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【海外育児】親の期待を預けて先回りする子育てをやめよう

親の期待を子供に預けたくなるけれど


7歳と4歳の子供たちをアメリカで育てる主婦です。

松井博さんのvoicy 子供の英語教育について の放送がとてもよかったです。

視聴者の方からの英語教育に関する相談への回答だったのですが、

松井さんは
「子供の先回りをすることに反対」
「自分が苦労したから子供には英語で苦労させたくないからといって、
先回りして、舗装して、掃き清めて、カーペットを敷くというのは
子供を弱くするだけだよ」
と話されていました。

2人のお子さんをアメリカで立派に育て上げた親として大先輩からの言葉だけに説得力がありました。

8年間、親をやってきて思うこと

私自身も、子供は親の思い通りには育たないものだと常々思うようにしています。

親として子供にやってあげられることは、
よく観察して、その子に合った環境を用意すること。

「何かレールを敷く」と言うより、
「本人の興味の赴くものに触れる機会を増やす」が良いのでは、と
年々、我が家の教育方針は柔和してきているように思います。

というよりも、教育、なんて、肩ひじ張って何かを教え込むことは親の仕事ではないのかもしれない。と思うようになってきています。

とは言いつつも、長男が生まれた8年前、私は家で英語の音楽を流し、
松井さんのラジオにも出てきたDWEの購入も検討していました。

DWEは、当時、親戚や友人でも購入する方がちらほらいて、
「買わないと乗り遅れるのでは」と変な焦りすら感じました。

結果的に、夫婦ともに英語を自力で習得したタイプだったので、
「英語の身につく環境を自分たちで用意してやってみよう」ということになり購入には至りませんでした。
それでも、「英語はできたほうが良い」という親の勝手な”思い”から英語の早期教育を始める意図は、8年前には確実に持っていました。

アメリカ駐在が決まったときから、「英語をやらせよう」とは思わなくなりましたが、

そうすると次には
「夫婦ともに好きなスポーツであるサッカーをやらせたい」
とか
「高校でイケてるグループに入れそうなアイスホッケーをやらせようか」とか

子供の意向も聞かずに、親の経験や偏った知識から
息子に何かのカーペットを敷こうと何度もしました。

幸いにも?息子は、自分のやりたくないことは絶対にやらない、という人間のようで
サッカーもアイスホッケーもかたくなに拒み、自分で選んでスケートボードを習い始めました。

興味を見逃さずに環境を用意する


思い返してみれば、5歳の時に日本に住んだ際には、幼稚園の友達がひらがなを書く様子を見て
「ひらがなをかけるようになりたいからドリルを買って」と言い出して、書店でドリルを選んで買って帰り、毎日自ら練習して2週間ほどでマスターしたのでした。

我が子が特別すごい、とは思っていなくて、
子供ってそういうものなんだな、と子育てをする中でだんだんとわかってきました。

やらせようと思ってもうまくはいかなくて
代わりに、親にできることは、本人がやりたいと思う気持ちを見逃さず環境を用意すること。
日々なにかと慌ただしい生活の中では、それが意外と難しいんですけどね。

先回りする育児の本当の弊害とは


先回りしてカーペット敷いてたら子供が弱くなる
という松井さんの言葉が心に残りました。

探してみても見つけられなかったのですが、
数年前のちきりんさんのVoicyでもこういった論調のお話がありました。

「現代社会に生きる子供たちが備えたほうが良いのは
英語力とか、私立中学入学とかじゃなくて
これから来る荒波を乗りこなすだけの精神的な強さだ。
親がレールを敷いていたら、国際社会での地位が下がっていく日本から国際的に立ち回れる人材は生まれないよ。」
というような話だったと記憶しています。全然違うかもしれません。

次世代を担う子供を強くたくましく育てようというメッセージに、
アメリカ移住を目前に控えていた当時の私は、とても励まされました。

情報があふれている今の社会では、
英語とかプログラミングとかソフト面ばかりが目について
あれもやったほうが良いのでは。と焦ることがしょっちゅうあります。

でも、そういったことの情報収集に時間を取られてしまうのは
もったいないなと改めて思うのです。

子供には心身ともにタフに育ってもらいたい。

自分のやりたいことを自分で選ぶことや
コンフォートゾーンから少し出て新しい環境で挑戦することから得られる
精神的な強さのようなハード面の成長に目を向けてもいいのかもしれません。

そのためには、
画面をスクロールして情報収集に明け暮れるよりも
子供とたくさん雑談して、一緒に遊んで、
どんなことが得意なのか、好きなのか、
たくさん気が付いてあげたいなと思うのです。


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