見出し画像

PTAへの道-kintone 第9回 運動会だ、動画配信だ!

入学式、マラソン大会、学校の運動会 
昨年は大勢が集まれず、参加できないひとのために、先生方が頑張ってYouTube配信してくれました。仕事で参加できない立場からすると、ありがたい試みです。よりクリーンアップしたいです。

注意するポイントはこちら。
学校行事なので
・動画を非公開で特定の人だけ閲覧できるようにしたい。
※あえて公開しているところはあるようす
・合唱や音楽を流す場合、著作権法はどうか?

今回、先人の知恵をお借りして2つの動画配信アプリを作りました。

まずは先人の知恵をご紹介

最終的に行き着いたのが最後の記事。
キンスキ松井さんという(kintone界隈)超有名人の動画配信アプリの作成方法です。はっきりいって今回、全部マネして作ってます。とってもありがたい。映像周りに強い人の知見はこれからの時代、超助かります!
渋谷さんというサイボウズの方も、PTAで導入する際に参考にされたらしい。

動画配信アプリ2種類作成してみました。
YouTubeとVimeoそれぞれのバージョンです。

動画配信アプリ YouTube
動画配信アプリ Vimeo

アプリレコードから外にでられないところはVimeoの方がいいと思います。
YouTubeは非公開設定にしても、リンクを知っている人なら結局だれでも閲覧可能です。
ただ、Vimeoはお金をかけないとストリーミング配信とかストレージとか制約があるようです。よりよい学校生活のための予算はどこから得られるのでしょうか。国がGoTo旅行やオリンピックやマイナンバーへの支出で無駄遣いするなら、この程度のお願いは聞いて欲しいところです。

スマホから:YouTubeだと表示× Vimeoだと表示〇

スマホからも検証は必要そうです。日中スマホで見る保護者さんも多いだろうと予想されるので。YouTubeは表示されず、Vimeoの方は再生できました。(表示されない問題はなんとかできそうですが…2022.8時点)

そのほかの問題
昨年の配信してみた動画、アングルが一定すぎでした(対象にも遠すぎる)
先生としては編集技術と時間の関係でやむなしだったそうです。
保護者(関係者)の中に動画(撮影とか編集とか)うまい人ぜったいいるんじゃないかな?お願いすればいいのに、と思いました。もし自分が動画のプロで、運動会の子どもの様子を高品質で見られるのならよろこんで協力するのだが。
それとも、子どもの方がうまいんじゃないかな?
子どもにお願いしたらどうかな?
競技に参加するより生き生きする子がいるかもしれない。
未来の映画監督が育つかもしれません。

著作権法の大きな壁
技術的には難なくクリアできそうで、すぐにでも実践できそうです。
しかし著作権法を調べるのに時間がかかります。
学校の授業や行事を動画で配信する際、著作権法でどのような制約があるのか。すこし調べてみたのですが、著作権法には学校における例外措置があります。著作権使用料が発生するケースでも、学校教育目的での使用の場合は例外を認めるというものです。

著作権法 学校における例外措置 
・事業の教材として使うために他人の作品をコピーし配布する場合(第35条第1項)
・「主会場」で行われている授業で教材として使われた他人の作品などを遠隔地にある「副会場」に向け、同時中継する場合(第35条第2項)
■送信は「授業を受ける者」のみ⇒授業の場合は対象は生徒のみ
■同時中継であること⇒録画はダメ?
■授業は特別教育活動も含む⇒運動会なども含まれるのでOK

・学芸会、文化祭、部活動などで他人の作品を上演・演奏・上映・後述(朗読等)する場合(第38条第1項)
■BGMの使用:利用する行為が上演、演奏、上映、後述(朗読)のいずれか
■配信:リアルタイムの演奏はダメ?

学校など教育機関での音楽利用
https://www.jasrac.or.jp/info/school/

学校行事や発表会を録音・録画(ビデオ撮影)する
https://www.jasrac.or.jp/park/inschool/index.html

学校教育と著作権-授業目的公衆送信補償金制度を中心に-
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seminar/2021/pdf/93183101_01.pdf

学校教育と著作権に関すること

ざっと調べても具体的にどうすればいいか、わかりにくいです。

Web配信の仕組みができたら、運動会だけではない他の可能性もありそうなので、どの場合はどの方法がふさわしいか、知っておきたいです。
・授業参観のWeb配信
・運動会、音楽会など学校行事
・入学式、卒業式
・生徒が撮った動画の発表

教頭先生が「○○会で音楽を使うのでアーカイブでは残せない」ようなことを言っていた気がします。学校の先生はこのようなことも調べるのでしょうか?それとも特別な研修や学校向けには詳細なガイダンスがあるのでしょうか。あとで先生に聞いてみようと思います。

様々な法令が技術・慣習への最新アップデートされていないことは既知ですが、教育に関しては優先して立て直すべきです。未来を良くするには未来を担う子どもへの(資金以外も含む)投資が欠かせません。

ともあれ、著作権法にはまってしまいました。

先生や保護者や生徒が安心して動画作成を楽しめるように、守るべきポイントはしっかりと。
このあたりは宿題にしてもっと深く調べることにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?