」
と励ましながら朝の準備や夕方の進行をひとりでこなす
ワンオペだととくに夕方、
4歳が幼稚園から帰ってきてからが本当に忙しい

手を洗わせて
服を着替えさせ(いい加減自分でやってほしい…)
飲み物とお菓子を用意して
食べている間に幼稚園のリュックから荷物をだして洗濯にまわし
その間も抱っこしてほしい1歳をなんとかまきつつ
食べ終わるころに「お母さん、遊ぼう!」コール
そろそろ乾いた洗濯物や
夕方届く生協を中に取り込みたいと思いつつ
1歳も限界だからみんなでお人形遊びをすることにする

4歳は自分の遊びのイメージがはっきりしている
わたしはできるだけ希望に沿うように遊ぶけど
でも嘘つきながら適当にあしらいたくはなくて
わたし自身も本気で楽しもうとするけれど
それは娘の本意ではないらしくイライラしている
1歳はお姉ちゃんの使っているおもちゃを横取りして
わたしはその仲裁でヘトヘトになる
そんなこんなで「これ以上かかわると子どもたちに当たってしまう」と
祈る気持ちで「おかあさんといっしょ」の録画を流して
私はこっそりリビングを抜け出し
後回しにしていた家事たちを一気に終わらせる
夜ご飯の準備もしないといけない

この家事をしている時間は嫌いじゃない
子どもたちがテレビを見ている間は自分のペースでできるから
でもそれはわたしの願望や期待にすぎない
現実は、とくに料理をしているときなんか
子どもたちはわたしに何かしらを求めてくる

1歳はとにかくだっこしてほしい
4歳は「トイレ!」「のどかわいた!」「おなかすいた!」
「蛇口から水がだせない」「お父さんに会いたい!」
「お風呂いやだ!」のオンパレード

呼び止められるたび手を止めて対応をして
最初は怒らないようにするけど
何度も何度も何度も何度も求められると
わたしも大きな声がでそうになる
「もっとお母さん!」って責められた気持ちになる
ほんとに発狂しそう

でもこれじゃいかんとなんとか踏ん張った
足にすがりつく1歳をおんぶして料理を続け
4歳にはもういちどテレビを見てもらうことにする
今日は豚汁とサバ焼いたやつともやしのナムル
なんとか作り終えて一息ついたら
また始まった4歳の「お父さんがいい」コール
もうこの時点でさすがにぶちぎれそう

あくまで怒っていない風を装って
「じゃあひとりでお風呂はいってみようか」
「一日くらい入らなくても平気だから今日はいいよ」
と提案してみるけど
私の顔色みて何かを感じた4歳には逆効果
泣き出すけどもう時間も時間だしやるしかない

育児のなかでもお風呂が一番苦手
とくにワンオペで最初から最後までひとりで入れなきゃいけないとき
何回も言うけど4歳は顔が濡れることを極端に嫌がるし
1歳はかわいいもんだけど、危なっかしくて本当に手と目が離せない

最初に4歳の体を洗い湯船に入ってもらう
脱衣室に服を着せたままの1歳を待機させて
ドアは全開にしたまま自分頭と体をマッハで洗う
その間も4歳の「お父さんがいい」コールは続いている

いらいらする
もう終わったんだから文句いうな

なんとか言葉で気持ちをかわしつつ
1歳の体を洗い終えて3人で湯船につかる

はぁ~

なんかちょと一息

と思ったのもつかの間
4歳が「お風呂あがる」と言い出す
わたしの算段ではまず1歳を先に挙げて服を着させ
そのあとわたしが自分の体をふいて服を着て
最後に4歳を上げてアシストしようと思っていた
でも先に4歳が上がってわたしが補助すると
1歳の目と手を放すことになる
それは危険それはできない
3人同時に上がると誰かが湯冷めしてしまう
このことを説明していろいろ交渉したけど
4歳は「さきに上がる!」の一点張りで聞かない
落としどころで4歳が自分で体をふいて
自分でパジャマを着るということになった

