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2021年デジモノお買い物ピックアップ

全世界1224万人の白ヒゲジジィの皆様、こんにちは。良い子にしているのになぜかいつもハブられて靴下の中身が洗濯機でひどいことになったティッシュしか入っていません。別に靴下に入れるなんて古典的な事しなくていいのでプレゼント持ってきてください。何いってんのコイツ。香月です。

さて、今年も残りあとわずか、Youtubeでは「2021年最強のお買い物!」みたいなネタがトップページを埋め尽くさんばかりにドバッと並んで辟易しているので、いっそその流れに私も乗ってしまえという事でこちらでやります。今年も結構な頻度で意識を失って気づいたら手元に! みたいな事をやっていたので、その中からアタリだった製品をピックアップしていきます。中にはまだしっかりレビュー書いていないものもあったりしますが、それは追々ということで。

CPU:AMD RyZen9 5900X / RyZen7 3700X

(12コア24スレッドで頑張ってもらいました)

今年は悪いものでも食ったのか、まさかのM/B・CPU突然死という事態を迎えました。元々使用していたのは第1世代TRとなる「RyZen ThreadRipper 1950X」で、16コア32スレッドのバケモノCPUだったのですが、ちょろっとケース交換したらまさに起動せん死状態。仕事の関係もあって慌てて置き換えた3700Xに続き、本環境として5900Xに順次移行。12コア24スレッドと数値的にはスケールダウンしたものの、CPU自体のパフォーマンスは世代が変わった関係で大きく向上しました。3700XはM/Bと一緒にそのままVR用のサブ機へ移行。

TDPは105Wと、メインストリーム系CPUにしては発熱対策が大掛かりとはいえ、TR1950Xの180Wに比較すればよっぽど安定させやすい環境になった事で、色々とイジる余裕も出来たため、色々とイジった結果若干のOCで常用できているCPUです。ベースクロック3.7GHzの製品ですが、ブースト等もあいまって、ほぼアイドル時でも4.3GHzで稼働。高負荷時への移行もなかなかにスムースです。後述しますが、M/Bもかなりの高耐久系製品を入れたため、その点でも不安感はみられません。

なんやかんやでメインストリームのRyZenシリーズは第1世代から全て使用(1700→2700X→3700X→5900X、G型番除外)しており、またRyZenも今年で登場から5年となり、AMDの躍進がまだまだ収まりそうにない勢いなのは大変うれしい限り。年明け1月下旬頃に新製品の発表会が控えているという事で、次の更新ではDDR5メモリに対応した製品に一気に乗り換える事になるかもしれません。とかなんとか言いながら、現行のX570系ファンレスも気になるお年頃。CPUはそのままなので、インターフェイス類やストレージ系の増強が理由ではあるのですが、どうしようかとお悩み中です。

レビュー記事はこちら。M/Bも一緒に並べた記事です。

一応この項で書いておくと、今年購入したVGAであるRadeon 6700XTは今回のピックアップには載りません。理由はお察しの通り価格とスペックのバランスが悪すぎる為。

M/B:MSI MEG B550 UNIFY

(光り物ありません、B550のくせにM.2が4本も)

前述の通りPCの突発トラブルによって、中間で一度GigabyteのM/Bを挟んだものの、最終的に現在使用中なのがMSIの「光らないM/B」ことB550Unify。今更ながらX570系にしておけばよかったと若干の後悔はしていますが、電源周りから製品特性にかけてとかく「長時間の高負荷にガッチリ耐える」というもので、なかなかにお気に入り。結局ケースもガラスパネルを卒業したので、光り物がいらない中で本製品を選択したのも、なんとなくコンセプトにあっていて良かったなぁと。

とはいえ不満が無いわけではなく、とかく気になるのがBIOS(UEFI)の操作系。簡易モードならともかく、詳細な設定操作を行う画面モードでも項目が画面上あちこちに散ったレイアウトは正直すごく操作しづらいので、これはなんとかならなかったのかなぁと。

PCケース:FractalDesign Torrent

(特徴的な割に「クドくない」フロントフェイスはお気に入り)

