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PTAへの道-kintone 第8回 学校プールの怪

健康なのに、プールに入りたいのに入れない!!これは妖怪のしわざ?

今年の夏は学校プールがありました。1年生から中止していたので初めてです。思い返せば、自分の小学生の頃は夏休み中も学校プールがありました。面倒だったけど帰宅の時に水浴びの後心地よかった、かすかな記憶があります。

検温カード

さて、プールに入るには毎日の健康観察(主に体温測定)と検温カードと『プールに入れます印』が必要です。ある日のこと。印鑑を(空欄だった)前日の枠に押し間違えて見学になってしまいました(ごめん…)聞くと、その日は印鑑忘れた子が数名いたようで、健康なのに暑いのにプールに入れないという事態が起きていたとのこと。
確かに後で何か起こった時の責任の所在や、手続き上で決まりがあるのでしょうが…何とかならんか?

こんなときkintoneだったら

健康状態を記録するアプリで毎日記録を付けます。
・全員のレコードは先生だけが見られる。
・自分の履歴は自分と保護者と先生が見られる。
・ついでにプール可否もレコード登録すればいい。
・忘れている人には通知もできる(メールでも通知できる)

体温アプリを作成

体温アプリ
体温アプリ

ほぼ毎日なので、入力するのはやはり最低限に。
例では3つ(名簿番号・体温・プール可否)にしました。
名簿番号は関連レコードのため。本当は名前(ユーザー)が同じものを関連レコードに表示したかったのですが、指定できるフィールドに制約があるためでした。名簿番号はルックアップで名簿アプリから引用するなど、工夫はできます。
※「日付」はレコード作成日をそのまま採用
※「名前」は初期値をログインユーザーに設定
※「判定」は後述

関連レコードの設定。同じアプリを参照して名簿番号で条件を指定

「判定」は体温が高いときにお知らせする目的でフィールドを作りました。
例では体温が37度以上の場合「37度以上」と表示、それより低ければ「37度未満」と表示します。
IF(本日の体温>37,"37度以上","37度未満")←そのままですね。
そして体温が一定以上高いときは注意が必要です。

文字列一行の自動計算

そこで今回使ったのは
新デザイン版 条件書式プラグイン!
こちらもCDNでサンプルプラグインとして提供いただいてるものです。
ありがたいです。

https://developer.cybozu.io/hc/ja/sections/200681620

条件書式をつける

「判定=37度以上」の時は自動で背景が赤色に。
なぜわざわざ条件書式を使ったかと言えば、視覚的にアラートを付ける方が注意喚起に効果的だからです。

そしてこのアプリ、10分程度で作成できました。
(プラグイン探して~kintoneに取り込んで~も含めて)

紙との比較です。
・個人情報を限定できる
(紙は横から見られるし、記入用紙を落としたら、もう全公開でしょ)
・自分の履歴を見て健康状態を自己管理できる
・間違いや記入もれに気づける
(通知、アラートも付けられる)
・必要な時にアクセスできる
(何日前から熱があったなど必要な時に履歴を追える)
・記入間違いで子どもがプールに入れないという悲劇が防げる!
・見学になってしまった子どもに後で文句を言われない!

いいことだらけではないか?
やらない理由はありません。

でないと、この健康なのにプールに入れない不思議現象が学校の怪談に追加されるかもしれません。

…来年は子どもに恨まれたくないものです。

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