近況報告と、UberEats配達員初日に謎のプレゼント交換をした話。
またまたお久しぶりです。
久しぶりにこのアカウントで書きたいなぁと思ったことがあったんですが、その前に近況報告をしますね。
だいぶ前に、弱さくんとの冒険を始めるという記事を書きました。
それはね、えーと、まだ続いてます。エヴァは終わったというのに、ぼくの中のシンジくんはまだ体育座りでうずくまってます。
そんで、もーこりゃダメだ、と思って、ぼくはいっかい「松田鼓童」を諦めました。
そんで、noteに新しいアカウントを作って、そこで書くことをはじめました。
これがまぁ心には割と良かったようで、ウツもゆっくり回復しはじめて、リバウンドしたダイエットもまた再スタートして、UberEatsの配達員もはじめました。
ダイエットでいうと、落とした総重量数えたら15kgくらいは落としてるのになぁ。リバウンドって怖いです。持続可能な生活を心がけないとダメですね。
もし、もし「レッスンやってほしいです待ってます」みたいな方がいたら、それはほんっとーーーうに嬉しいし感謝だし「イイね」のグーサインを粘土で作ってお宅に届けたいくらいなんですが、いまはぼくのワガママで、ダンスから軸足を抜いて生きてみる、ということを思いながら過ごしているので、すみません。
でもでも、身体がもう少し動くようになったら、たまのWSでもなんでも、また生徒さんとダンスを共有したいなぁと、おかげでそういう気持ちも芽生えています。ありがとうございます。
ごく小さな映像作品を作ってる最中だったりします。ブランクがひどくて目も当てられない状況ですが、なんとか楽しんでやり切ろうと思います。これについてもまた書きたいな。
とにもかくにも、筋トレして、仕事をして、こうして文字を書いてっていう1日が、1年前のソファの上の苔だったぼくにとっては、想像できなかった1日なのは確かです。
「社会から見たらお前は」みたいなのも、かなり頭から消えてくれるようになりました。時の経過って、やっぱ、結構、すごいね。
明るめに近況報告できたとこで、今日話したいのは「最近はじめたUberEats配達員」のことです。
UberEats配達員はいま、ネットのみで登録完了までいけます。つまり裏を返すと研修の類は一切なく、何にもわからないままにいきなり一人で慣れないアプリを使って仕事を始めなければいけません。
配達員がよく持ってるバッグ。あれ支給されてるわけじゃなくて、普通にAmazonとかで自腹で買うんですよ。しかもタケぇの。6千円とかするんだよ。配達15回分くらいの値段だからね!
基本的に仕事するスキルが底辺なぼくはあまりに不安すぎるので、ネットでとにかく最初の流れとかコツとか(商品が倒れないように事前にタオルとか持ってって隙間埋めるとかそういうの)を調べまくって、緊張しながら1件目の配達を終えました。スタバでした。いやー良かった!無事できた!ドアちょっと開けて、目合わせないででもちょっとチラ見しながら受け取るその感じ、俺そっくり!親近感!
そこから3連続スタバ。この世は「あつーいコーヒー飲みたーいでも家でたくなーい」という需要が高いんだなぁなどと思いながらも、少しずつ慣れていきました。
ぼくは思いました。
この仕事・・・UberEats配達員・・・・
めっちゃ自分に合ってる!!!!
もともと半分ダイエット目的。運動がてら自転車を漕いで風を切るのは純粋に気持ちいいし、一人で気楽だし、音楽も聴けるし、ドアを開けて対面した時のちょっとした社会探検感も楽しい。
よく散歩をしていたけど、それでは全然気付けなかった仙川、調布市の街並みが綺麗で。
実は緑も結構あるじゃんとか、この道曲がるとこんな坂があるんだとか、小さいけどピュアな発見があって。
一人一人の生きた人間に、一瞬だけ出会うのがなんか面白くて。
なんかこの街好きだなぁと思える自分にもまた嬉しくて、割とゴキゲンに自転車を漕いでいた時に、これまた小さく事件は起こりました。
配達員初日、7件目の出来事です。
普通に商品をお渡ししたら、「あれっスタンプカードは」と言われました。
What's?
アプリの画面を指差し、「ここにメモ書いてあります」と。
どうやらこちらがアプリに慣れていなかったせいで、お客様からの要望を見逃してしまったようです。
UberEatsでスタンプカード集めてる人初めてみたよ!要望に書いとくって頭いいな!