今年だけでPCケース、しかもフルタワーを2本も購入したわけなのですが、その中で2本目に購入、現在も稼働中のケースがこちら。

レビュー記事も公開していますが、元々発売前にYoutubeで掲載されていたレビュワーの内容を見て、「ほんとかいな」と疑問符が付きながらの購入でした。他のケースのレビューや実機を見た上で、結果として(Youtubeレビューにあったように)今年一番の「高エアフローケース」となったわけなのですが、私自身でレビューを公開したあとにYoutubeの動画を見てもやっぱり内容に疑問符があちこち。

とはいえ、元々大型ケースをよく使っていた事にくわえ、エアフローだけでなくメンテナンス性も良いため、組み立てから使用中のメンテナンスまで、なかなか楽しませてくれるケースでした。

この一つ前に購入したAntecのP101Silentですが、CPU周りが飛んだのはともかくとして、作りがかなり雑だった印象もあり、そのあとに購入した事もあってギャップが大きかったものと思います。P101は……うーん、ダメ。

ストレージエリアは決して多くはありませんが、なんだかんだでNASサーバが整って内部ストレージの減少傾向が加速した事もあり、結果として程よいバランスで使用できています。2022年以降はNASサーバも更に増強の上で、メインマシンの内蔵ストレージを可能な限り削って行く方向で調整中。

レビュー記事はこちら。


冷却ファン:XPG VENTO PRO 120 PWM

(レビュー用に提供して頂いた「高級ファン」の一角)

こちらは今年のレビュー記事にあたって製品提供を受けた2製品のうちのひとつ。別名「GentleTyphoon」で、LED含め光り物撤廃のハイフロー型冷却ファンです。360mmのAIO水冷ラジエターに3台設置。

こちらもレビュー記事を掲載していますが、提供を受けた製品だからと褒め散らかす事もなく、その旨を承諾頂いた上でのテスト・レビュー掲載となったものの、現在でもなんやかんやでしっかり動いてくれています。レビューに掲載した通り、中速域での妙なノイズは相変わらずなので、ファンコントロールでその領域を使わないよう設定しているのもこれまた相変わらず。

VR用のサブ機こそサイドパネルがクリアタイプのケースを使用していますが、メインマシンではそういった装飾の類を全て削って性能と機能性に振り切ったので、今後もこのタイプの性能重視製品を選択することになろうかと思います。現時点では充分に機能しているものの、ラジエターサイズを大型化したAIO水冷に置き換えたいなとかなんとか考えているので、次は140mmサイズになるかもしれません。XPG製品ではこのサイズが無いので、ついにNoctuaになるか、いわゆる「Noctuaクローン」に飛びつくかはその時の市場次第、でしょうか。

レビュー記事はこちら。


モニタースピーカー:iLoud Micro Monitor White

(「スペシャルエディション」が「スペシャルに売れない」というジンクス)

もう何年もDTMをサボっている私がなんでまたモニタースピーカーなんか買ったもんかわかりゃしないのですが、意外と長く使用する傾向にあったスピーカーを更新。モニタースピーカーではありますが、完全に普段使いで運用中。

サイズが非常にコンパクトな割に出力が大きく、音の具合もなかなか好みな感じで、お値段以上の仕事はしてくれていると思います。購入時点で通常モデルのブラックが4万円程度、スペシャルモデルであるホワイトが3万程度と、「スペシャルなモデルがスペシャルに売れていない」というお約束で思い切り値段が落ちていた事も、購入に踏み切ったきっかけのひとつ。現在はブラックモデルも3万円を切るくらいの価格まで落ちているので、使用頻度を検討しながらDJデッキ用に追加しても良いかなとかなんとか。そのくらいには低音から高音までバランス良く綺麗に鳴らしてくれます。

せっかくモニタースピーカーだし、という事で、M/Bオンボードのオーディオポートを使用せず、長らく使用しているRolandのオーディオインターフェイス「QUAD-CAPTURE」を経由してRCAで接続。製品仕様的にはいわゆる「ハイレゾ」音源クラスまで対応可能な環境で、音域チェックでも相応に広いレンジで音が出ています。QUAD-CAPTUREもなんやかんやで10年以上使ってるような気がするので、次に置き換えるとしたらこっちかもしれません。

スイッチングハブ:Planex 5ポート 2.5GBASE-T スイッチングハブ FX2G-05EM

(ついに2.5Gbpsのスイッチも1万切りです)

