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【特集】TVアニメ『シャドーハウス』座談会|鬼頭明里×篠原侑×佐倉綾音×下地紫野(サインプレゼントあり)


「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中、TOKYO MX、BS11ほかにて現在放送中のソウマトウ原作によるTVアニメ『シャドーハウス』。不思議な洋館に住む、顔のない“シャドー一族”と世話係の“生き人形”たちの不思議な日常が繰り広げられる独特な世界感、個性豊かなキャラクターたち、ミステリータッチで明かされてゆく館の謎。そして物語はいよいよ「お披露目」へと突入します。

KOE NOTEでは、本作のメインキャストであるケイト役の鬼頭明里さん、エミリコ役の篠原侑さん、ルイーズ/ルウ役の佐倉綾音さん、シャーリー/ラム役の下地紫野さんによる座談会インタビューを実施。記事の最後にはキャスト4名のサイン色紙プレゼント企画も!

シャドーハウスアイキャッチ

TVアニメでより際立つ「シャドー」と「生き人形」の世界観

ーー原作を読まれた際の感想と、完成したTVアニメをご覧になって感じたことを教えてください。

鬼頭明里(以下、鬼頭):私はオーディションを受ける際に初めて原作を読んだのですが、なぜ今まで知らなかったんだろうと悔しく思うくらい本当に面白くて。これまで触れてきた作品にはなかった設定の世界観なのに頭にスッと入ってきて、どんどん続きが気になって仕方ありませんでした。

TVアニメでは原作の雰囲気やキャラクターデザインなどがそのまま踏襲されていて、“すす”の動き方などもアニメーションになったことでより不気味さや迫力が増していてすごいなと思いました。

篠原侑(以下、篠原):最初に原作を読んだ際には謎めいた世界観や真新しい設定に夢中になって、そのとき発売されていた最新刊まで一気に読み進めていました。思いつきもしないような要素がたくさん盛り込まれていて、先が読めない作品だなと。

完成したアニメでは、まずインストのオープニングを聴いて原作ファンとしてすごく納得してしまいました。音楽の力というのは大きいものだと思うのですが、『シャドーハウス』ではインストから入ることで作品の世界に自然と引き込まれ、そこから本編に集中して、エンディング主題歌の「ないない」につながる流れがとても素敵だなと思います。

佐倉綾音(以下、佐倉):私もオーディションの際に原作を拝読したのですが、そのときにマネージャーさんから「これすごく面白かったから頑張ろうね!」と言われて(笑)。実際に読んでみたら本当に面白くて、テンプレートではない新たな物語を探している方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただける作品なのではないかと思います。

TVアニメでは原作で白黒だった景色が少しくすんだ色味の絵となって動き、末廣健一郎さんがご担当されているインストのオープニングと相まって、まるで劇場に誘われるかのような感覚になりました。そしてエンディングを歌われているReoNaさんの胸のかゆいところをくすぐられるような声の響きが、この作品の「生き人形」と「影」という存在とマッチしていてとても素敵でした。

下地紫野(以下、下地):私はエミリコの可愛さにハートをグッと掴まれて、彼女と一緒に館の謎に近づいていくような感覚になりながら原作を一気に読んだのですが、TVアニメの篠原さんの声が本当にぴったりで「エミリコがいる!」と思いました(笑)。

TVアニメとして色や音がついたことで、身近には感じられなかった物語の世界観が立体的になり、さらに心が揺さぶられるような作品になっているなと感じます。

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ーーケイトとエミリコのやりとりで特に印象深いシーンはありますか?

篠原:私はエミリコがケイト様のパンをもらって食べるシーンが印象深いですね。それまで少しツンとしていたケイト様が、とても美味しそうにパンを食べるエミリコの姿を見て初めてくすりと笑ってくれて。そのだんだんと打ち解けていく感じがいいなと思いました。

鬼頭:エミリコが倒れて心配していたら、実はお腹が空いていただけだったという(笑)。ケイトには顔がないので、原作を読んでいるときもどんな子なのかを考えながら見ていたんですけど、あのエミリコを心配して駆け寄る場面でケイトは優しい子なんだとわかって。私も好きなシーンです。

ーーエミリコには赤ん坊のような幼さがありますよね。

篠原:第1話では生まれたてのような気持ちで演じていましたね。私も映像を見返して気づいたのですが、あんなにできないことが多かったんだなと。これからのお話ではエミリコの成長も見えてくるので、ぜひ注目していただきたいなと思います。

ーーケイトも表情は見えませんが、可愛らしさが随所に散りばめられていますよね。

鬼頭:ケイトとエミリコが初めて出会った冒頭のシーンでも「あなたに、名前をつけなきゃね」と言いながら、自分の手をキュッと持つ描写があって。あのとき緊張していたのかなと思うと、可愛くて愛おしいなと感じます。

篠原:第1話の名前をつけてもらうシーンは、ソウマトウ先生監修のTVアニメオリジナルなんですよ。最初は「ケイティ…ケイトン…トイケン…」といったケイト様に近しい名前を考えていたところから、一緒に過ごしていくうちに、読んでいた小説のヒロインである「エミリー」を少しひねった「エミリコ」にしてくれて。あのケイト様の優しさは心に刺さりました。