タピオカジュース3杯分。スタンプ3つ。
集めない人にはわからない楽しさがあるんだろう。(ぼくはもらうだけもらってパンパンになったサイフをもうサイフごと破り捨てたくなるタイプ)ぼくにはわからないけど、些細な楽しみを楽しめる人の、それをしぼませてしまったのは確か。
何より、それが発覚した時お互いの間を流れた「うーんまぁもう一回スタンプカードのためだけに往復してもらうのも気が引けるけど、残念感はあるな…」という空気に胸を締め付けられました。
ぼくも消費者としてAmazonやUberEatsをよく利用してたのですが、配達員さんに何かしらの落ち度があることなんてまぁないです。なので、本当に、スマホをチョチョイ、数十分後に料理が届く、というのが淀みなさすぎて、それはもう日常に溶け込んでしまうものでした。LINEが届く、くらいなもんです。
だから、この依頼者さんの「家でちょっとタピオカジュース飲もっかな」っていう淀みない日常が、ぼくのせいで減速してストレスをかけてるっていうことが、申し訳なくて恥ずかしかった。
なので即決で「ぼくのミスなんで、すぐスタンプカードとってきます。40分くらいかかりますが、すみませんお待ちいただけますか」というと、お相手も若干申し訳なさそうでしたがぼくの発言が有無を言わさないニュアンスになってしまったのもあって「じゃあお願いします」ということに。
控えめで、優しそうな依頼者さんでした。
よし、早く戻ろうと思った時に、あぁしまったと思いました。
配達員側のアプリは配達完了のスワイプをするともう過去の依頼者さんの住所が見れなくなるし連絡も取れなくなるので、方向音痴なぼくはこのままだとここに戻れない。
なぜかその人は家の中ではなく、外の道路で待っていたからです。
やばい、と思って引き返してウロウロして結局わからず、アプリで住所を探そうとして探せず、事前に調べていたサポートセンターに電話して事情を話して、住所を確認してようやく元のタピオカ屋さんへ。
坂道のきつい往復40分を漕ぎながら、「このあとはご在宅ですか?」の一言を聞き忘れたことに気づいて、あの後出かけるつもりだったらどうするんだよ予定キャンセルとかさせてたらどうすんだよと、やっぱり仕事スキルのない、機転の利かない自分を恥じました。
スタンプは問題なくもらえ、引き返しながら
「そうだ!お詫びに何か買っていって最終的なイメージをいい感じにごまかそう!」と小賢しい計算をして、セブンイレブンへ。
何か遅刻とかして謝りたいときや差し入れの時には決まってプリンを買います。ぼく的あんまり自分で買わないけど、さりげなくもらうとやたら嬉しいもの第1位だからです。
なのでプリンコーナーへ行くも、「二段の層の極プリン!」的なリッチなやつしか残っていなく。。。
「うーん急に高いプリン買われてもキモいよな」とまた小狡く計算をして、となりのコーヒーゼリー100円税抜き、を3つ、レジへ持っていきました。
タピオカジュースだったし、コーヒーゼリーも好きだろ!と雑な想像。そんでタピオカが3つだったからたぶん、友達か家族で食べるんだろうと想定して、1個だけ買うよりは3個買って「なんか得したねー」って笑顔でおいしく食べてくれますようにと願って。
着くと依頼者さんは、またも道路に立って待っていてくれました。
ちょっと待て、サポートセンターに電話とかして、40分では着かなかったぞ。結構待たせてしまったか!?まじか!?
またも申し訳ない気持ちになりながらコンビニ袋を手渡すと、なんと、スポーツドリンクを差し入れてくださいました。
うへぁ、本当に控えめで、優しい人やぁぁぁぁ…
謎のプレゼント交換のような様相を呈しながらも、差し出された「わざわざ自販機かコンビニに行ってまで用意してくれていたこと」が一目でわかるそのペットボトルをありがたくもらって、じんわりと感動しながらその日の配達を終えました。
一回の配達で入る収入350円とか。コーヒーゼリーもそんくらい。
相変わらずお金を稼ぐのがあまりにヘタすぎる。
でもいい。
いま厳しく糖質制限してるから、清涼飲料水はふだん一切飲まない。
でもいい。のむ。
その味は、一仕事終えたあとのビールよろしく、ぼくをすみずみまで潤してくれました。
うーん。
世界は優しいんだよなんて適当に言うつもりはもうない。
世界は残酷だっていうのは、当たり前の事実だと思っています。だから、世界が本当は優しいってことは、当たり前じゃない。
そういうことを、定期的に自分本位になって考えなくなるし、自分本位のどん底から這い上がってそれに触れないと気付かないほどぼくは傲慢だから、手垢まみれになったメッセージだろうと、確かめ続けるほかありません。
世界は残酷だけど、そこかしこに優しさがある。自分もその一端になりたい。
いやーなりたいぞ!!!
こんな微々たるエピソードを長々と書いて恥ずかしいので、これくらいで終わります。
マスクも仕切りも外される未来が、足音聞こえてきてますね。
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