NASサーバの増強や各クライアントのNICが2.5Gbps化した事もあったので、ようやく安価な製品が出始めた2.5Gbps対応スイッチを導入。最初に一本導入後、安定性が確認できた時点でもう一本導入、部屋をまたぐ有線LAN環境の向こうとこっちで中継として使用しています。

先の通りクライアント側のM/Bオンボードが2.5Gbps化した事、またRAIDで運用しているNASサーバからの通信経路として2.5Gbpsがちょうどよい速度帯だった事もあり、一部を除き全体的に2.5Gbps化したのですが、このおかげでNASとの通信が内部SATAのHDDと遜色ない速度域になった事もあって、結果としてNASサーバへのデータ保存・運用の比重が大きくなりました。5Gbpsや10GbpsのNICが出回っている事を念頭に、ケーブルに関してはCAT8対応製品で敷き直しましたが、ルータ以降の外向き契約がそもそも1Gbpsである事や、10Gbpsはおろか5Gbpsでも各種ストレージとの通信速度にメリットが無いため、しばらくはこの環境が続くことになりそうです。10Gbpsで双方通信するとなれば、それこそNASを全てSSDで組み直すような事があってからのお話。それでもSATAのSSDだと通信速度なんざ知れたものなので、よほど周辺環境の価格帯が下がってこなければ充分な環境になりました。

ディスプレイアーム:エルゴトロン・HP販売OEM品

(もしかすると今年一番の「アタリ」だったのかも)

とりあえず今回の記事の最後はこちら。これまでディスプレイアームはあちこち安いものを選んで使ってきましたが、ようやく「ブランド品」ともいえそうなエルゴトロンに着地、これがまたドエラい使いやすさで大正解でした。10kg弱の34インチウルトラワイドもぐらつくこと無く支えてくれています。

購入したのはHPエンブレム等が入っているHP販売品ですが、こちらもレビューに書いたとおり「隠す気のないOEM」で、現物はエルゴトロンLXアームそのもの。金属がむき出しの外装ながら梨地加工がされており、シンプルな外見でディスプレイを持ってくれます。個人的にかなりお気に入りな外装。

ディスプレイ配置の変更に伴って色々といじってはいるのですが、最終的に机上にもう1枚ディスプレイを置きたいなという事で、本製品より若干ポールが長くてアームが2本あるエルゴトロン純正ロングボールに置き換えも検討中。エルゴトロン販売のLXアームではHPやAmazonでOEM販売しているショートポール、アーム2本を横に伸ばせるロングボール、ディスプレイを縦2段に設置出来る更に長いポールの3種類が展開されているのですが、もっとも長い縦2段の製品はブラックカラーがラインアップに無く、他社製のポールでもしっかりと径のあう製品が無いため、横並びの製品でレイアウトを作るか、色付き(ホワイト・アルミメッキ)でなんとかするか、でお悩み中。ただ一番長いタイプはお値段も3万円オーバーになるので、現実的には横並びタイプか、現状にもうひとつ同じ製品を追加するかのどちらか、で検討しています。採寸しての寸法次第。そろそろディスプレイ周りは落ち着きたいので、年明けにでもなんかやります。

レビュー記事はこちら。


あるようで意外と少なかったピックアップ、来年の豊作に期待

(PCデスク周りもだいぶ落ち着いてきました)

そんなわけで、2021年に購入・導入した製品の中から「これは良かったかな」と思うものをピックアップしてきました。CPU項などでも書いた通り、購入した全ての製品を掲載したわけでは無く、「買ったけれど色々納得いかない」というものはバッサリ切り落としています。

ピックアップとなると選定するのも難しいものですが、それにしても今年は今ひとつピンと来る製品が少なかったようにも思います。半導体不足の影響でPC関連機器が軒並みダメージを負ったせいで、新製品自体は出るものの「従来製品の付加価値追加版」的な位置づけのものが多かったり、「ミドル・ローエンドの一部だけミドルハイクラスにして再販」だったりと、販売側も困っていたのか、はたまた在庫がハケなくてなんとかしたかったのか、そんな印象もありました。

半導体不足そのものは2022年も引き続き継続されてしまうとの事なので、今後もどうなるのかはなんとも言えないところですが、来年はもっと楽しめる製品が出てくれることを祈るばかりです。

そんなわけで良いお年を。


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