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【路傍の戀】海辺にて

路傍の戀には、山よりも海が似合う。

昔から不動の山は、一歩も動かずして、季節の移ろいを感じさせる景色として憧れられてきたが、路傍においては、やはり儚き海が佳い。

その絶え間なき波の音は何時からはじまり、何時おわるのだろうか。

無限に近き移ろいのなかで、ふたりがこうして出逢うべきは海辺である。
科学的には、月の引力が波を起こしているというが、そんなのは嘘に違いない。おそらく月なきときから、波は闇のなかを寄せてはかえしてきた。

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路傍ノ戀

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古くさい考えで戀愛をテーマに随筆を草してまいります。モテ方等の近代的なものではなく、人としてのあるべき戀愛を書いていきます。不定期ではござ…

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