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Pluralityを体験してきた@未来館
オードリー・タンやグレン・ワイルが講師!多元的未来を体感する特別講座
2024年7月26日
東京都江東区にある日本未来科学館にはじめて行ってきました。
勢いでチケット
ちょうどPluralityが話題に上がっていたし、興味がでてきたところだし、オードリー・タンの話は聞きたいし(おまけに無料)。
オンラインでお話聞けるのか、楽しみだな。
ちょうど子どもが夏休みだから、一緒に未来館楽しみがてら、参加しようかなと軽~い気持ちで申し込みしました。
先着順だったようで、告知を見た瞬間申し込みしたところ、即チケットゲット。(後で見るとすでに満席に💦)
未来館までの話
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当日。子どもを誘ったところ、行かないと拒否されました。
なぜ?どう考えても面白そうな場所なのに…。
しつこく誘うと頑なに拒否するうちの子は、なだめてもすかしてもこれ以上動こうとせず、もうあきらめて一人で行くことにしました。
こっちは子どもと一緒にとずっと前から考えていたので悲しいやらイライラして「いい、チャンスって二度とこないんだよ」と捨て台詞をはいて出かけました。
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こんなん欲しいものだらけ
会場の30分前くらいに着くと、常設展のチケット売り場はやや並んでいて、あとでチケット買って展示を見ればいいかなと、そのままミュージアムショップへ。
一緒に来なかった子どもに後で腹いせに見せるため、「こんな面白そうなものがいっぱいあったんだぞ」と証拠写真を撮りました。
(でも、もし一緒に来てたら買わされていたはず。)
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館内探索
未来館。はじめて来たんですが、建物にやや古さを感じながらも、デザインはよくできていて、各階をエスカレーターで上り下りしながら移動するのが面白く、ワクワクしました。
途中AIスーツケースを見かけたり、子どもの遊び場を見たり、キョロキョロしながら移動。
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Pluralityへ!
ミュージアムショップで時間をかけすぎて、開始10分前に会場に到着。
看板があってドキドキしてきました。
この時点では、出演者はリアル登壇と知っていたので、まさか思いがけず生のご本人にお会いできるとはドキドキです。
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予想より小さい会場でしたが、ステージを囲む半円状に席が配置されていて、大学や国連の講義みたいだと思いました(イメージ)
席には引き出し式の机があり、PCを置いている人もいました。
入り口で日本語⇔英語通訳機を借りて、準備万端です。
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そして登壇者たちがステージに着席していよいよ講座が始まりました。
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気づいたこと。
・参加者は20~30代くらいの若者が半数程度?と意外と多く、一人で来ている人もいた。あとで質疑応答のときに英語でスピーチしていたり、意気込みがちがう。
・関係者もたくさんいた様子(都知事選候補者の安野さんも)
・サテライト会場もあると言っていたので、実際にはもっと多くの人が視聴していたと思われる。
・ゲスト鈴木健さんの著書のインプットも半数以上
(勢い参加の私と温度差があるわ。。。)
・子どもも募集していたけれど、さすがにいないか…と見渡していたら男の子1人だけ発見!ご夫婦とお子さんで参加!!
Pluralityを学ぶ
ここからは私がメモしたことを断片的に書いていきます。
●「この複雑な世界を複雑なまま生きることはいかにして可能か」
・なめらかな社会とは、複雑さを保つ0でも1でもないアナログな社会
●「自分が世界を変えられるという気持ち」
教育学者のデューイの名前がでてきた。
・テクノロジーによって自発性を奪うことも与えることもできる。
・自発性を与えるには、プロセスと何かを変えたい気持ちがつながる必要がある。
●「未来は現実に影響を与えている」
ニーチェが言ったとか。
・博物館や科学館と違い、”未来の”ビジョン、テクノロジー、欲求などを展示し、現実に追い付かれたら”未来”は展示から外すので、展示サイクルも数年で変わるのだそう。
●「AIと友達になれる」
日本だけがもつ特性。鉄腕アトムやドラえもん
●量子コンピュータは自然界に近い。
・あいまいで、アナログで、人間も自然にやっている思考
●自然科学では人は観察するのみ。
社会科学では人は参加する。社会は元々差異がある。
●Pluralityの根底には、なめらかな社会と通ずる考え方があり、もっと言うと、それは何と呼ばれていても元々ある自然なものなのだと理解。
多元的な世界があるという考えをもつと、広い考えを許容できるし世界の見方は変わるかもしれない。
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話はテクノロジー、社会、自然、哲学と自在に行き来していました。
知性とは考えをひろげてつなげることなのだ、と感じました。
聞いている私は思いがけず楽しくて、登壇者の方々も非常に楽しそうに盛り上がっていました。
今の時代こそ、教養を身につける教育が必要なのだと思います。
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なぜきみは参加してたの?
