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ほんのすすめ

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NPO法人読書普及協会理事長の読書垢。
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記事一覧

『枕頭問題集』ルイス•キャロル著 | 朝日出版社

 『枕頭問題集』は文字通り、ルイス•キャロルが枕頭で解いた数學の問題ばかりを集めた一冊に…

KODO
4週間前
15

『タフティー•ザ•プリーステス』ヴィジム•ぜランド | SBクリエイティブ

 この手の「引き寄せの法則」を私のような中年男性が讀んでいると、或る種の恥ずかしさを感じ…

KODO
4か月前
13

『日本の色辞典』吉岡幸雄 | 紫紅社

 本書は横須賀の古書店で家人が見つけた一冊で、店主があまりに愛した辞典ということで、新本…

KODO
5か月前
28

『人は自然の一部である』渋沢寿一 | 地湧の杜

 過日、或る珈琲屋で家人が「その本、『何が自然の一部である』と書いてあるの」と訊ねてきた…

KODO
5か月前
11

『科学と生命と言語の秘密』松岡正剛×津田一郎 | 春秋文庫

 私は松岡正剛が校長をされているISIS編集学校の卒業生になる。十年目の「離」なるコースを卒…

KODO
5か月前
14

大人の学級文庫

 昔、男子校の高校教師を十数年していた。生徒にはよく本を贈っていたが、中には未だに推薦図…

KODO
6か月前
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『古神道秘訣』荒深道齊 | 八幡書店

 鎖國主義の私のまわりには所謂、靈能力者が妙に居る。おそらく偏見がないのが佳いのであろう。中には親交が深まる方もおいでる。鎖國主義なのに。書道をしているせいか、ついでに靈符を頼まれる機会も少なくない。彼ら曰く、私は「わかっていないけれど、なぜかできる」性質の男らしく、時にはブラック企業も青ざめる数の除靈案件も舞い込んでくる。無論、こちらは商売ではないから無償だ。  別に関心がないので、除靈も必要以上にはしないけれども、現時点では自分の周囲に舞い込んできたものに関しては、仕方

『終極からの摂理』和田友良著 | エイチエス

新年最も読みたい一冊はNPO法人読書普及協会会長の清水が推している『終極からの摂理』で、次…

KODO
6か月前
19

『土方巽全集』土方巽 | 河出書房新社

写真は私の初代『土方巽全集』で、いつぞやの誕生日に両親から贈られたものになる。装丁と内容…

KODO
6か月前
11

『男性における道徳』稲垣足穂 │ 中央公論社

稲垣足穂の道徳觀で目をひくのは、曖昧眼鏡すなわち縁なし眼鏡を認めぬ点ではないだろうか。仮…

KODO
8か月前
13

『最後の晩餐』久米宏 │ 集英社

自分が明日逝くとわかっていたならば、最後の晩餐は何にされるだろうか。 本書はニュースキャ…

KODO
8か月前
8

『世界の読解可能性』ブルーメンベルク

この初っ端から著者名のタイプミスをした一冊には思い入れがある笑。 私たちには五感があり、…

KODO
1年前
14
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卯月推薦図書

KODO
1年前
13
再生

『極意とは何か』島田明德著

「猫の妙術」に限らず、秘伝書の類は不立文字が故に、表現が難しい。難しいというより、メタファーのセンスがいる。 その中でもよいと感じるのが、言語を介さない静かな身体意識から香るアプローチ方法だとおもう。 島田明德は無名有力な武道家で、やはり彼の著書も復刊を期待せずにはいられない。