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[日記] 2023.12.26 正月飾り

忘年会からの帰路、先輩に「君は乗り越しそうだ」と心配された矢先、目が醒めたらそこは終点であった。もっとも最寄り駅はその先にあったから、乗り越しとは云えぬまでも「自分、乗り越したことなどないのですよ」と豪語した直後の出来事としては如何であろうか。

深夜に帰宅すると、玄関先に素朴な正月飾りがかけられてあった。既に床についていた家人曰く、昼前に贔屓の花屋で作ってきたのだそうだ。

「白磁が見つからなかったので、かわりに日本酒の空き瓶にしました」

何のことかわからなかったが、家人はこのやうに話してまた睡った。あくる朝、書斎に行くと日本盛に活けられた南天と松が迎えてくれた。その紅がそこはかとなく聖夜の面影に映り、あゝ、年の瀬かと実感した次第である。

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