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ほんとの本

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読んで印象に残った本、そばに置いておきたい本、目からウロコの本 個人的なレビューを掲載
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#読書感想文

本を読むことの効果 memo

①時間は自在ーいつ開くかいつ閉じるか、ページをすすめる、ページにとどまる、もどるが自在である。 ②メタ視点ー自分の外側からの視点で書かれている。思考の枠の外から内(自分の思考)+外(他者の思考)をみることができる。 ③著者の想いと完全一致することはないが。共感、共鳴できるとうれしい。 ④気づきを得られる ⑤余裕がない読書ではない。余裕がない読書とは(期限がある、勉強のためなど意図的な目的がある、興味の対象と離れている) そのため落ち着きがある。思索しながら文章に浸れる

人類がシーラカンスに笑われる日

深海にひかれます。 想像もつかない過酷な環境の中で、独自の進化をして生き続ける生物たち。 古代から綿々と。少しずつ体の仕組みや生態を変えて環境に適応してきた生物たち。ダイオウイカの目に見下されているかのようで、人類の小ささを感じ、そのような人類の大先輩と自然への畏敬の念がこみ上げます。 あるときこんなタイトルの本をみつけました。 『ダイオウイカvs.マッコウクジラ』 帯には「オオウミヘビがクジラを襲っているのではない。クジラが美味しくいただいているのだ!」と。 こんな本を見

ウェルビーイングはさておき。さいごに愛情表現に行き着いた話。

一時期、会社にいてもつまらなく、幸福を感じられないことがありました。 会社にいて不幸なのは何が原因なのか?会社で幸福になるにはどうしたらいいか?それを探るために「ウェルビーイング」の本を読みました。 ウェルビーイングを簡単に説明すると… それからウェルビーイングの要素です。 会社に関係するのは①②③あたり。 ①「やりたいこと=仕事が完全に一致する」のは、収入を得るのが主目的である私には困難です。ただし小さくても仕事の中でコントロールできる部分があれば、考え方によっては

ポストコロナ時代を生きるすべての人への指針~ピュシスの歌を聴け~

新型コロナウィルスが世に広まってからもう2年半が経ちました。 世間でもある程度は慣れたようですが、まだまだ予測できない部分や浮上してきた様々な問題が片づけられていません。 世界中の人がこのウイルスとどう付き合っていくか、どう生きるべきか迷っているのです。そのような中で『コロナに打ち勝つ』『経済を回復させるべくアクセルとブレーキを』『相互扶助でなんとか乗り切ろう』以外の、本当に(ポスト)コロナ時代を生きるための指針になる本に出合いました。 「ポストコロナの生命哲学」 まずは著

「課題の分離」アドラーの記憶をいそいで呼び起こす

だいぶ以前に「嫌われる勇気」という本を読みました。 アドラー心理学を大衆にわかりやすくしたベストセラーになった本です。 かすかに記憶に残っているのは、書かれていたうち2~3のことですが、再考してみます。 なぜいま、いそいで思い出すのか? 最近起きたショッキングな出来事。日本の元首相が暗殺された事件です。 この出来事で人々の感情がゆれています。 感情は世の中をおかしな方向に動かす原動力です。 いまこそ「課題の分離」が必要だと思いました。 課題の分離とは? すこしだけ本の内容

世の中は「人新世の資本論」をもとめている

ポイント!ポイント!ポイント! 巷ではポイントが大流行です。商店のポイントはシールを集めたり買い物の度に貯めて割引をもらったりけっこう昔からありました(サイフの中はポイントカードでぎっしりです)お客さんに来てもらうための企業努力です。 国もマイナポイント、省電力ポイントなどを出してきました。ポイント(得する感)を与えれば飛びつくと思われてる気がします。なぜそうしてほしいか丁寧な説明をすることを、理性で人を動かすことを放棄しているような気がします。なんだか民度が試されている

宮沢賢治はダイヤモンド原石のようなものを心に残す

宮沢賢治の印象。 鉱石のひんやりとした感触 生と死とに突然ハッと気づく感覚 自然と宇宙と一体となる感じ とくに愛読しているわけではないのですが、読んだ後に心にひっかかるものを残すので、すっと心にモヤモヤ感が残っています。 作品と深く結びつく、思想や時代や行動がそのような後味を残しているのでしょう。深くを知っているわけではないですが、生きることの苦しみと喜びが、凝縮した鉱石のような文体で残されています。 過去に読んだのは、多くの作品中ほんの一部ですが、モヤモヤ感をもらって未

学校の勉強って役に立たないのにどうしてするの?ー目からウロコの回答ー

誰もが一度は「学校の勉強」に疑問を持ったことがあるでしょう。 数学の方程式や理科の実験、これって日常でなんか役に立つの? 古文覚えたって昔の人と話しないよね? 宿題しなさいっていうけど何でやらなきゃいけないの? 自分自身、長年の疑問でした。 いつかこどもから質問されたときには、あいまいな返答で濁すだろうと思ってました。この本を読むまでは。 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』という本を読むきっかけは、書店で(なんとなく) ふと手にして(学校のことをかいているなあ) パラパラ