ーーほかのシャドーと生き人形は兼ね役が多い中、なぜケイト役とエミリコ役だけ別々の声優さんが演じるのか最初は不思議に思っていたのですが、その名前をつけたケイトの思いがキャスティングにも反映されているんだろうなと。

篠原:エミリコに“個”であってほしいという思いが尊いですよね。

ーー第2話ではサラとミアが登場し、シャドーと生き人形の関係性が示されていました。

篠原:シャドー家が理想とする関係性として、生き人形はお影様(シャドー)の思考や動きを完璧に演じることが役割であり、あまり個々として動くべきではないとされているので、エミリコがケイト様のトレースをしているところを見てみたいという気持ちはありますね。

ーー生き人形の役割は役者さんのお仕事にも通ずるところがあるのかなと思いました。

鬼頭:表に出る俳優さんや女優さんは表情まで使ってお芝居をされるので、生き人形のようにできるかもしれないんですけど、口だけでお芝居をすることが多い私には無理だなと思いました(笑)。

篠原:どちらかというと私たち声優はシャドー側かもしれませんね(笑)。

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ーー対して、佐倉さんと下地さんは一人二役を演じられていますが、役者として面白さを感じる部分も多いのでは?

佐倉:一人二役ができるというのは、役者の中でも声優の特権なのかなと思うんです。もちろん実写でも合成したりすればできなくはないと思うんですけど、『シャドーハウス』自体が二次元ならではの表現で成り立っている作品なので、声優の真価が試されるというか。

また、私たちが一人二役を演じることにより、ケイトとエミリコを別々の役者が演じていることが引き立つ構図にもなっていて。私が演じるルイーズとルウは性格が真逆なこともあり、自分の中でも振り切って演じられています。

ーー下地さんが演じるシャーリー/ラム役はまた少し特殊ですよね。

下地:私は一人二役と言ってしまうと嘘になってしまうかもしれないですね(笑)。実はオーディションの原稿にもシャーリーのセリフはありませんでした。収録ではイマジナリーフレンドのラミー(リボンをつけた左手の人指し指)との会話シーンでも「別人とは思わなくていい」と伺っていたので、ラミーという形を借りてラムが自問自答しているような感じで。

ただ、控えめな性格のラムが本音を吐き出せる相手がラミーだと思うので、そういったところは意識して演じています。

ーールウもラムも口数が少ないぶん、一音一音を大事にしなければならないキャラクターですよね。

佐倉:それで現場で全然喋ってくれなかったもんね(笑)。

下地:こんなに喋らないキャラクターはこれまでほとんどいなかったので「出番でしっかり当てていかないと!」という意識もあって。私は素がお喋りな方なので、現場で気を抜くと自分の中のラムの部分がなくなってしまうような気がしていたんです。それで佐倉さんに心配されて(笑)。

佐倉:「元気?」と話しかけたら、「……(こくん)」とうなずくだけで(笑)。勢いで喋れるキャラクターであれば取り返しがつくんですけど、一音一音を大事にしなければならないような口数が少ないキャラクターの場合、一度でも喉がガラッとなるだけで取り返せない部分が大きくて。ルウの場合もできるだけノイズが入らないよう、衣擦れの音などにも気を配りながら演じています。

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ーーもしも生き人形のような自分の分身がいたら、何かやってもらいたいことはありますか?

鬼頭:仕事が倍できますね(笑)。

篠原:たしかに! 逆に家事を全部してもらったり。

佐倉:誰よりも自分のことを理解してくれる存在だから、結婚しなくてもよくなるよね。

鬼頭:でも側から見たら嫌にならないかな?

篠原:同族嫌悪的なことになるかもしれないですね。

下地:私は察して欲しいタイプだから、分身と合わないかもなあ……。

佐倉:察して欲しい同士だもんね(笑)。一緒に住んでいても出会わないように生活するとか。

下地:私は実家に帰って、もう一人に仕事をしてもらおうかな。

佐倉:でもまったく一緒の考えだったら、「私も実家に帰りたいんだけど」ってならないかな?

篠原:結局喧嘩になりますね(笑)。

下地:共存できないかもしれない……(笑)。

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ーーあとはシャドーに奉仕する生き人形のように「誰かのために尽くす際に大切にしていること」を教えてください。

鬼頭:私は自分がしてもらって嬉しいことを相手にもしてあげたいなと思っています。あとはキャラクターを演じる際も、ファンのみなさんのために何かをするときも「相手の気持ちを考えること」をとても大事にしています。

人が好きなので、興味を持って相手を知ろうとすることが多いのですが、その人がどのように生きてきて、どういった性格で、どうすれば嬉しいと思ってもらえるかを考えられるようにしたいと思っています。

篠原:私は「相手の言葉に耳を傾けること」です。割と聞き役に徹することが多くて受け身になりがちなのですが、相手の目を見て、考えを読み取りながら接するようにしていて。役を演じるときもその受け身を意識しています。