先に上がる4歳
わたしと1歳はまだ湯船につかっていている
聞こえてくる

「できない~」「うえ~ん」

みてみるとさっきから何も進んでいない
体を拭こうともしていない

「はやくふかないと風邪ひくよ」
「う~ん」

むずがる4歳

幼稚園では水着から制服へのお着替えは一人でできると聞いている

なんでやらないの
ほんとにかぜひく
なんなの
自分でやるって言ったじゃん

「できない~」

もう無理だった
次の瞬間にはキレた
湯船でおもちゃで遊んでいた1歳を抱きかかえ
全員の風呂を終わりにする
脱衣室のマットに横たわらせてから
4歳に向かって言う

「なんでできないの!」
「ああそうか、赤ちゃんだからできないのか」
「泣くな!」
「自分がやるって言ったじゃないの」

4歳の体をバスタオルで荒々しく吹きながら怒鳴っていた
でも感情が抑えられない
目の前にやることがたくさんある
下の子も早く着せてやりたい
自分も体が冷えてくる

言っちゃいけないことまで言った気がするけど
冷静に振り返る余裕すらなくて
その瞬間はただ一刻も早く服を着せることでいっぱい

ずっと泣いている4歳
泣き声をきいてさらにイライラが増幅する
1歳とわたしがなんとか服を着終えて
ほんとうなら最初に4歳にドライヤーをするところだけど
もう顔を見たら手をあげてしまいそうで
「向こう行ってなさい!!!!!」と突き放した

自分のドライヤーをかけているあいだ少し冷静になった
さっきの言葉はよくなかったと反省する
無だけど頭の中がフル回転していた

今日、ずっとずっとずっと
表面用は怒鳴らないように、なるべく言葉で伝えるように
わたしなりに頑張ってたつもりだけど
でも心の中ではずっとイライラしてて
ひとりでやらなきゃって思ってた
いつもは夫がいるから恵まれてるほうなのに
あのママは毎日ワンオペで子どもたちをお風呂にいれているのに
ただの3回お風呂にいれただけでいっぱいいっぱいになって
自分の気持ちをうまく処理できなくて
子どもにキレて
なんで自分はこんなにキャパが狭いんだろう
みじめになった

そして4歳に対して
ごめんねという気持ちがでてきた
でも、でもまだ謝れない
謝れないことにもまた情けなくて

ただお風呂に入れるそれだけのことを
こんなにおおげさに悲観的に捉えなくてもいいのにと
そんな考えも頭に浮かんでしまう


少し時間が経ったら4歳の機嫌が直りはじめていた
わたしがリビングのソファに座っていると横に座ってきた
さっきあんな言葉をかけたのにひどいことしてしまったのに
4歳はさっきのことを忘れてるみたいに笑顔で話しかけてきた
わたしもちゃんと謝ろうと思った

「さっき大きな声で怒ってごめんなさい」

そしたら4歳が

「○○ちゃんもすぐ体ふかなくてごめんね」

と言った。

涙が出た。
許してくれた。
そして自分にも非があるってことちゃんとわかってたんだ。

そこから4歳を抱きしめて泣いてる顔とかも見られちゃって
何言われるかな?と思ったら

「お母さん、顔にほくろがあるね」

だって。えー――(笑)

なんかね、もう、この子癖があるなぁと思うけど
マイペースだなぁと思うけど
このあっけらかんとした感じに救われた気もした

子どもが二人いるけど
二人育児をするのは初めての経験で
長女は何歳になっても初めての育児であることには変わりなくて
赤ちゃんは赤ちゃんなりの大変さとか
幼児は幼児で女の子のおませも入って大変だと思った

たぶんまた同じ状況になったら
怒らないってキレないって保証はないと思う
ん~でも怒ってしまっても
「ごめんね」って伝えれるお母さんでありたいなとは思う

さいご綺麗にまとめたかんじになったけど
そんなかんじ

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