お父さんお母さんと参加していた唯一の子ども。
見たところ6歳か8歳くらいで小学生低学年かな。
ずっと気になってて、思わず話しかけちゃいました。
「なんで参加したの?むずかしい話だったけどわかった?」
(だって、おとなしく座って話を聞いていただなんて、うちの子では考えられない)
さすがに、お子さん本人に聞いても?と、あまり理解はできていないようだったけれど、この場に興味をもって来ているのが不思議でした。
お父さんが説明してくれました。
お子さんは未来館には何度も来ているなじみの場所なので今日も気軽に来た。お父さんは今回の講座内容にかかわるFundin the Commons のイベントに関係しているらしく、実はグレンさんにも親子で対面していて、pluralityの話は家でよくしていて、お子さんの耳になじみがあったのでは。そのため、理解まではいかないけれど興味を持っていたのではとのこと。
なるほど。
もし子どものうちからこうした教育をしていたら、Pluralityが身近に考えられるし理解が早いのかもしれません。
いわゆる「意識高い系」になれというわけではなく、日常的に大人や周りの人が民主主義とデジタル、AIのことを語っていれば、自然と子どもにも浸透するといった気づきです。
たしかにその通りで、子どもは周りの人(とくに大人)の話を良く聞いています。机上で学ぶよりも多くのことを学びます。
とくに、大人が熱意をもって楽しそうに話す様子を見たら、ポジティブなイメージを持つことでしょう。
親子で来ててうらやましいなあと、ただ思ってた私に欠けていたもの。
こうした良い働きかけを子ども達にできる大人に自分がなれているか。改めて見つめ直します。
未来館とPlurality
Pluralityの初の日本語訳が2024年の冬に出版されます。
出版はサイボウズ式からです。
まさかあの、kintoneのサイボウズが、オードリー・タンの本とつながるとは、なんて感慨深い。
なぜサイボウズに?という話があったので再掲:
— NISHIO Hirokazu (@nishio) July 29, 2024
「日本経済界における⿻Pluralityの偉大な模範の一人である青野さんの支援に感謝します:インターネット技術が分断を加速したのであれば、心地よい共存も実現できるはず。Plurarityには、そのためのヒントがあふれています。」https://t.co/v6J60XIrIY
初の子ども向け日本語訳はまだ。
私にもできないだろうかと考えを膨らませている…。
子ども達に知ってほしい世界だなあ。
未来館は未来からの視点で展示を作っていると知りました。
その中で今のところ変わらないのがインターネットモデル。
TCP/IPのインターネットの仕組みをボールで表現している展示があり、そればインフラともいえるものだから、という理由のようです。
ぜひ見たい!とチケットを買いに行こうとすぐに向かいましたが…。
閉店30分前を超えており、すでに売り場は閉まっていました…。
今回会場に未来館を選んだのはグレンさん。
世界で一番好きなミュージアムだとほれ込んだみたい。
未来館のコンセプトを聞いて、納得です。
講座内で、未来館でPluralityの展示ができたらいいなと話題があり、本当に実現出来たらいいなと思います!
子どもにPluralityを体験してもらえたら、どんなに良いだろう。
未来館は学校教育で必修にしてもいいと思いました。
現地に来るのが難しくても、オンラインで見たり、各地に出張したりできそう。すべての子どもが未来を体験したら、どんなすごい未来になるだろうと。
家に帰って、優しい気持ちになって子どもにお土産を渡し、写真やパンフレットを見ながら、次は、一緒に展示を見に行こうね、と約束しました。
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