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PTAへの道-kintone 第1回 伝書こどもは信用できない

kintone編ではkintoneの機能を使って小学校をスコープにどのようなことができるかをご紹介します。
アプリを作るのは楽しい。アプリを使って便利。スペースもいいね。
そんな共感をいただけると嬉しいです。

第1回目は一番伝えたいこと

それは、こどもに大事なプリントを預けるのはかなりキケンということ。
低学年のこどもは大事な連絡プリントをランドセルの中でぐちゃぐちゃ
そもそも学校から持ってきてない?
先生に回答を提出していない?
比較するのもアレですが伝書鳩の方がきっちり仕事してます。

(前置きが長くなりましたが)というわけで、紙で配布するプリントを収納できるアプリを作成してみました。

配布プリントアプリ

配布プリントAPP

文書をホイホイ保管していくものなのでシンプルなつくりです。
プリント名と、いくつかのカテゴリー分けと、添付ファイル(あとメモ)があれば成立します。超簡単です。作成したデータをPDFやそのまま添付して、保護者に見てもらいます。

配布プリントAPPフォーム画面

少し工夫をしました。それぞれ説明していきます。

APP紹介

計算機能

まず年度を入力する手間は極力なくしたいです。そのため計算を使って自動入力します。これはkintoneの標準機能です。
※基本的にはまずデフォルトでできることから取り入れていきます。理由は後述します。

計算フィールド

今回は「作成日」を利用して、年の部分だけ自動入力することにしました。計算フィールドで計算式を入れればできます。
DATE_FORMAT(作成日時, "YYYY", "Etc/GMT")
参考:kintoneヘルプー日付、時刻、日時の計算
https://jp.cybozu.help/k/ja/id/040502.html

あ。年度を4月~翌3月にする場合はさらに工夫が必要そうですね。
交付日など新たに日付を設けるのがいいでしょう。

PDFプレビュープラグイン

次は添付ファイルについてです。
kintoneの添付フィールドに貼り付ければそれでいいのですが、JPEGやPNGなど画像データでないPDFはダウンロードしてから見ることになります。中身を見るため何度も同じPDFをダウンロードすることもしばしば。
そこで協力な助っ人、PDFプレビュープラグインを導入!

プラグイン

さきほどkintoneの標準機能でやる!とか言っておきながらですが。
これはプラグインなどでカスタマイズをしないと実現できません。
このプラグイン、なんと無料です。いつも感謝して使わせていただいてます。興味のある方は検索してみてくださいネ。

フィールドのアクセス権

アクセス権はここぞというときにしっかりと設定します。大事です。
今回は「秘密のメモ」だけ閲覧を限定したいのでフィールドのアクセス権を使いました。秘密っていってますね。これは先生だけの秘密を記入してもらうために設けた文字列複数フィールドです。
Everyoneのアクセス権:□閲覧はチェックを外しました。

アクセス権

このような感じでできました。
必要に応じて対象者やさらに詳細なカテゴリーをつけてもいいですね。

標準機能で!のルール

kintoneの標準機能でできることは増えてきています。
アップデートが毎月行われていて、そのたびに新機能が搭載されるイメージです。なるべくカスタマイズ(JavaScriptやAPI)を使用せず、標準機能でできないかを考えます。
なぜかといえば、作った人がいなくなったとき。
そもそもどんな目的のどんなコードを入れているのかわからず、他の人がメンテナンスできなくなったりする恐れがあります。
また、どこかからサンプルコードをコピー&ペーストして持ってくる場合。
コーディングに詳しくない人でもこの方法で簡単に実装できますが、それによってセキュリティの脆弱性や正常に動作しなくなるといったリスクもあり、けっこうな責任を負います。

それでも出来ないことはたくさんあります。
そうしたら、kintoneプラグインはどうか?設定はユーザーフレンドリーです。なんとか自走できそうです。(有料のものなら信用大。無料でも提供元の信用があればOKでありがたい)(アップデートは忘れずに)
それでもどうしても実現したいことがあれば、自分でカスタマイズ(自信があれば)かプロにお任せするように心がけています。

すでにそんなことわかってるよ、という方は同じ気持ちですね。


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