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【路傍ノ戀】秘すれば姫

古事記研究者のなかで特筆すべきは大石凝真素美や笠井叡といった方々が挙げられるが、彼らは古事記のなかにおける姫を秘目と視て、天津金木なる靈具を回転させては、世界を動かしてきた。要は元来、秘目とは回転のことであり、それを姫に託しただけのことである。

さて、秘すれば花とはよく云ったもので、まずは互いに秘する聖域がなければ戀愛にならない。では秘するだけれよいのかと云えば、無論、それだけでは運命の輪は回らず、異様な静かさが残るだけになってしまう。

非公開を背負え、かつ言の葉に頼らずして互いの車輪を回していくのが姫なのだ。

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143字

路傍ノ戀

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古くさい考えで戀愛をテーマに随筆を草してまいります。モテ方等の近代的なものではなく、人としてのあるべき戀愛を書いていきます。不定期ではござ…

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