エミリコもグイグイと行動するタイプに見えるんですけど、主人であるケイト様のことを一番に考えていて、性格的にも同じ受け身タイプだからこそ演じやすいのかなと思います。

佐倉:私は3つあって、第一に「相手の幸せを考えること」。自分の「好き」を伝えることが相手への押し付けになってしまい、悲惨な結末を迎えてしまうことも少なくないと思うので、相手の幸せを一番に考え、その上で自己犠牲の割合を自分でコントロールしていくことが大切だと思っています。

次に「自分がされたくないことはしない」。私自身されたら嫌なことが多い人間なので、それを相手にしないように気を配るようにしています。最後は「相手に期待をしないこと」。見返りを求めた時点で「相手の幸せを考えること」にはならないので、相手に期待をしないことがそのためにも大切だと思っています。

篠原:最後の「相手に期待をしないこと」が大人な話すぎて、ちょっとザワっときました(笑)。

佐倉:相手に尽くすときに見返りが欲しくなってしまう気持ちは理解も共感もできるんですけど、それで相手も自分も傷ついてしまい、望んだ結末にたどり着けないこともあると思うので、この3つのことを心がけています。

下地:私は友達や家族と一緒にいて笑いあえる関係が大切だと思っているので、「相手に何を言ったら笑ってくれるのかを考えること」かもしれません。最近 YouTubeで芸人さんの動画を見ていて、なんでも面白くできるなんてすごいなって(笑)。

たとえば、イベントでパネルに回答するコーナーがあったときも先輩方の大喜利がすごく面白くて。私はそういうのが苦手なので、できたらいいのになと。あとは相手に見返りを求めないように気をつけます(笑)。

篠原:やっぱりみんなに佐倉さんの言葉が刺さっていますね(笑)。

ーー最後に視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

鬼頭:これから物語が一気に展開して、「シャドーハウス」や生き人形の秘密が少しずつ明らかになっていきます。何も言わずとも気になって見入ってしまう内容になっておりますので、ぜひ最後まで見逃すことなくお楽しみください。

篠原:一難去ってまた一難という目まぐるしい展開もありつつ、キャラクターたちの変化にもご注目いただきながら、原作・アニメの両方を最後までご覧いただければと思います。

佐倉:「お披露目」の全貌が明らかとなり、これまで館の中で繰り広げられていた個性のぶつかり合いや人間模様が大きな変化を迎えます。引き続き最終話まで見守っていただけたら嬉しいです。

下地:降りかかる試練の中で、それぞれのキャラクターのまた違った一面が見えてくるかと思います。シャーリーとラムにもひと山大きな展開がありますので、ぜひ二人にもご注目ください。

インタビュー・文:吉野庫之介

メインキャスト4名のサイン色紙をプレゼント!

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鬼頭明里さん、篠原侑さん、佐倉綾音さん、下地紫野さんのサイン色紙4枚セットを抽選で1名様にプレゼントいたします。ご希望の方は、下記項目をご確認いただき、奮ってご応募ください。

■応募方法
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■受付期間
2021年5月31日(月)23:59まで

応募受付終了後、当選者様には「KOE NOTE」のTwitterアカウントよりダイレクトメッセージにてご連絡させていただきます。ご返信が確認できない場合や、フォローを外された場合は当選の権利を無効とさせていただきますので、あらかじめご了承くださいませ。

■注意事項
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
・賞品の不具合や破損に関する責任は一切負いかねます。
・発送先は日本国内のみとなります。
・個人情報の利用目的外での利用は行いません。
・第三者への転売・譲渡は禁止しております。

TVアニメ『シャドーハウス』作品情報

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■放送情報
TOKYO MX:4月10日(土)より 24:30~
BS11:4月10日(土)より 24:30~
群馬テレビ:4月10日(土)より 24:30~
とちぎテレビ:4月10日(土)より 24:30~
MBS:4月10日(土)より 27:38~
BS朝日:4月11日(日)より 23:30~
WOWOW:4月14日(水)より 24:30~
福島テレビ:4月15日(木)より 25:25~
AT-X:4月13日(火)より21:30~ ※リピート放送:木曜9:30~、月曜15:30~

※各局の放送時間は編成都合で変更になる場合があります。

■スタッフ
原作:ソウマトウ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)/監督:大橋一輝/シリーズ構成:大野敏哉/
キャラクターデザイン:日下部智津子/美術設定:前田みつき/美術監修:加藤浩/美術監督:坂上裕文・後藤千尋/
プロップデザイン:吉田優子/色彩設計:漆戸幸子/撮影監督:小畑芳樹/2Dワークス:久保田彩/
3D監督:宮地克明/編集:新居和弘/音楽:末廣健一郎/音響監督:小泉紀介/
音響制作:HALF H・P STUDIO/制作:CloverWorks

■キャスト
ケイト:鬼頭明里
エミリコ:篠原侑
ジョン/ショーン:酒井広大
ルイーズ/ルウ:佐倉綾音
パトリック/リッキー:川島零士
シャーリー/ラム:下地紫野
エドワード:羽多野渉

アニメ公式サイト
公式Twitter

(C)ソウマトウ/集英社・シャドーハウス製作委員会

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